ブクログ大賞が始まりました!
みなさんの投票で決まるブクログ大賞ですが、「ノミネートされている作品、読んだことないし投票しづらいなあ」と思われている方がいらっしゃるかもしれません。
前回はスティーヴン・ウィットさんの『誰が音楽をタダにした?──巨大産業をぶっ潰した男たち』を取り上げました。今回は、東京藝術大学の名声と実態を全国に広めた、二宮敦人さんの『最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常』をご紹介します!ぜひ内容紹介とユーザーレビューなどを見て参考にしてください。
そもそも、ブクログ大賞のノミネート作品って、どうやって選んでいるの?
2016年5月1日から2017年4月30日の期間に発売された日本語刊行書籍の中から、ブクログでの登録数・評価数をもとに各部門のノミネート作品を選出しています。
ブクログ大賞エッセイ・ノンフィクション部門ノミネート作品 二宮敦人さん『最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常』
ブクログの登録者数:1349人 ★3.85評価
内容紹介
入試倍率は東大の3倍!卒業後は行方不明多数!「芸術界の東大」の型破りな日常。才能勝負の難関入試を突破した、芸術家の卵たちの楽園に潜入し、全学科を完全踏破した、前人未到の探訪記。
\ おすすめのレビュー!/
小説家である二宮敦人氏によるノンフィクション作品。
東京藝大のキャンパスは上野だが、上野だけでは収まりきらず北千住や茨城の取手市にもある。そして上野のキャンパスも、音楽を専攻する音校、美術を専攻する美校、に分かれているそうだ。ちなみに二宮氏の奥さんは現役の藝大生、美校で彫刻を学んでいる。
タイトルから想像するに、藝大の変人的な学生ばかりを紹介する作品かと思っていた。確かに変わった人が多いのは事実のようだが、すでに演奏活動やデザインで生計を立てている人や、将来の進路について葛藤する人など、同じ藝大生でも色々なタイプの学生がいるのだなと思った。
毎年9月に開催される藝祭では、無料の演奏会など魅力的なイベントも多く、機会があれば覗いてみたいものだ。
次回は土井善晴さんの『一汁一菜でよいという提案』をご紹介します。お楽しみに!