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少女はなぜ城に招かれたのか。長く奇妙な「夏」が始まる。
坂道と石段と石垣が多い静かな街、夏流(かなし)に転校してきたミチル。六月という半端な時期の転校生なので、友達もできないまま夏休みを過ごす羽目になりそうだ。終業式の日、彼女は大きな鏡の中に、緑色をした不気味な「みどりおとこ」の影を見つける。思わず逃げ出したミチルだが、手元には、呼ばれた子どもは必ず行かなければならない、夏の城――夏流城(かなしろ)での林間学校への招待状が残されていた。ミチルは五人の少女とともに、濃い緑色のツタで覆われた古城で共同生活を開始する。城には三つの不思議なルールがあった。鐘が一度鳴ったら、食堂に集合すること。三度鳴ったら、お地蔵様にお参りすること。水路に花が流れたら色と数を報告すること。少女はなぜ城に招かれたのか。長く奇妙な「夏」が始まる。
著者:恩田陸(おんだ・りく)さんについて
1964年宮城県生まれ。第3回日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった『六番目の小夜子』で92年にデビュー。2005年『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞と第2回本屋大賞、2006年『ユージニア』で日本推理作家協会賞長篇および連作短編部門賞を受賞。近著に『夢違』『夜の底は柔らかな幻』『EPITAPH東京』『ブラック・ベルベット』『消滅 – VANISHING POINT』『タマゴマジック』などがある。ミステリー、ホラー、SF、ファンタジーなどあらゆるジャンルで、魅力溢れる物語を紡ぎ続けている。2017年『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎)で第156回直木賞受賞。
人間が一番怖い―。あなたの日常を侵食する究極のサイコ・サスペンス!
ホラー小説の新人賞を獲得し、僕は出版に向けて準備をはじめた。隣にはいつも支えてくれる最愛の妻・キリカ。順風満帆な日々が続くと思われたが、友人の一人が「作家とは人格破綻者である」「作家は不幸であるべき」と一方的な妄想を僕に押し付け、嫌がらせをはじめる。ストーカー行為、誹謗中傷の手紙、最悪の贈り物。やがて不幸は、僕とキリカのとある「秘密」を暴き出すが―。
著者:澤村伊智(さわむら・いち)さんについて
1979年、大阪府生まれ。2015年『ぼぎわんが、来る』(受賞時のタイトルは「ぼぎわん」)で第22回日本ホラー小説大賞<大賞>を受賞。デビュー作にもかかわらず同作は、鋭い恐怖描写と卓抜した構成力で大きな反響を呼ぶ。つづく第2作『ずうのめ人形』でも評判を呼び、一躍ホラー小説界、エンターテイメント小説界の次世代を担う旗手として注目を集めている。
『文豪ストレイドッグス』の朝霧カフカ、新シリーズ開幕!
人類滅亡はもはや秒読みだった。正体不明・宥和不可能な異星人「敵」―。奴らの「月落下作戦」をたったひとりで阻止した、謎の少年がいた。だが、戦いのあと、彼は忽然と姿を消す…。3年後、記憶喪失の少年・神代カイルが都市近郊で保護される。強大な敵の強襲に、カイルは「あらゆる確率を自在に操る能力」を発現させ撃退。しかし、窮地を救った活躍にもかかわらず、彼は存在自体が罪の未成年分隊―“有罪の子供”に編入されてしまう。
著者:朝霧カフカ(あさぎり・かふか)さんについて
漫画原作者、小説家。『汐ノ宮綾音は間違えない。』『水瀬陽夢と本当はこわいクトゥルフ神話』(すべてKADOKAWA )のコミックス原作を手がける。2013年1月号より「ヤングエース」で連載を開始した『文豪ストレイドッグス』は、実在の文豪たちが美男子化して戦うという斬新な設定が話題となり代表作に。本作の累計発行部数が400万部を突破し、2016年にアニメ化される。
応募概要
- 内容
- 上記タイトルをブクログ本棚に登録後、レビューを書いてくださる方を募集。
- 応募締切
- 2月13日(月)終日
※当選は配送をもってかえさせていただきます。
※当選者には2月17日(金)までに配送手配いたします。
応募するタイトルを上記の中から1つ選んでタイトル名を記入してください。
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