<締切りました>「世に氾濫する免疫力増強法はウソばかり」免疫学の第一人者が教える科学的に正しい「免疫力」の鍛え方!宮坂昌之さん『免疫力を強くする 最新科学が語るワクチンと免疫のしくみ』を5名様へ!

こんにちはブクログ編集部です。

恒例のブルーバックス献本!宮坂昌之さん『免疫力を強くする 最新科学が語るワクチンと免疫のしくみ』を5名様へプレゼントいたします!

応募の締め切りは、2019年12月24日(火)終日です。

たくさんのご応募お待ちしております!

科学的に信頼できる免疫力増強法とはなにか?

宮坂昌之さん『免疫力を強くする 最新科学が語るワクチンと免疫のしくみ (ブルーバックス)
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内容紹介

免疫に関する情報のウソ・ホント―あなたはわかりますか?

  • 子宮頸がんワクチンの危険性は科学的に証明されている!
  • 免疫力増強が科学的に裏付けられた食品が次々に登場している!
  • ワクチン同時接種で免疫系が混乱する!
  • 抗菌薬は、ほとんどの風邪に有効だ!

実はこれらはすべて間違いです!

「免疫力増強を謳う健康食品やサプリメントは多数あるが、医学的に信頼できるエビデンスを持つものはほぼ皆無である。一方、医学的に最も信頼できる「免疫力増強法」はワクチンだが、日本人は副作用に対する過剰な恐怖感からその接種を控える風潮がある」。

免疫学の第一人者として知られる著者が、予防接種や話題の「がん免疫療法」など科学的に信頼できる「免疫力の高め方」をわかりやすく解説!

「ウソのニュースほどホントのニュースよりも早く伝わる」―著者・宮坂昌之さん寄稿エッセイ特別公開!

※以下のタイトルをクリックしてください。

「本当に免疫力は測れるのか、そしてワクチンは効くのか、安全なのか?」

宮坂昌之
―読書人の雑誌『本』2020年1月号より転載

われわれの平均寿命が著しく延びつつある中、世の中では、健康な状態を維持したい、今よりさらに健康になりたい、と健康ブームが続いている。どのテレビ局でも健康に関する番組が高い視聴率をあげ、健康食品やサプリメントのCMがたくさん流れている。そして、多くの人々が免疫力を高める食生活や生活習慣に興味を持っている。しかし、免疫力は本当に測れるのだろうか?また、免疫力はそれほど簡単に上げ下げできるのだろうか?

現代の医学において、もっとも確実に免疫力を上げる方法はワクチン接種である。特定の病原体に対する抵抗力しか上げることができないが、多くの場合、接種したワクチンに対応する病原体の感染を確実に防ぐことができる。ところが、困ったことに、現在、世の中には「嫌ワクチン感情」がかなりある。街角の書店には、「ワクチン副作用の恐怖」、「もうワクチンはやめなさい」、「効果がないどころか超有害!ワクチンの罠」などなど、ワクチンが危険であるという刷り込みがいつの間にかなされていくようなお題の本ばかりが並んでいる。マスコミも、ワクチンの副作用が疑われるケースがあると、鬼の首をとったかのように大きく報道をする。ただし、その報道が事実だったのか、誤解だったのか、あとでただすことなく、「報道しっぱなし」のケースが多いようだが…。

このような状況のもと、本年6月、「世界でワクチンの信頼度がもっと低い国は日本とウクライナ」という報道が国際的科学誌Natureでなされた。あるイギリスの医学研究団体が科学と健康に対する各国国民の考え方について大規模な調査を行い、その結果をNatureがニュースとして報告したのである。それによると、世界全体では8割近くの人がワクチン接種をおおむね安全と考えているのに対して、欧米諸国を含む豊かな国々ではワクチンに対する信頼感が低く、なかでもウクライナと日本では4割以下の人たちしかワクチン接種を安全と考えていないとのことである。Natureによると、科学的知識の豊富さがかえってワクチンの信頼度を低くしていて、単なる教育や知識提供ではワクチンに対する懐疑論に対抗できないのかもしれない、とのことである。一方、私から見ると、もう一つの大きな理由は、既にアメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者たちが2018年に報告しているが、「ウソのニュースほどホントのニュースよりも早く伝わる」ということなのかもしれない。「ウソ」のほうの情報のほうが「ホント」の情報よりも目新しく聞こえ、人は目新しく聞こえるニュースのほうを拡散したがる。これが「人間のさが」なのであろう。

このような背景をもとに、今回、「免疫力を強くする-最新科学が語るワクチンと免疫のしくみ」を著した。免疫学者である私から見ると、ワクチンの有用性、安全性は、ワクチンによって被る不利益をはるかに超えるものがあるのだが、ワクチンや免疫のしくみに関する初歩的な事実が看過され、しばしば医学的に誤った主張がなされている。こうした誤情報に翻弄されると、かえって健康被害を受けることになる。

そこで、この本では、まず、ワクチンと免疫のしくみについてわかりやすく書くことを心掛けるとともに、「免疫力」の「ウソ」と「ホント」についても解説した。本当に免疫力を反映するパラメーターは何だろうか?簡単に測れるものがあるのだろうか?また、最近、最近開発が進んでいる新しいがんワクチンや、その他の免疫学的ながんの治療法についても触れた。ただし、注意すべきは、「免疫力」は高ければ高いほどよいのではないことである。最新の免疫学の知見では、免疫の力が強くなり過ぎると、反応しなくてもよい外来性物質や自己成分にまで反応して、かえって健康が損なわれることがわかっている。バランスが大事なのだ。

さらに、巷に氾濫している健康食品の多くには暗示効果以上のものはなく、摂取してもからだの免疫力はほとんど変わらないことについても紙幅を割いた。健康食品は精神安定剤以上のものではない。免疫系全体の能力を上げるためには、むしろ、血流やリンパ流量をよくすることのほうが役に立つ。そして、なるべくストレスをなくすことだ。健康食品や怪しげな民間療法に頼るよりも、からだの働き方を科学的に理解して、それに伴ったものの考え方、生活の仕方をすることが「ホント」なのである。

             

『免疫力を強くする 最新科学が語るワクチンと免疫のしくみ』
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著者紹介

著者:宮坂昌之さん(みやさか・まさゆき)さんについて

大阪大学免疫学フロンティア研究センター招へい教授。1947年長野県生まれ。京都大学医学部卒業、オーストラリア国立大学大学院博士課程修了。金沢医科大学血液免疫内科、スイス・バーゼル免疫学研究所、東京都臨床医学総合研究所を経て、大阪大学医学部教授、同・医学研究科教授を歴任。医学博士・PhD。著書に『分子生物学・免疫学キーワード辞典』(医学書院、共著)、『標準免疫学』(医学書院、共著)、ブルーバックス『免疫と「病」の科学 万病のもと「慢性炎症」とは何か』など。

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応募概要

内容
宮坂昌之さん『免疫力を強くする 最新科学が語るワクチンと免疫のしくみ』をブクログ本棚に登録後、レビューを書いてくださる方を募集。
応募人数
5名様
応募締切
2019年12月24日(火)終日
※当選は配送をもってかえさせていただきます。
※当選者には12月27日(金)までに配送手配いたします。

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