【アンケート編】椰月美智子『明日の食卓』発売記念!夏のスペシャルレビューキャンペーン結果発表

8月1日(月)から27日(土)まで、ブクログは株式会社KADOKAWAとコラボで【夏のスペシャルレビューキャンペーン】と題し、8月31日(水)発売の椰月(やづき)美智子著『明日の食卓』の献本とレビューキャンペーンを実施しました!

本日発売を記念して、回答いただいたモニターアンケートの結果と先行レビューを一挙公開します!

KADOKAWA/角川書店
発売日 : 2016-08-31

内容紹介

愛する我が子に手をあげたのは誰か――。
一歩間違えたら、自分も同じだったかもしれない。

静岡在住・専業主婦の石橋あすみ36歳、夫・太一は東京に勤務するサラリーマン、息子・優8歳。神奈川在住・フリーライターの石橋留美子43歳、夫・豊はフリーカメラマン、息子・悠宇8歳。大阪在住・シングルマザーの石橋加奈30歳、離婚してアルバイトを掛け持ちする毎日、息子・勇8歳。それぞれが息子のユウを育てながら忙しい日々を送っていた。辛いことも多いけど、幸せな家庭のはずだった……。

3人の息子はみな同姓同名の「石橋ユウ」くん。物語は、「ユウ」くんが母親に暴力を受けている不穏なシーンから幕を開けます。果たして愛する息子に手を上げたのはどの母親か――?

どこにでもありそうな幸せな家庭が、些細なことをきっかけに崩壊していく様が圧倒的リアリティで展開され、その答えが物語の終盤で明らかになります。

著者紹介:椰月美智子(やづき・みちこ)

椰月美智子

著者の椰月美智子さんは、2002年『十二歳』で第42回講談社児童文学新人賞を受賞してデビューし、『しずかな日々』で第45回野間児童文芸賞、第23回坪田譲治文学賞をW受賞。『フリン』『るり姉』『消えてなくなっても』『伶也と』『14歳の水平線』『その青の、その先の、』などなど、家族小説、恋愛小説、短編集やエッセイと、数々の話題作を世に送り出した現在最も脂の乗った作家のひとり。

椰月美智子さんの作品一覧

椰月さん自身がこの作品を公開にあたり以下のようなコメントを寄せています。

何があっても子どもに暴力をふるってはいけないという世の中ですが、制御不可能な男児二人の子育てをしていると、どうしても手が出てしまうことがあります。もちろん、子どもに手をあげるのはいけないことですが、感情が先走ってしまうこともあると思うのです。そんなふうに感じたのが本作執筆のきっかけです。怒りの感情に任せて取り返しのつかないことになったとしても、時間は取り戻せません…。一歩間違えたら、自分も同じだったかもしれないと感じるお母さんも少なからずいると思います。私はまさにそうでした。ラストを書きながら、涙があふれて仕方がなかったです。

 

実際に小学生の男の子2人を持つ著者自身の体験を元に、我が子を愛おしく思う一方、孤軍奮闘しつつも追いつめられていく母親の姿が圧倒的なリアリティで描かれています。そして、どの家庭でも日常の一歩先に起こりうる衝撃の結末…。
今回多数の応募の中から、お子さんを持つ全国30名の「お母さん」を中心にサンプル版の献本を実施しました。みなさんの眼にはどのように映ったのでしょうか?当選者のみなさんのうち25名の方に回答いただいたモニターアンケートの内容を紹介します!

『明日の食卓』アンケート結果発表

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96%のお母さんから共感をいただきました!今回、レビューで大きく目立つコメントが、「私の過去と良く似ているような気がします」「とても他人ごととは思えなかった」「子をもつ親ならば皆、どこかしらにはっとさせられる所があると思う」「多くの母親が経験しているであろう現実」「それはあまりに自分の気持ちそのもの」などなど。やはり子育て体験を持つ著者だからこそ追求できた「お母さん」のリアリティは、多くのお母さん読者には他人事には映らなかったようです。

なかには「面白い、ということが出来ないくらい胸にきた」「読んでいて内容が重かったし終始辛かったです」とそのテーマの重さに触れ、また「この本は、現実の親たちに立ち止まり考えるきっかけを与えてくれると思う」と伝えいただけたお母さんもいました。

本作は3つの家庭の「お母さん」の日常が交錯しながら描かれています。 専業主婦「石橋あすみ」。ワーキングマザー「石橋留美子」。シングルマザー「石橋加奈」。

「石橋あすみ」
静岡在住・専業主婦の石橋あすみ、36歳。夫・太一は東京にあるメーカーに勤務するサラリーマン。息子・優8歳、小学三年生。義母と同じ敷地に同居中。

「石橋留美子」
神奈川在住・フリーライターの石橋留美子、43歳。夫・豊はフリーカメラマン。息子・悠宇8歳、小学三年生。

「石橋加奈」
大阪在住・シングルマザーの石橋加奈、30歳、離婚してコンビニなどパートを掛け持ちする毎日。息子・勇8歳、小学三年生。

様々な境遇の中で母親の呪縛から逃れられない3人の女性たちです。この中でモニターの皆さんはどのお母さんに共感をしたでしょうか?

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モニターアンケートの結果では、専業主婦の「あすみ」より、ワーキングマザー「留美子」とシングルマザー「加奈」に対する共感が高く出ています。もっとも、椰月さん自身が「一歩間違えたら、自分も同じだったかもしれないと感じるお母さんも少なからずいると思います。私はまさにそうでした」と述べる通り、様々なニッポンの家族と様々なニッポンの「お母さん」の現実を写し取ったのが本作です。

皆さんはどのお母さんに共感しますか?

そして今回発売に先立ち椰月さんよりいただいた言葉が….

椰月美智子直筆コメント
お、お父さん!!!お父さんの皆さんも!この秋の読書にいかがでしょうか!

先行レビュー編】にてブクログのみなさんからのレビューを一挙ご紹介します。今回は、たくさんのご応募ならびにレビューありがとうございました!

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