おならから仏像まで…?サン・ジョルディの日におすすめの本(2)

今回、ブクログ通信ではサン・ジョルディの日にあわせて、Twitter上でみなさんから「贈りたい本、もらったことのある本」を募集しました。絵本から仏像案内の本まで、バラエティ豊かな作品がたくさん集まりました!

第二弾の今回は「プレゼントとしては変化球かもしれないけれど、絶対におもしろい本」をご紹介します!

「贈りたい本・もらったことのある本」の募集でたくさん集まった本の中から、第一弾は「贈っても、もらってもうれしい、すてきな本」をご紹介しました。第二弾の今回は、「プレゼントとしては変化球かもしれないけれど、絶対におもしろい本」をまとめてご紹介します!

では、さっそく!

これを読んだら元素を好きになっちゃうかも。 寄藤文平『元素生活』

すいへいリーベぼくのふね」と、呪文のように元素の名前を覚えた方は多いのではないでしょうか。一見、なんだか無機質に思える元素が、キャラクターに変身してその特徴が一目でわかるようになっている本です。これを読んだあとはきっと、「あの元素、なんかアク強いよねえ~」と雑談レベルで話せるぐらい、元素との仲が深まることまちがいなし!です。

仏像のこと、もっと知ってほしい。 西村公朝さん、飛鳥園『やさしい仏像の見方』

大正生まれの仏師による、究極の仏像解説書。寺院をめぐることが好きな方にプレゼントすれば、もっともっと寺院めぐりが楽しくなることは間違いなしの一冊です。「如来の額のこぶは何?」「明王はなんでこわい顔してるの?」「仏像って何のために作られるようになったの?」など、千を超える仏像修理に携わった著者が、仏像にまつわるあれこれをやさしく解説してくれます。

銀河系を舞台に交錯する、2人の運命 田中芳樹『銀河英雄伝説』

1982年に小説が刊行されてから現在まで、根強いファンのいる『銀河英雄伝説』。銀河系を舞台に繰り広げられる戦いで、完全な正義も悪もなく、価値観をぶつけあいながら生き、死んでいく登場人物たちの姿に胸が熱くなるはずです。最近では、『封神演義』や『屍鬼』のマンガ版を手掛けた藤崎竜さんが、マンガ化したことも記憶に新しいですね。

おすすめコメントからも、情熱が伝わってきますね!

フランスでラブレー賞を受賞した、おならの本。 ロミ ジャン・フェクサス『おなら大全』

わたしたちの人生とともにある「おなら」。切っても切れない「人類」と「おなら」の悲喜こもごもの歴史が、この本によって紐解かれます。古代ギリシャから20世紀末まで、他の追随をゆるさない一冊です。

失踪、したんです 吾妻ひでお『失踪日記』

マンガ家の吾妻さんが、ある日失踪。そのあとどう生き抜いてきたかが、赤裸々に綴られています。ホームレス生活、アルコール中毒、そして入院と、壮絶な内容を淡々と描く姿勢に、吾妻さんの覚悟を感じずにはいられません。救いようのない内容にも関わらず、絵のかわいらしさがうまくクッションになってすんなりと読めてしまう、不思議な魅力を持つ作品です。

遠藤周作が描く、イエスの「生」の記録。 遠藤周作『イエスの生涯』

「日本人として生きながら、キリスト教徒として生きる」ことへの葛藤を抱えつつ、キリスト教を主題に掲げた小説を多数残した遠藤周作。彼が描く、一人の人間としてのイエスの姿は、普遍的な「」というテーマについて、あらためて考えるきっかけになりそうです。

おわりに

今回も、たくさんすてきな本がありましたね!
日本ではまだあまり身近ではないサン・ジョルディの日ですが、プレゼントをするひとつのきっかけとして使ってみてもいいかもしれません。
「サン・ジョルディの日に贈りたい、もらったことのある本」の第一弾でも、魅力的な本をたくさんご紹介しているので、ぜひ見てみてくださいね!

ここに挙げきれなかった、みなさんから寄せられた本も一緒に、twitterのモーメントにまとめました!ぜひこちらも見てみてくださいね。

おすすめ本を探し回っているGOHONくんも、今回サン・ジョルディにプレゼントする本を紹介してくれています。夜にひたすら歩く、「歩行祭」のお話だとか…?こちらもぜひ。