東野圭吾さんの代表作・おすすめ本7選!映画化・ドラマ化された文庫を読もう!

宮部みゆきさんおすすめ・代表作の文庫7選

こんにちは、ブクログ通信です。

2018年5月4日から、櫻井翔さん主演作『ラプラスの魔女』映画公開が始まった東野圭吾さん。これまで多くのベストセラーを生み出してきた人気作家の一人であることは疑いないでしょう。けれどもドラマや映画で人気の東野さんの作品について、小説原作をまだ読んでいない方も多いのではないでしょうか。

ブクログ通信で、東野さんの来歴を簡単に紹介し、そのおすすめ代表作・代表シリーズをご紹介します。ブクログレビューで評価の高い作品を選びましたので、はじめに読む一冊目を選ぶときの参考にしてくださいね。

(2018年5月7日最終更新)

経歴:東野 圭吾(ひがしの けいご)

1958年大阪市生野区生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。大学在学中はアーチェリー部主将を務める。1981年に日本電装株式会社(現デンソー)にエンジニアとして入社し、勤務の傍ら推理小説を執筆。1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタート。
2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞、2013年『夢幻花』では第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞受賞。現在、直木三十五賞選考委員を務めている。
テレビドラマ・映画化されたものも多い。代表作としてガリレオ・新参者シリーズに加え、映画『手紙』『ラプラスの魔女』。2018年11月『人魚の眠る家』、2019年木村拓哉主演で『マスカレード・ホテル』が映画化される予定。

東野圭吾さんの作品一覧

1.『ラプラスの魔女』 自然現象を言い当てる女性現る!常識を壊す空想科学系ミステリ

まずご紹介したいのが、2018年5月4日映画公開される『ラプラスの魔女』シリーズ。フランスの数学者ラプラスの名前がタイトルに付される、空想科学系ミステリです。

東野圭吾さん『ラプラスの魔女 (角川文庫)
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あらすじ

地方温泉地で発生した硫化水素中毒による死亡事故。これは殺人事件だ、と思い至った中岡刑事は地球化学の研究者・青江に助力を求める。青江は依頼を受けて調査に入ったが、硫化水素ガス中毒による殺人は屋外で不可能だと考える。一方で彼は、事故現場である青年の行方を追っている若い女の姿を見つけてきた。
2か月後、別の温泉地でも同じような硫化水素中毒事故が起こる。二つの事件、二人の被害者に共通点があるとしたら?青江が調査に入ると、別の温泉地でも例の若い女がいた。そして彼女は、自然現象を言い当てる謎の力を発揮し始める―。

オススメのポイント!

東野圭吾さんの映画公開にあたって、旬の最重要作となります。空想科学系ミステリというのは東野さんの作品でも異色作なのですが、内容のパワーにグイグイと読み手が引き寄せられてしまいます。本作の前日譚にあたる『魔力の胎動』も発売されました。全5篇からなる連作短編集で読みやすいので、映画『ラプラスの魔女』公開に合わせておすすめです!

2.『新参者』人情と理性を兼ね備える名刑事の静かな大活躍!加賀恭一郎シリーズ代表作

東野圭吾さんの代表シリーズは、加賀恭一郎シリーズ。阿部寛さん主演でテレビドラマ・映画化されており、それらをご覧になった方も多いと思います。

東野さんは多くの人気シリーズを持っていますが、シリーズの各作品が独立した話になっているため、どの作品から読み始めても読むのに差し支えはありません。加賀恭一郎シリーズも同様にどの作品からでも出発できますが、おすすめしたいのはブクログユーザーからの評価も高い、2009年刊行の『新参者』です。

東野圭吾さん『新参者 (講談社文庫)
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あらすじ

加賀恭一郎シリーズ第8弾。5年にわたる『小説現代』連載をもとにした連作短編集。東京、日本橋の小伝馬町で一人暮らしの女性が絞殺された。練馬署から日本橋署に着任したばかりの「新参者」加賀恭一郎刑事は、全く知らない土地である日本橋を丹念に歩き、事件や被害者と関わった人々や店を訪問し続ける。加賀は出会った人々の心情を汲み取りながら、螺旋のような道のりを経て、女性絞殺事件の真相に迫っていく―。

オススメのポイント!

