【先行レビュー編】雫井脩介『望み』発売記念!夏のスペシャルレビューキャンペーン結果発表

アンケート編】に続き、ユーザーの皆さんからのレビューを一挙ご紹介します。たくさんのレビューご応募ありがとうございました!

著者 : 雫井脩介
KADOKAWA/角川書店
発売日 : 2016-09-05

最後まで息子を信じてやれるのだろうか?甚だ不安です

私にも「彼」と同い歳の息子がいます。
いつまでも幼い頃の様に、息子の全てを解っている訳もなく…
今では、友人の名前すら知りません…
外で何をやっているのか?何に興味を持っているのか?サッパリです。
自分の高校時代を振り返ってみても、毎日を過ごすだけで精一杯だった気がします。
友人関係で一喜一憂していた気がします。
今、
もし、息子に何かあったら、私は何ができるのだろうか?
ただ心配するしかできないでしょう…
ただ信じてやることしかできないでしょう…
でも、最後まで息子を信じてやれるのだろうか?甚だ不安です…
自分が信用できません…
でも、そんな日は、明日にでもやってくるのかもしれません…

めづめづ 女性 40代

子は加害者なのか?被害者なのか?正反対なのにどちらの気持ちも痛いほど分かる丁寧な描写

学校に勤め、子どもができてから、少年犯罪を題材にした小説は吸い込まれるように手にし、何冊か読んできました。どれも苦しみと向き合う著者のもがきを感じ、考えさせる良作が多かったように思います。しかし、この雫井脩介さんの『望み』は断トツに素晴らしいです。父と母の思いが交錯し、息子は加害者なのか?被害者なのか?正反対なのにどちらの気持ちも痛いほど分かる丁寧な描写に唸りました。どの作品にも、何かしら違和感だったり、受け入れられなかったりするところがあるものなのですが、この作品にはほとんどなく、一気にラストまで持っていかれました。雫井脩介さん、スゴイです!!

すぱひろ 女性  40代

いろいろとバラバラな思いだった家族の気持ちが同じになってしまうのですが、それが本当に泣けました。

行方不明の息子が被害者なのか、加害者なのか。犯人と事件の真相に迫る話かと思いましたが、親の心理を描いた物語でした。なのであまり話自体はアップダウンしません。それよりは読ませる感じ。読み始めは正直、ちょっと暢気な親に見えます。同じ高校生の子供を持つ親としては、自分の子供がこういう状況になったらもっと半狂乱になるというか、じっとしてはいられないと思うんですよね。結構、最後まで冷静な親でした。でもその分、親とその周囲、出てくる人たちの感情はしっかりと描かれていたかなと。とくに父親と母親、事件をまったく違うように捕らえていくのは面白いと思いました。最終的にいろいろとバラバラな思いだった家族の気持ちが同じになってしまうのですが、それが本当に泣けました。

すみぴょん 女性  40代

これからも ずっと 二人は その望み に対して 彷徨うのかもしれない。

同じ親という立場で 私ならどう思うかと考えながら読み進めた。どちらの気持ちも 自分の中に たしかに芽生えた。一登の望みもわかる。もし、そうなれば未来はどうなるのか 不安と恐怖が入り乱れながら そして我が子を信じながら そう望む。貴代美の望みもわかる。ただ そうではなく 一登の望みで 貴代美の望みと両方でを望んだかもしれない。 ラスト、これからも ずっと 二人は その望み に対して 彷徨うのかもしれない。

まぎぃ 女性  40代

願わくは、こういう事件は小説の中だけであって欲しいと思いながら一気に読了した

少年犯罪に巻き込まれた息子は果たして加害者なのか、それとも被害者として…まさに進むも地獄退くも地獄の絶対に置かれたくない状況を描いた作品だ。年頃の男の子を持つ父親として「自分ならどうする?」と常に考えながら読み進めた。加害者の親となった場合責め苦に耐え切れず自死を選ぶかもしれないとの結論になった。僕は弱い人間なのだ。被害者の親となった場合は、同じ被害者を出させないように何か行動するか、加害者への怒りを糧に生き続けるだろうとの結論になった。どちらにしても平和な家庭には強いられる犠牲がとてつもなく大きい。願わくは、こういう事件は小説の中だけであって欲しいと思いながら一気に読了した。

