【アンケート編】雫井脩介『望み』発売記念!夏のスペシャルレビューキャンペーン結果発表

こんにちは。「ブクログ通信」編集部です。

8月1日(月)から27日(土)まで、ブクログは株式会社KADOKAWAとコラボで【夏のスペシャルレビューキャンペーン】と題し、雫井脩介待望の新刊『望み』サンプル版献本とレビューキャンペーンを実施しました。

本日9月5日発売を記念して、回答いただいたアンケート結果とレビューを一挙公開します!

 雫井脩介待望の新刊『望み』9月5日(月)発売!
雫井脩介待望の新刊『望み』9月5日(月)発売!

あの子は殺人犯なのか。それとも被害者なのか。揺れ動く父と母の思い――。

東京のベッドタウンに住み、建築デザインの仕事をしている石川一登(かずと)と校正者の妻・貴代美(きよみ)。二人は、高一の息子・規士(ただし)と中三の娘・雅(みやび)と共に、家族四人平和に暮らしていた。規士が高校生になって初めての夏休み。友人も増え、無断外泊も度々するようになったが、二人は特別な注意を払っていなかった。そんな夏休みが明けた9月のある週末。規士が2日経っても家に帰ってこず、連絡すら途絶えてしまった。心配していた矢先、息子の友人が複数人に殺害されたニュースを見て、二人は胸騒ぎを覚える。行方不明は三人。そのうち犯人だと見られる逃走中の少年は二人。息子は犯人なのか、それとも……。
息子の無実を望む一登と、犯人であっても生きていて欲しいと望む貴代美。相反する父と母の望みが交錯する――。心に深く突き刺さる衝撃の心理サスペンス。

著者 : 雫井脩介
KADOKAWA/角川書店
発売日 : 2016-09-05

著者 雫井脩介(しずくい・しゅうすけ)さんについて

1968年愛知県生まれ。専修大学文学部卒。2000年に第4回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作『栄光一途』でデビュー。04年に『犯人に告ぐ』を刊行、翌年には第7回大藪春彦賞を受賞し、ベストセラーとなる。その他の著書に『火の粉』『クローズド・ノート』『ビター・ブラッド』『つばさものがたり』『検察側の罪人』『仮面同窓会』『犯人に告ぐ2 闇の蜃気楼』などがある。

雫井脩介さんの作品一覧

著者 雫井脩介さんからのコメント

「望み」は、ある少年事件が絡んだサスペンス風味の物語であり、関係家族の心に深く分け入っていく家族小説であります。
目の前に絶望的な現実が立ちふさがろうとしたとき、しかもその絶望的な現実がまだはっきりとした姿を見せてくれないとき、家族はそれぞれ何を思い、どんな可能性に希望を見出そうとするのか……
彼らの「望み」に寄り添ってみてください。

先行モニターのみなさんはこの家族の「望み」に寄り添えたのでしょうか? 今回、中高生のお子さんを持たれる全国のお父さん・お母さんを中心に献本を実施いたしました。当選者のみなさんのうち27名の方からアンケートの回答もいただいてます。まずはそちらからご紹介します。

『望み』アンケート結果発表!読了者満足度100%!

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今作の満足度は100%!レビューで大きく目立ったのは、「最後まで、息子が加害者、被害者のどちらにいるのか、本当にこの家族の立場でいた」「年頃の男の子を持つ父親として「自分ならどうする?」と常に考えながら読み進めた」「自分ならどうなるんだろう。最後は涙が出た」「この現実が自分の身に起こってしまったら、私はどうするのだろう。」という「自分ならどうする?」という自問でした。

私が今まで読んだ小説の中では一番色々な事を沢山考えました」「家族、周りの人達、、多くのことを考えさせられた、涙なしでは読めない本」「どちらにしても辛い気持ちしか残らない。相当考えさせられました」と、「家族」とその「日常」を考える契機になったようです。

なかには「読んでいる最中も読み終わった後も心のザワつきは治らない」とその動揺を正直にお伝えいただける方もいながら、「読み終わった後、我が子の寝顔をながめて、顔を撫でたい衝動に勝てませんでした」「読了後、自分の平凡な日常につくづく感謝出来た」と自らの平和な日常に改めて気づかされる方もいらっしゃいました。

父と母、どちらの『望み』に共感したのか?

高校生になり、学校での出来事や友人関係などが把握しづらくなった息子(規士)が行方不明に。彼が殺人犯かもしれないという状況で、息子の無実を信じたいが、そうであれば息子は死んでいるかもしれないと苦悩する父(一登)と、罪を犯していても受け入れるから、とにかく生きていてほしいと願う母(貴代美)。二人の相反する「望み」が描かれます。

今回の読者のみなさんはどちらの「望み」に共感をしたのでしょうか。

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モニターの男女比率はほぼ半々の構成でしたが、息子の無実を信じる父(一登)の「望み」に寄りそう読者が多数を占めたようです。もちろん「正反対なのにどちらの気持ちも痛いほど分かる丁寧な描写に唸りました」「父親と母親、事件をまったく違うように捕らえていくのは面白い」「どちらの気持ちも 自分の中に たしかに芽生えた」「個人的には両方のラストが見たかった」とどちらの気持ちへも共感を示すコメントも多数寄せられました。

おススメしたい度:97%!

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ひとに薦めたいと回答された方は、なんと97%!周りのひとと話してみたくなる本なんですね。
ぜひ本作を読んで家族、パートナー、ご友人と一緒に考えてみてください。

みなさんは、何を「望み」ますか?

先行レビュー編】にてモニターの皆さんからのレビューを一挙ご紹介します。今回は、たくさんのご応募ならびにレビューありがとうございました!

読者レビュー一挙掲載はこちら

KADOKAWA『望み』特設サイト公開中!

発売にあわせて、株式会社KADOKAWAの「『望み』雫井 脩介特設サイト」が公開!Twitterにて「#望み読了」タグで感想ポストも募集中です。詳細は特設サイトをチェックしてください。

『望み』雫井 脩介特設サイト|KADOKAWA