第5回ブクログ大賞発表!恩田陸『蜜蜂と遠雷』、星野源『いのちの車窓から』ほか全7作品!

ついに発表!2017年7月10日~7月31日まで、読書好きのユーザーの投票で本当に面白い本を決める第5回ブクログ大賞の投票集計が完了し大賞受賞作が決定いたしました。

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「ブクログ大賞」とは

「ブクログ大賞」は、インターネット上の一般読者の声を反映させることを目的に2010年3月に設立された小説、マンガ等の書籍賞です。2013年を最後に休止していましたが今年4年ぶりに復活いたしました。
本大賞では、「小説」「マンガ」にくわえ、「ビジネス書」「エッセイ・ノンフィクション」「人文書」「海外小説」の6部門のノミネート作品から一般投票により、それぞれ大賞1作品を決定したほか、全ジャンルの書籍から好きな作品を自由に投票できる「フリー投票部門」1作品の受賞作品を決定いたしました。以下が受賞作品です。

第5回ブクログ大賞受賞作品

小説部門『蜜蜂と遠雷』著者:恩田陸(幻冬舎)

現役作家の選考委員が選ぶ直木賞、書店員が選ぶ本屋大賞、さらに今回、読者が選ぶブクログ大賞を受賞。三者すべてからの高い評価三冠に結びつきました。この三者すべてから高評価を受けるだけのすばらしい作品であることが示されたと言えますね。

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マンガ部門『夜廻り猫』著者:深谷かほる(講談社)

はじめは深谷さんが家族に見せるためだけに、Twitter上に描かれた作品です。それが糸井重里さんをはじめ、様々な方の紹介によって広がり、大きな反響に繋がりました。今回の受賞にあたって、現代ではどんな媒体からも人気作が生まれ、広がっていく可能性があることがわかりますね。

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ビジネス書部門『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である』著者:中島聡(文響社)

中島さんは、ビル・ゲイツのもとで「Windows95/98」の開発に関わった日本人として「伝説」のエンジニア。その成功の秘訣は、「ロケットスタート時間術」。最初の2割の期間で仕事の8割を終え、全体の進捗を掴むというものです。本書はビジネス本としてだけでなく、中島さんがその時間術を獲得するに至った経緯も綴られており、人生の局面で生かせるヒントが満載。ビジネスマンだけでなく、時間の使い方に悩むたくさんの方に支持され、今回の受賞となりました。

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エッセイ・ノンフィクション部門『いのちの車窓から』著者:星野源(KADOKAWA)

スポットライトを浴び、怒涛の日々を送る星野さん。彼が普段の生活の中でどんなものを見て、何を感じ、生きているのかを、丁寧にすくいとって綴った一冊です。そこに込められた生きる喜びは、彼のファンだけでなくたくさんの人の共感を得て、今回の受賞につながりました。

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人文書部門『ゲンロン0 観光客の哲学』著者:東浩紀(株式会社ゲンロン)

自ら出版社を立ち上げ、『ゲンロン0』を出版した東さん。大手出版社を介さず、自費出版で発売した本書が、たくさんの読者から熱い支持を集めたことは、出版不況下の今、大きな意義があります。内容についても、その読みやすさとアクチュアルな現代問題をめぐる射程が高い評価を得ています。

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海外小説部門『アウシュヴィッツの図書係』著者:アントニオ・G・イトゥルベ/翻訳:小原京子(集英社)

アウシュヴィッツ収容所で、秘密の図書館を開館した少女たちをめぐる、実話を基にした小説です。本作では、極限状況のなかでも見失われることのない、本の意義と価値が示されています。今、読書を楽しむわたしたちには、それぞれ原体験と言える本との出会いがあるはずです。そこに今一度立ち戻り、あらためて本への愛を確認させてくれる作品です。

アントニオ・G・イトゥルベさん、小原京子さん二人の受賞コメントはこちら!

フリー部門『ねないこは わたし』著者:せなけいこ(文藝春秋)

『ねないこだれだ』、「あーんあんの絵本」シリーズなど、せなけいこさんの絵本は、きっと一度は読んだことがあるはず。名作絵本を数多く生み出した、せなさん初の自伝的絵本です。「おばけになって飛んで行きたかったのはわたしなの」。絵本が生み出された背景を知ったとき、タイトルの味わいも深くなります。あの時子どもだった、すべての大人たちに、郷愁と感動を与えてくれる作品ということで、今回、熱い支持が集まりました。

せなけいこさん受賞コメントはこちら!

第5回ブクログ大賞運営より

ブクログ大賞を受賞されたみなさん、おめでとうございます!そして今回、お気に入りの本に投票してくださったみなさん、ご協力いただき本当にありがとうございました。
今回受賞された恩田陸さん、深谷かほるさん、中島聡さん、東浩紀さんについては、ロングインタビューの公開を予定しています。引き続きお楽しみくださいね。

今回惜しくも受賞を逃した作品も、ブクログで高く評価されていることには変わりありません。どれもすばらしい作品ですので、受賞作以外の作品もぜひこれをきっかけにお手に取っていただければうれしいです。
最後になりましたが、今回、快くご対応いただいた著者のみなさん、関係者のみなさん、本当にありがとうございました。

第6回ブクログ大賞をお楽しみに!

「ブクログ大賞」選考基準

「小説」「マンガ」「ビジネス書」「エッセイ・ノンフィクション」「人文書」「海外小説」部門は、2016年5月1日~2017年4月30日の1年間に発売された書籍を対象に、ブクログユーザーの登録数・評価数をもとにノミネート作品を選出いたしました。(※「マンガ」部門は2016年5月1日~2017年4月30日の1年間で発売された作品(8巻以下)が対象)。「フリー投票部門」はジャンル・発売年月日を問わず、投票者が2016年5月1日~2017年4月30日の間に読まれた書籍を対象に投票いただき、選出いたしました。
 各部門大賞は、ノミネート作への読者投票によって決まりました。ブクログ大賞公式サイトおよびTwitterとブクログの投票フォームのいずれかから、ノミネート作品への1人1票ずつの投票によって、各ジャンル票数最上位を対象に選出いたしました。

第5回ブクログ大賞 投票概要

投票期間: 2017年7月10日(月)~31日(月)
投票方法:
・Twitterにてハッシュタグ「#第5回ブクログ大賞」をつけて投票
・ブクログ大賞公式サイトから投票
発表:2017年8月28日(月)