ブクログ大賞人文書部門ノミネート作品をご紹介! 水島治郎『ポピュリズムとは何か – 民主主義の敵か、改革の希望か』

ブクログ大賞が始まりました!
みなさんの投票で決まるブクログ大賞ですが、「ノミネートされている作品、読んだことないし投票しづらいなあ」と思われている方がいらっしゃるかもしれません。
前回は岡田尊司さん『生きるのが面倒くさい人 回避性パーソナリティ障害』をご紹介しました。お次は、新聞書評でも話題に上がった、水島治郎さん『ポピュリズムとは何か – 民主主義の敵か、改革の希望か』をご紹介します!ぜひ内容紹介とユーザーレビューなどを見て参考にしてください。

そもそも、ブクログ大賞のノミネート作品って、どうやって選んでいるの?

2016年5月1日から2017年4月30日の期間に発売された日本語刊行書籍の中から、ブクログでの登録数・評価数をもとに各部門のノミネート作品を選出しています。

ブクログ大賞人文書部門ノミネート作品 水島治郎さん『ポピュリズムとは何か – 民主主義の敵か、改革の希望か』


ブクログの登録者数:346人 ★4.09評価

内容紹介

イギリスのEU離脱、反イスラムなど排外主義の広がり、トランプ米大統領誕生…その背景となる、民主主義の脅威と見られがちなポピュリズムとは。各国のポピュリズム政党・政治家の姿を通してその本質に迫る。

\ おすすめのレビュー!/

見渡せば、ブレグジット、トランプ、反移民の排外主義、そして国内では橋下、小池とポピュリズム現象をあちこちで目にする昨今、トランプまでフォローしたタイムリーな一冊。論点も見事に整理されています。こういう耳障りのよい人気取りの現象、政治だけでなくSNSでもよく見かけますね(笑)米国での人民党を近現代の起源として南米や欧州、しかもベルギー、デンマーク、オランダ、スイスなど小国から独仏英の大国まで発展してた経緯やその原因を分析しています。価値観が多様化し代表制民主主義が高齢、非エリート、地方を蔑ろにした反発としてのはけ口になり、人権尊重が逆に反イスラムのような排外主義の口実につながる矛盾など色々と考えさせられます。

hosomichiさんのレビュー

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次回は呉座勇一さんの『応仁の乱 – 戦国時代を生んだ大乱』をご紹介いたします。どうかお楽しみに!