ネコメドー  男性 40代

読んでいる最中も読み終わった後も心のザワつきは治らない

石川家とほぼ同じ年代の子どもがいて、同じ構成なだけに他人事とは思えなかった。
2人の子ども持つオヤとしては、一登と貴代美の揺れ動く心境に400%シンクロ。一挙に読み進めてしまった。
読んでいる最中も読み終わった後も心のザワつきは治らない。
唯言えるのは事件の加害者になるのも被害者になるのも御免被りたいということだな。

ぴつ太  男性 50代

私が今まで読んだ小説の中では一番色々な事を沢山考えました

家族構成が我が家と同じでした。
高校生になって、自分の世界が広がって親が全てを把握しきれなくなった息子。可愛がられて育っ少しだけわがままで、でも自分の目標の為に努力し続けてる娘。よく似ていてそれだけに最初から物語の中に入り込めました。
父親の気持ちも母親の気持ちもよくわかりました。
結末は私が予想していたものとは全く違っていました。
私が今まで読んだ小説の中では一番色々な事を沢山考えました。
ニュースになれば1~2分で終わってしまうような出来事に当事者達はこんなに大変な思いをしていること。想像したことはあったけど疑似体験させてもらった気持ちです。それだけに最後のほうは涙が止まらなくなって辛かったけど頑張って読み終えました。
日ごろテレビやネットを信じて、なんて悪い人なんだと加害者や親まで簡単に思ってしまいがちだけど、よく知りもしないこと簡単に非難してはいけないんですね。
数年前に加害者のお父さんが自殺された事件を思い出しました。
当たり前の毎日が幸せであること、改めて感じました。
時々読み返してみたい小説です。

hiroaomyumyu  女性 40代

ラストのみ2部構成なんてのもアリだと思うほどに考えさせられる作品だった

とても考えさせられる話。
子供を信じるか信じないかの難しい選択。
どちらの道になったとしてもとても辛い道のりになる。
子供を信じた父親。
どういう形でも子供に生きていて欲しい母親。
わずか数日の間の出来事だけどその時間はとてつもなく長くて辛くて切ない。
様々な周りの反応に押しつぶされそうになりながらも
真実が明らかになるまで何もわからない状況の中での家族の心境が
とてもよく現れている。
ラストの母親のインタビューでのやりとりが胸に刺さる。
個人的には両方のラストが見たかったかな。
雫井さんなら正反対のラストをどう書いてくれるのか、
また正反対になった時の家族のありかたを見てみたかった。
ラストのみ2部構成なんてのもアリだと思うほどに考えさせられる作品だった。

あやまる 女性 30代

今現在の自分の状況と被って、ものすごく辛い気持ちで読んだ

同じような息子と娘と。学年が上がるにつれて、友人関係も全く分からなくなってしまっている、今現在の自分の状況と被って、ものすごく辛い気持ちで読んだ。どちらの可能性も無理だ。二つの思い、両方責められない。自分ならどうなるんだろう。最後は涙が出た。

msm  女性 40代

読んでいてこちらもその都度気持ちが揺れ動き、息をするのを忘れるくらい読みふけっていました

自分の子供が加害者なのか被害者なのか、、どちらに転んでも今の生活は出来ない。
家族の不安定な心がラスト数ページまで描かれていて、読んでいてこちらもその都度気持ちが揺れ動き、息をするのを忘れるくらい読みふけっていました。
家族、周りの人達、、多くのことを考えさせられた、涙なしでは読めない本です!

