ついに開講!第1回「広辞苑大学」レポート!さらに刊行記念として『広辞苑』グッズプレゼント!

岩波書店は『広辞苑第七版』の発売を記念して、1月12日(金)~14日(日)までの三日間にわたり、イベント「広辞苑大学」がアーツ千代田3331(東京・千代田区)で開催されました。昨年、『広辞苑』編集担当の岩波書店辞典編集部・平木靖成さんインタビューを実施したブクログ通信は、これは絶対はずせない!と、イベントに潜入取材してきました!

岩波書店オフィシャルページ『広辞苑』第7版詳細はこちらから

そして今回、『広辞苑』グッズを販売している株式会社ヘミングスのご厚意により、『広辞苑』グッズをいただきましたので、ブクログユーザーの皆さんにプレゼントいたします!(※詳細は後段で)!

「広辞苑大学」は、『広辞苑第七版』の事前予約をされた方の中から当選された方のみ受講できるイベントでしたが、なんと、第2回「広辞苑大学」が開講されることが決定したそうです!(※こちらも詳細は後段で )

会場アーツ千代田3331は廃校になった中学校校舎が改修された文化芸術施設!懐かしい気持ちに。

『広辞苑』初版から第七版までが展示され、『広辞苑』グッズもずらり!

1階受付のコミュニティスペースでは、これまでの『広辞苑』が、初版から最新第七版まで陳列されていました。壮観です。

『広辞苑』が初版から最新第七版まで陳列
こちらが1955(昭和30)年5月25日に刊行された『広辞苑』初版!

そして、さまざまな『広辞苑』グッズも販売されていました。Tシャツからトートバック、文庫カバー、「炎上」「小悪魔」「パワースポット」などのパワーワードが書かれたマスキングテープまで!

『広辞苑』Tシャツ!
『広辞苑』トートからマスキングテープまで!

『広辞苑』グッズはオフィシャルページからも購入可能です!是非チェックしてみてください。

ヘミングスオフィシャルページ『広辞苑』グッズ詳細はこちらから

『広辞苑』グッズを販売している株式会社ヘミングスのご厚意によるユーザープレゼントの詳細はこの記事の終わりに!最後までお見逃しなく!

そして、「広辞苑大学」がついに開講!

元中学校の体育館の会場は満席!

イベントの冒頭、岩波書店代表取締役社長の岡本厚さんが登壇。10年ぶりの大改訂で新しくなった『広辞苑』を、本日こんなに熱心な読者の方々に届けることができ、「確かな手応えとして本当に嬉しく感じている」と挨拶しました。

岩波書店代表取締役社長の岡本厚さん

「広辞苑大学」について、「より多くの読者の皆さまに新しい『広辞苑』を知っていただき、言葉の面白さを経験していただきたい」と話されていました。そして今回の講師陣の皆さんについても、「どの方も言葉のプロフェッショナルで幅広いラインナップ。これまでの岩波書店のイメージを大きく広げる多彩な講師の方々」と絶賛。

講師陣の皆さん
それまでの岩波書店のイメージを大きく広げる多彩なな広辞苑大学講師陣!
2018年1月12日~14日

これらの講座で「新しい言葉との出会い、新しい言葉の世界を楽しんでいただき、『広辞苑』を意味を調べるもの・引くものだけではなくて、『発見の場』『表現の場』として経験してもらいたい」という思いも語られました。

講座:養老孟司さん「壁を超えることば」

続いて「広辞苑大学」巻頭をかざる、東京大学名誉教授の養老孟司さんの講座「壁を超えることば」が始まりました。

養老孟司さん「壁を超えることば」

養老さんは、人間が「言葉」を持つ反面、動物が持っていない理由を問いました。その理由として動物が持つ「絶対音感」を取り上げて、動物は音階の違う音を別々のものに聴いてしまうために「言葉」を持つことができず、かたや人間は「音階」が違う音でも「同じもの」と認識してしまうために「言葉」を持てるようになったと説明。「言葉は、根本的に、『同じにする能力』の上に成り立っている」という「等価交換」の法則に触れ、また日本語・英語・中国語のそれぞれの言葉の特性から似ている部分と似ていない部分を明らかにしました。