シリーズ主人公、加賀恭一郎刑事の魅力満載!各エピソードから、加賀の刑事としての能力、そして人情味ある優しさの両方がわかる作品です。この作品を読んで加賀の魅力を知ったなら、シリーズすべてを味わい深く読めるようになるはず。なお、『このミステリーがすごい!2010』、『週刊文春ミステリーベスト10』でそれぞれ1位を獲得した作品で評価も折り紙つき。テレビドラマ『新参者』を観ていた人も、作品背景をよりよく知るためにおすすめです。

3.『容疑者Xの献身』 親友との悲しい対決―湯川学、事件と人間の謎を解く!ガリレオシリーズ&直木賞受賞作

ガリレオシリーズは福山雅治さん、柴咲コウさん主演で映画化された作品も多く、おなじみかもしれません。ガリレオと呼ばれる天才物理学者湯川学が捜査一課の草薙俊平や内海薫らの依頼を受けて、難事件を解決していく探偵ガリレオシリーズ第3弾。2005年に刊行されました。

東野圭吾さん『容疑者Xの献身 (文春文庫)
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あらすじ

ある日、花岡靖子と娘・美里が暮らすアパートに元夫の富樫慎二が現れた。頻繁につきまとい、金をむしりとろうとする富樫。口論の末、靖子と美里は富樫を殺した。それを察したアパートの隣人・石神哲哉はある決意をする。
河原で発見された死体。指紋も採取できないほどの損傷の激しい遺体の近くにあった自転車から、富樫慎二の指紋が採取された。捜査一課の草薙俊平と内海薫は、富樫の元妻、靖子を調べる。だが靖子は犯行時刻に娘と映画を見ていたというアリバイがある。草薙と薫は、天才物理学者・湯川に協力を要請。全く関心がなかった湯川だが、靖子の隣に住むという石神の名前に反応する。石神は、湯川の同級生で、親友だった―。

オススメのポイント!

著者東野さんいわく「シリーズ最高のガリレオ」。その自己評価の通り、これまで描かれてこなかった湯川学の人間味や魅力、そして登場人物たちのドラマに魅了されること間違いなし。本格ミステリ・ベスト10 2006年版、このミステリーがすごい!2006、2005年「週刊文春」ミステリベスト10でそれぞれ1位、第6回本格ミステリ大賞、第134回直木三十五賞をも受賞した大傑作です。映画『容疑者Xの献身』も2008年に公開されています。石神哲哉役は堤真一さんが演じました。

4.『マスカレード・ホテル』 映画化決定!一流ホテルを舞台にした華麗な長編ミステリ!マスカレードシリーズ第一作

『小説すばる』で3年にわたった連載を元に、2011年刊行されました。記念すべきマスカレードシリーズ第一作目の作品となっています。2019年、木村拓哉さん主演で映画化される予定になっています。

東野圭吾さん『マスカレード・ホテル (集英社文庫)
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あらすじ

不可解な連続殺人事件が勃発し、容疑者もターゲットも不明のまま。残された暗号から、次にホテル「コルテシア東京」が犯行現場になることが判明する。エリート刑事・新田浩介は、ホテルマンに化けて現場に潜入することになる。彼を教育するのは、女性フロントクラーク、山岸尚美。日々の業務、おかしな来客をこなしながら、新田は真犯人にたどりつけるのだろうか?

オススメのポイント!

ミステリー、サスペンス、エンタメといった色々な要素が全部楽しめる盛りだくさんの作品で、映画化を前にして注目が集まっているシリーズですね。今のうちに目を通してみてはいかがでしょうか?なおシリーズ名「マスカレード」は「仮面舞踏会」や「仮装大会」を意味しており、表紙はアイマスクが描かれています。二作目『マスカレード・イヴ』、三作目『マスカレード・ナイト』も発売されていますので、2019年公開予定の映画もシリーズ化が楽しみですね。

5.『秘密』 幾重にも重なる隠し事とは?何度もドラマ化・映画化されてきた名作

1998年刊行した作品で、それまで着実に評価を得てきていながらヒットに恵まれていなかった東野さんは、この作品でブレイク。第120回直木三十五賞ノミネート、第20回吉川英治文学新人賞ノミネート、そして第52回日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞。様々なメディアミックスで多くの人に知られる作品です。

東野圭吾さん『秘密 (文春文庫)
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あらすじ

杉田平介とその妻・直子、11歳の娘・藻奈美との3人は乗っていたスキーバスの事故に遭う。直子は死亡。平介と藻奈美は助かるが、妻の葬儀の夜、仮死状態だった藻奈美の体に死んでしまったはずの直子の人格が乗り移ってしまった。その後、周囲に悟られぬように「秘密」を抱え込み生活を続けてきたが、藻奈美が成長して進学校に進んだ頃から、平介と藻奈美にずれが生じはじめる……。

オススメのポイント!