smile 女性 40代

悲劇は誰にでも起こりうる。そのとき何を考え、どう行動するのか。まさに「生きる」とはどういうことなのかを鋭く突きつける、現代の究極の選択がこの作品だ

自分の子供が図らずも事件の当事者になってしまった悲劇を描く作品は、映画にも小説にも最近増えてきたように感じる。時代ということなのだろうか。
この作品も子供が事件に巻き込まれた親の苦悩を描く作品だ。子供が加害者である悲劇と被害者である悲劇。そのどちらも不幸ではあるが、わからないまま時間が過ぎていくことでさらに不幸は増していく。そんな不幸の狭間で苦悩する夫婦。
悲劇は誰にでも起こりうる。そのとき何を考え、どう行動するのか。まさに「生きる」とはどういうことなのかを鋭く突きつける、現代の究極の選択がこの作品だ。

まもう 男性 50代

あなたなら「何」を望みますかって・・・

あらすじを読んで本文を読む前にはよくある話かなと思いました。
子どもの頃流行った究極の選択(カレー味の◯◯◯と◯◯◯味のカレーはどっちがいい?ってヤツ。きたなくてごめんなさい)みたいな先入観で読み始めました。

雫井さんの本は初めてでしたが巧いですね。結末まで一気に読んでしまいました。
ストーリー設定上、後味の悪さはありますがすごく面白かったです。

しかし、あなたなら「何」を望みますかって・・・
究極の母性愛は無理があると思います。
美しいとは思いますが・・・
妹の雅ちゃんに最も共感しました。

井川浩明 男性 40代

同世代の子供を持つ親としては、迷いの中で読み進めてしまう。もっと都合のいい結末にならないかと

息子の友人が殺害され、関係していると思われる少年3人の行方がわからなくなった。しかし、逃走を目撃されたのは2人。息子は逃走しているのか、それとも・・・
殺到するマスコミや、ネットでの中傷、周囲からの不信など、追いつめられていく中で最後に望むのは、息子の生命か、潔白か。
同世代の子供を持つ親としては、迷いの中で読み進めてしまう。もっと都合のいい結末にならないかと。
著者もかなり消耗しながら書き上げた作品であろうと思う。

のりぞ 男性 40代

最後まで、息子が加害者、被害者のどちらにいるのか、本当にこの家族の立場でいた

設計を依頼した夫婦が主人公かと思って読み始めたが、早々に本題の事件になり、行方をドキドキしながら見守った。ただ、意外にも、事件そのものではなく、家族の心情の丁寧な描写が中心で、どんどん吸い込まれるよう、読み続けた。最後まで、息子が加害者、被害者のどちらにいるのか、本当にこの家族の立場でいた。情報の整理となる記述は、少し、作られ感が、感じられたが、後味をわるくしないためには、妥当だったのかもしれない。また、話の展開が、妹や友人などにさらに深く入っていっても良かったと思う。

katak 男性 50代

究極の状態において、人は、自分が信じたいものしか信じなくなるのか

同じ年頃の息子がいるせいか、読みながらの不安感、焦燥感が強烈でした。
どっちに転がっても良くはない。でもせめて、息子にこうであってほしい、という望み。それが両親で異なるのが、読んでいて苦しいところ。
究極の状態において、人は、自分が信じたいものしか信じなくなるのか。両親だけじゃなく、周りの人もみなそうなのが恐ろしく印象に残りました。

ミキ 女性  40代

わが子でも全てを理解するのは難しく、親が思っている以上に大人な部分もあるのかもしれませんね

読了後、同じ中高生の子どもがいる親として、とても苦しいです。難しい年頃の子どもとの接し方がリアルで、もし私が同じような立場になったら、どんな心情が湧き、どんな状態になるのか、と色々と考えながら読み進めました。わが子でも全てを理解するのは難しく、親が思っている以上に大人な部分もあるのかもしれませんね。とても考えさせられる内容でした。

