こんにちは、ブクログ通信です。
3月も半ばとなり、出会いと別れの時期。そして環境や立場を変えて、新生活を送る人も多いかと思います。準備は大丈夫でしょうか?
今回ブクログから、新生活に突入するみなさんのための定番書をご紹介します。ロングセラーで定評もあり、身近な人へのちょっとした贈り物としても最適なものを選びました。
あらゆる人々向けの実践的な定番書『思考の整理学』
「もっと若いときに読んでいれば……」という書店員さんの紹介POPから注目され、広がっていった本です。東大・京大生協の書籍販売ランキングでも1位となり、「東大・京大で一番読まれた本」という肩書きもついた学術的エッセイ。つねに何か機会があるたびに紹介され、毎年この時期に書店店頭で飛ぶように売れる、200万部を突破したベストセラー中のベストセラー。
考えることの本質と考え方のエッセンスを説く、学生の人が読んでも、社会人の人が読んでも有用なエッセイです。著者の外山滋比古さんといえば、最近プレジデントオンライン「94歳が断言”読書が役立つのは30代まで”」という記事で話題になりました。『思考の整理学』は30代までに読んでおきたい本ですが、40代以上のかたでも役に立つ本です。
これだけ売れていても、まだ読んだことがない方は多いのではないでしょうか。この機会に手にとってみてはいかがでしょう?
一冊身近にあると真価を発揮する、言葉の百貨辞典『広辞苑』
いわずと知れた『広辞苑』。各界の専門家が集結し、個々の言葉の簡潔に要点を解説した、言葉の百貨辞典です。
2018年1月に新版が発行され、大きな話題となりました。3月に入って、新聞や雑誌などでも「祝新社会人 広辞苑を贈ろう」という広告も見られるようになっていますね」。実際、『広辞苑』は自分から買おうとは中々思わないものです。むしろ新入生や新社会人向けの贈り物として適しているのかもしれません。
自宅や職場にあると、レポート作成や書類作成時、すぐ手元で参考にできるのが便利です。ネット検索で複数のサイトを見合わせるより、確実な辞典を調べて、時間の節約になることは多々あるもの。ぜひ一度内容を確かめてみてくださいね。
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ブクログ通信「『舟を編む』のモデル?10年かけた辞書作りの舞台裏がここに!『広辞苑 第七版』刊行記念!岩波書店辞典編集部・平木靖成さんインタビュー」(2017年11月30日)
あらゆる社会人に有用な一冊『入社1年目の教科書』
2011年に発行されて以来、コンパクトに社会人としての教えを説き、成長を促す本として絶大な人気を誇っています。毎年4月にどの書店でもビジネス書の売り場で見かける本となりました。事実、新入社員向けに推薦したり、配布したりする一般企業も多いです。大学の就職課やゼミなどで推薦されることも多いようですね。
自己研鑽するため、仕事をうまくこなしていくためのポジティブな教えがコンパクトに説かれている一冊です。たとえば、上司に怒られても、その怒られた意味を考えていくこと。あるいは、単調単純な仕事でも、自分からそこに付加価値をつけて業務にあたることなど。
この本は必ずしも新入生だけでなく、ベテラン社会人にも有益です。一方では自身が社会人としてちゃんとした基準に達しているか、という自己確認のため使うこともできます。他方では指導役の方にも有用で、新入社員にどんな意図からどんなことを教えるか、あるいは彼らが不安がっていることをどうフォローするか、というポイントを裏側から理解するために読み直す人も多いです。
一人暮らしの新生活を始める前に―『ひとり暮らし完全サポートBOOK』
進学や就職で一人暮らしを始めるとき、何が大事で、必要なことが何なのか?思わぬところで足をすくわれることも多い一人暮らしについて、一通りチェックしておきたいことが紹介された本です。慣れない中で考えてもなかったことが、手痛い出費になってしまうことも多い新生活。引越し前の物件選びから、一人暮らしのコツ、そして防犯・防災面もサポートしてくれる一冊です。お子さんや後輩などで、一人暮らしを始める人がいたらこういう実用的な本をプレゼント候補に入れてもよいかもしれませんね。
いかがでしたでしょうか。新生活にもいろんな局面がありますが、様々な人に役立つような本をご紹介しました。みなさんこれからの新生活がうまくいくよう、願ってやみません。