「言葉は、根本的に、同じにする能力の上に成り立っている」という「等価交換」の法則

「広辞苑大学」1月12日~14日タイムテーブル

養老さんから始まった講座は、3日間にわたり実施されました。そうそうたる講師陣が、多岐にわたる分野から、さまざまな切り口で『広辞苑』とともに「言葉の自由」を論じました。

2018年1月12日(金)

・養老孟司「壁を超えることば」
・谷川俊太郎「ことばが生まれるとき」
・サンキュータツオ「辞書を比べよう。」
・向井太一×阿部広太郎「コピーとは、歌詞とは、ことばとは。」
・武田双雲「ことばの力、書の力」
・スプツニ子!「はみだすことば」

2018年1月13日(土)

・尾木直樹「親から子へ、子から親へ、伝えたいことば。」
・朝日小学生新聞「朝日小学生新聞と『広辞苑』で国語力・語彙力を伸ばそう①」
・松山大耕「ことばと教え」
・笠原将弘「ことばで美味しさは変わる」
・北村聡「広辞苑Bar」
・三浦しをん×平木靖成「広辞苑をつくった人」

2018年1月14日(日)

・朝日小学生新聞「朝日小学生新聞と『広辞苑』で国語力・語彙力を伸ばそう②」
・ひきたよしあき「伝える力をつける~ことばの選び方~」
・松尾貴史 ほか「たほいや」
・三谷太一郎「日本を動かしたことば」
・高須光聖「辞書で笑え」
・Zeebra「フリースタイル広辞苑」

ヒップホップ・アクティビスト Zeebraさん「フリースタイル広辞苑」

Zeebraさん登壇
ついに登壇!Zeebraさん

そしてトリを飾るのは、Zeebraさんによる「フリースタイル広辞苑」。『広辞苑』で「ラップ」の項目を引くところからはじめ、HIPHOPの歴史を紐解きました。そしてHIPHOPにおける作詞の方法について、刊行予定の自著を教材に使いながら具体的に解説します。

観覧者の「お題」からフリースタイルで華麗に韻を踏み始めるZeebraさん

言葉の選び方、韻の踏み方、ビートの乗せ方、現在のHIPHOPブームの立役者たるZeebraさんが熱く語るHIPHOPの世界。ラッパーは「言葉」に対してかくも真摯であったのかと、目から鱗の2時間でした。

「広辞苑大学」第2回も開催!

今回の「広辞苑大学」は『広辞苑』の刊行イベントであるだけでなく「言葉の自由」を堪能できる3日間で、岩波書店のイメージを刷新するものとなりました。そして今回「広辞苑大学」第2回開講も発表されています!

2月10日第2回「広辞苑大学」開講!

第2回講師陣として、女優、タレントの松井玲奈さん・落語家の三遊亭王楽さんが現在までに決まっています。今回も『広辞苑』購入者の方のみの応募抽選制となっておりますので、この機会に『広辞苑』をぜひ手にとってみてください!応募は1月26日(金)まで!締切間近です!

第2回「広辞苑大学」詳細はこちらから

その他「広辞苑」情報は随時特設サイトにて情報発信中です。広辞苑公式Twitterアカウント(@Kojien7)もチェックしてみてください。

広辞苑サイト
『広辞苑』特設サイト

『広辞苑』グッズを合計8名様へプレゼント!

今回ブクログユーザー限定で、『広辞苑』グッズをプレゼントいたします!

ブックカバー
ブックカバー
(サイズ:W320×H165mm/開いた状態 素材:綿)
ミニノート
ミニノート
(サイズ:W105×H148×D4mm
素材:ペーパー 無地48枚)

応募いただいた方に抽選でブックカバーとミニノート合計8名様へプレゼントいたします!ふるってのご応募お待ちしております!

応募概要

内容
『広辞苑』グッズプレゼント!最新第7版ブックカバーとミニノートを合計8名様へ
応募人数
・1等『広辞苑』ブックカバー 3名様
・2等『広辞苑』ミニノート 5名様

応募締切
2018年2月5日(月)終日

※当選は配送をもってかえさせていただきます。
※当選者には2月中旬までに配送手配いたします。

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