さち  女性 40代

この「望み」は、雫井先生の代表作の1つになると確信

読了致しました。同じ世代の子供を持つ親として、主人公の両親の「望み」は、非常によく分かりました。激しい文章ではないのに、スリリングな話の展開でもないのに、どんどん物語に引き込まれて行き、読み切ってしまいました。登場人物の揺れ動く心の描写は、さすがとしか言い様がないです。私の中では、この「望み」は、雫井先生の代表作の1つになると確信しております。

tmiya 男性  40代

読み終わった後、我が子の寝顔をながめて、顔を撫でたい衝動に勝てませんでした

 読み終わって、ネタバレせずにレビュー書くのは至難の業だなと思いますがやってみます。
 サスペンスでもあり、家族小説でもあったのですが、ハラハラドキドキと言うより、心が重くて苦しくて、でも読み進めずにはいられないといった焦燥感に駆られて一息に読ませていただきました。
 自分も親なので、そして母親として、貴代美の心情に共感してしまいがちでした。一登の立場も、雅の気持ちも分からなくはないけれど、やはり母親としての視点から読んでしまいました。どんな形であれ、生きていて欲しいと言うその気持ち、私もそう思うでしょう。
 終盤は涙が溢れて読み進むのが困難なくらいでした。
 読み終わった後、我が子の寝顔をながめて、顔を撫でたい衝動に勝てませんでした。

marumaruchan 女性  40代

こんなに胸の苦しくなる物語は読んだことがなかった。私のように、思春期の息子を持つ家族だけでなく、すべての世代に読んでみてほしいと思う

もしこの現実が自分の身に起こってしまったら、私はどうするのだろう。どんな現実になったとしても、それを受け入れる覚悟が出来るだろうか…。
本文中で初めて「望み」という文字を目にしたとき、タイトルの重みをずっしりと感じた。どう変わっていくかわからない、家族を取り巻く環境。誰の望み通りになったとしても、悲しい現実からは逃れられない。先のことは考えても仕方がないと思いつつも、各々が想像の中で不安にとらわれていく心理描写に、こちらまで不安になる。物語は読者をも巻き込んでゆく。読む側の心境もページをめくるたびに変わるのだ。
指の間をするすると零れ落ちていく常識、価値観、想い。正解はどこにもない。
こんなに胸の苦しくなる物語は読んだことがなかった。私のように、思春期の息子を持つ家族だけでなく、すべての世代に読んでみてほしいと思う。

SORAKUMA 女性 40代

少年事件が発生していますが、少年、家族、それぞれに事情や思いがあり、単純に考えることはできないのだろうなと、改めて感じました

少年は加害者なのか被害者なのか、少年の家族のそれぞれの望みと、それによる葛藤を描き、ふと、自分の家族の場合どうだろうかと、考えさせられる小説でした。現実社会でも、少年事件が発生していますが、少年、家族、それぞれに事情や思いがあり、単純に考えることはできないのだろうなと、改めて感じました。

本の虫 男性  40代

いつ自分が登場人物と同じ立場になってもおかしくない

自分の子どもを信じるのか。自分の子どもが加害者でも、他の人の子どもの命を犯してまで、自分の子の生を望むのか。いつ自分が登場人物と同じ立場になってもおかしくないと感じた。

moonbow 女性 40代

結末が逆だった場合はどうだったのだろう…どちらにしても辛い気持ちしか残らない。相当考えさせられました。

 父親母親どちらの望みも理解できる、がそれは第三者的な視点でみているからこそ、当事者となった場合…想像すら難しいが究極的には子に対する思いというのは一致するはず。
結果が突きつけられるまでの望み方は父親と母親という違いでも変わってくるのだろうか、それも安易な考え…結末が逆だった場合はどうだったのだろう…どちらにしても辛い気持ちしか残らない。
相当考えさせられました。

oyajisan 男性  40代

望みとはなんだろう。自問自答しつつ読んだ

読んでいる間にも埼玉で子どもたちの事件があった。どちらに共感するのか共感できなくてもわかろうとするのか。望みとはなんだろう。自問自答しつつ読んだ。加害と被害の間はもろい。ふらふらとする子どもと同じように親としての年代である自分もふらふらとする。そこにあるのは「愛」ではなく「自己保身」なのではないか、いやそうではないと言えるだろうか。ただ、断ち切られるものがあれば続いていくものもあるのだ。永遠に続くもの「命」を見据えていくことが「のぞみ」なのではないだろうか。