主人公:平介の揺れ動く心情から目を離せません。そして男性も女性も、思わず「自分だったら」と考えてしまうようなシチュエーションが沢山あるのではないでしょうか。1999年に公開された映画『秘密』は、主演の広末涼子さん、小林薫さんがそろって日本アカデミー賞主演女優賞、主演男優賞を獲得。海外でも高い評価を得ました(『秘密』文庫版には広末さんによる「解説」が収録されています)。2007年にはフランスで映画『秘密 THE SECRET』としてリメイク。さらに2010年にはテレビドラマ『秘密』として放映され、志田未来さん、佐々木蔵之介さんが主演を務めています。

6.『手紙』 殺人を犯した兄、十字架を背負った弟─大ベストセラー

「毎日新聞」に連載されていた長編小説で、2003年刊行。山田孝之さん、玉山鉄二さん主演で2006年に映画化されました。映画化を受けて文庫化されましたが、発売1ヶ月でミリオンセラーを突破したという逸話を持つ、東野小説の傑作のひとつです。

東野圭吾さん『手紙 (文春文庫)
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あらすじ

弟の大学進学のための金策で空き巣に入った武島剛志は、入った家で強盗殺人を犯し、逮捕される。当の弟・武島直貴は兄の二人暮らしが突如崩壊し、独りで生きることを決意。獄中の兄から月一度の手紙が届くようになったが、直貴は進学、音楽、就職、恋愛、結婚、それぞれのタイミングで「強盗殺人犯の弟」という十字架に悩まされる。結婚し、子を成したあとも降ろせない十字架のため、直貴は一つの決心をする―。

オススメのポイント!

今なお注目されることの少ない加害者家族の問題について、様々な角度から光を当てています。今でも教えることの多い作品です。なお2006年の映画『手紙』もヒット作となりましたが、原作で直貴がバンドを結成するのに対し、映画では漫才コンビを結成しています。それに応じて、物語の細部と結末が、原作と映画で異なってきます。どちらかだけしか体験していない方は、もう一方もチェックしてみてはいかがでしょう。それぞれを見比べるのも一つの楽しみとなりそうです。

5月2日、「亀梨和也が東野圭吾氏「手紙」でテレ東ドラマ初主演」というニュースが入りました。KAT-TUN亀梨和也さんがテレビ東京系スペシャルドラマ「東野圭吾 手紙」(放送日未定)に主演。原作刊行当時からさらにデジタル化が進んだ現代が舞台となるそうです。どんなストーリーになるのでしょうか?放送が楽しみですね!

7.『白夜行』 19年にも及ぶ運命の男女の道行─重厚なスケールの名作

『小説すばる』で3年にわたって連載された小説で、1999年刊行。舞台化・テレビドラマ化・映画化された名作の一つです。原作はやや陰惨な描写があるので読む人を選ぶところもありますが、第122回直木三十五賞候補にもなった19年にわたる数奇な男女の物語の重厚な物語は、名作という評価を揺るぎないものにしています。

東野圭吾さん『白夜行 (集英社文庫)
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あらすじ

質屋殺しの被害者の息子と容疑者の娘の二人。暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女。二人は19年間にわたって全く別々の道を歩んでいくにも関わらず、幼いころの忌まわしい記憶を共有し、白夜のような昼とも夜ともいえない時間を過ごしていく。そして二人のそばには多くの忌まわしい出来事が起こっていく……。

オススメのポイント!

内容はやや長いのですが、ドラマ・映画を観た方も楽しめ、一度読めばなかなか離れられなくなる魅力の詰まった作品です。東野作品の中でもメディア化されることが多く、2005年に舞台化、2006年に山田孝之さん・綾瀬はるかさん主演でテレビドラマ『百夜行』、そして2011年には高良健吾さんと堀北真希さん主演で映画『白夜行』として公開されています。テレビドラマ、映画は原作と設定が異なっており、観どころ、読みどころが違ってきますね。


ここで挙げた7作以外の作品でも、東野さんの作品入門・オススメ本で挙げたいものはまだまだあります。今回はドラマ化・映画化された名作からセレクトしてみましたが、もっと東野さんを知りたいかたは、「東野圭吾さんの作品一覧」をチェックして、ブクログユーザーの評価やコメントもぜひチェックしてみてくださいね。どの作品も最初の一冊目が良い出会いでありますように。