3月13日は新撰組の日!Twitterで聞いた、おすすめの新撰組の本ランキング発表!その壱

今回、ブクログ通信ではこの新撰組の日にあわせて、Twitter上でみなさんから「新撰組に関連する本」を募集しました。レジェンド的な小説から、ビジュアルブックまで、たくさんの作品をおすすめしていただきました!

ご存知ですか?3月13日は、新撰組の日!

「新撰組の日」は、文久3年3月13日に、新撰組の前身である「壬生浪士組」が発足した日にちなんで制定されました。激動の幕末の中で、剣を手に取り命を賭して戦った男たちの姿は、たくさんの人たちの手によってその物語が編み直され、いまだなおわたしたちの心を捉えています。

前置きはこれくらいにして、いざ!

1位 やはりこれは外せない!司馬遼太郎『燃えよ剣』

圧倒的な支持を得て、見事1位に輝きました!司馬遼太郎の筆がうなる、彼の幕末ものの頂点とも言うべき作品です。幕末の動乱期を、新撰組の副長として剣に生き、剣に死んだ土方歳三という男。百姓の子として生まれ、ケンカっぱやいトシがどうやって新撰組を作り上げ、率いていったのか。読み終える頃には土方ファンになる人が続出する名作です。
この作品から新撰組にハマった!というコメントをたくさんいただきました。

2位 司馬遼太郎が追い求めた男の姿がここに…!司馬遼太郎『新選組血風録』

2位にも司馬遼太郎作品がランクイン!斎藤一、加納惣三郎、井上源三郎、沖田総司など、新撰組隊士たちの生き様が綴られた、15編の珠玉短編集です。常に死とともにあった隊士たちがそれぞれ笑い、悩み、恋する姿から見えてくるのは、文字で読む「歴史」ではなく、確かに一人一人が生きていたということ、その手触りのようなものを感じさせられる作品です。
『燃えよ剣』と『新撰組血風録』、どちらも大好き!というお声をたくさんいただきました。

3位 壬生浪士組に入隊した、おセイちゃんの視点から見た新撰組。渡辺多恵子『風光る』

兄と父の仇を討つために、うら若き少女、富永セイが男装して壬生浪士組に入隊するというところから物語が始まります。沖田総司のもとで必死に格闘するおセイちゃんの姿は、けなげで愛らしく、思わずページをめくってしまう作品です。少女マンガのときめき要素はもちろんありますが、それ以上にシビアな時代考証、描写力、魅力的なキャラクター作りでぐいぐい見せてくれる、すばらしい作品です。

4位 1人の男の生き様に涙…。浅田次郎『壬生義士伝』

貧しさゆえに南部藩を脱藩し、新撰組に入隊した吉村貫一郎。自分が死にたくないから斬り続け、人斬り貫一と恐れられても、妻子への仕送りのために守銭奴と蔑まれても、がむしゃらに生きようとする貫一郎。一人の男として、夫として、父親として、新撰組隊士として、たとえ美しくなくとも生きていく彼の姿に本当の美しさを見るような作品です。涙なしでは読めません。

5位 試衛館時代から描かれる、沖田総司の青春。和田慎二『あさぎ色の伝説』

新撰組一番隊組長、沖田総司の青春を描く名作。江戸市中の町道場であった、天然理心流の道場・試衛館を舞台に、近藤たちと少年宗次郎の交流から、新撰組として歴史の上に名を刻んでいくところまでが描かれています。新撰組のもととなった試衛館の時代から沖田の姿を追っていくストーリーに、よりいっそうキャラクターへの思い入れが強くなるばかりです。

新撰組好きのみなさん、そして新撰組の本は読んだことない!というみなさんへ

いかがでしたでしょうか。みなさんの熱い想いに、こちらの胸も熱くなるようです…。
どれも何度も読みたくなる、すばらしい作品ですね。
今回ここにランクインした本は、新撰組の本はちょっと読んだことがないな、知識がないとむずかしそうだな…という方でもきっと、楽しく読めるのではないかと思います。
通勤や通学の電車や、カフェ、お家、あなたの好きな場所で、眠っていた熱い心が呼びさまされるような体験を、ぜひしていただきたいです。

…が、しかし…、しかしです!
これじゃ紹介しきれないんです!足りないんです!
ランキングに入らなくても、みなさんが熱い想いを抱えた作品がまだまだたくさんあるんです!

というわけで次回、魅力的な作品を一挙にご紹介いたします。お楽しみに!→その弐はこちら!


もっともっとおすすめの本を見たい!という方はモーメントに、みなさんのツイートをまとめていますので、ぜひこちらもご覧ください!

おすすめ本を探し回っているGOHONくんも、今回新撰組の本を紹介してくれています。やっぱりどうしても外せないあの名作!とのこと…。こちらもぜひ。