かっこー 女性 50代

この一家に対する感情移入が半端なく、一心不乱に時間を忘れて一気に読み切ってしまいました

全くの偶然なのですが、我が家の中学生の息子もサッカーをやっており、さらにその下には娘がいるという家族構成でして、この一家に対する感情移入が半端なく、一心不乱に時間を忘れて一気に読み切ってしまいました。
我が子に対する父親の信頼感や母親の度か過ぎるほどの愛情、そのどちらも十分過ぎるほど理解でき、もしも我が家に同じような事が起きた時に全く同じような苦悩を抱えるであろう、そのリアルさが怖いくらいでした。もちろん最後の数十頁は涙が止めどなく溢れてくる中、複雑な思いで読ませていただきました。
よい本を発売に先駆けて読ませていただき、本当にありがとうございました。

ひろさの 男性 40代

小説の様な事が自分の身にも起こらない保証なんて一つも無いだろうから、これから子供に対する考え方や接し方を考えてしまいました

今まで読んだ事が無い作家さんの小説でしたが献本(サンプル本)に当選したので読んで見ました。
小説の内容的には、サスペンス小説やミステリー小説では無く家族小説。
事件に巻き込まれた子供が加害者なのか被害者なのか?
その時の父親、母親、姉弟、祖母、叔母、友人など父親の仕事関係者などの心境、感情の交錯に焦点をあてた小説です。
私もちょうど中学生の娘が居る親として子供が事件に巻き込まれた際にこんな感情になるのか!?まわりの人たちもこんな感情になるのか!?と思いながら読みました。
少々大袈裟な感覚かもしれないが小説の様な事が自分の身にも起こらない保証なんて一つも無いだろうから、これから子供に対する考え方や接し方を考えてしまいました。
ただ個人的な意見としては事件解決後の数年後の家族の状況を最後数ページだけでも書いて欲しかったなと言うのが率直な意見でその方が家族小説としてすっきりしたのでは?と思います。

うっち〜 男性 40代

一見盤石のような日常に、ある日ある時を境に亀裂が走り、それがどうしようもなく崩壊していく様はどこまでもリアルであるがゆえ、読了後、自分の平凡な日常につくづく感謝出来た

普通の家族が突然巻き込まれた殺人事件。事件に関与したと思われる長男が行方不明のため加害者なのか被害者なのかさえわからない・・・。
章ごとに、父親と母親の視点から事件の進捗とそれに伴う心情の変化が濃密に描きこまれ、家庭を持つものであれば男性であれ女性であれ、どちらかの視点には共感してしまうだろう。読んでいて作中の人物の痛みを共有し、ラストの切なさには思わず涙が出た。
一見盤石のような日常に、ある日ある時を境に亀裂が走り、それがどうしようもなく崩壊していく様はどこまでもリアルであるがゆえ、読了後、自分の平凡な日常につくづく感謝出来た。

Bosch 男性 50代

最後まで読んでも自分の中での答えが出ない。とても重い作品だと思うが、読む価値は大いにある

家族の誰かが事件に巻き込まれた時、それが加害者なのか被害者なのかが分からないままの時、他の家族は何を望むのでしょう。加害者であっても無事でいてくれることを願うのか、殺人を犯してはおらず潔白ではあるが被害者の立場になる可能性を考えるのか。自分がそうなったときに何を望むのか、どうなっても辛い。一登の考えにも貴代美の想いにも共感できるのが余計に辛かった。最後まで読んでも自分の中での答えが出ない。とても重い作品だと思うが、読む価値は大いにあると思う。

ソワレ 女性 40代

改めてまして、沢山のレビューありがとうございました!