もうすぐクリスマス!プレゼントしたい絵本はどれ?青山ブックセンター本店の書店員さんに聞きました。

こんにちは、ブクログ通信です。

もうすぐクリスマス!イルミネーションの光が街にあふれ、なんとなくそわそわする時期ですね。
ブクログのオフィスに隣接する、青山ブックセンター本店の書店員さんに今年もご協力いただいて、クリスマスにぴったりの本をおすすめします。
誰かにプレゼントするのもよし、自分へのごほうびとしてプレゼントするのもよし!な、すてきな本が集まりました。

青山ブックセンタークリスマス本棚
手作りのポップがとってもかわいい!

b.b.クローニンさん『アッタとタッタのさがしもの クリスマス ツリーのかざりが ゆくえふめい!』

今日はクリスマスイブ。アッタとタッタは、まだツリーの飾りつけが終わっていないじいじのおうちに、お手伝いにやってきました。
でも、じいじのおうちは宝物でいっぱい。だから、いろんなものが行方不明……。みんなで一緒にオーナメントを探して、ツリーを完成させましょう!

すみずみまでぎっしりとつまった色とりどりの世界。明るい色づかいがハッピーな気持ちにさせてくれる作品です。「さがし絵本」なので、クリスマスが終わったあとも楽しめますね。米国イラストレーター協会最高賞受賞作

レンカ・ロジノフスカーさん著、出久根育さん絵『クリスマスのあかり チェコのイブのできごと』

クリスマスにプレゼントを配るのは、サンタクロースだけでしょうか――いいえ。チェコでは、クリスマスイブに、ふしぎなことがおこります。ろうそくに火を灯して、家族でクリスマスの料理を囲んでいると、チリンチリン……、小さなベルの音がきこえてきます。
アドベントカレンダー*の扉を毎日ひとつずつ開けてクリスマスの日を待つ、ある男の子の物語。

幼い頃、チェコのプラハで暮らしていた木村さんの文章と、現在チェコのプラハに住んでいる出久根さんの絵が、日本から遠く離れたチェコのクリスマスの様子を、わたしたちに伝えてくれる作品です。

*クリスマスまでの期間に、毎日一つずつ窓を開けていくカレンダーのこと。

みやこしあきこさん『ぼくのたび』

とびらをあけて、ここではないべつのどこかへ。ぼくはまだ、このちいさなまちしかしらない。だけどいつか、ぼくが、おおきなかばんをもって、このまちをでて、このくにをでて……。

ボローニャ・ラガッツィ賞特別賞ニューヨークタイムズ・ニューヨーク公共図書館絵本賞他、世界中で高い評価を受ける実力派作家がリトグラフ*で描く、美しい旅の絵本。クリスマスの絵本ではありませんが、リトグラフの色の重なりが、教会での聖歌の響きを思い起こさせるような、味わい深い作品です。

*版画の一種。平らな石の上に描画し、印刷する。

書店の中で、ブクログスタッフが注目したのはこれ!斉藤倫さん作、植田真さん絵『えのないえほん』

どろぼうのどろぼん』の著者・斉藤倫さんによる、みにくい獣と女の子の物語。誰からも「みにくい」と言われ、いつもこの世から消えてしまいたいと思っていた獣は、女の子と出会い、初めて心を通わせる。

数々の装丁を手がける名久井直子さんが装丁を担当し、日本絵本賞受賞作マーガレットとクリスマスのおくりもの』などの著者・植田真さんが絵を担当した、宝物のような一冊。ページをめくるとすてきな仕掛けもあり、プレゼントにぴったりです。

青山ブックセンター本店のクリスマス特集棚はこんな感じ!

青山ブックセンタークリスマス本棚
クリスマスの絵本の棚のとなりにも、プレゼントにぴったりの本が!
青山ブックセンタークリスマス本棚
ページを開けるとそのにぎやかさにびっくりする……!『アッタとタッタのさがしもの クリスマス』

おわりに

日に日に寒さが増し、街中でクリスマスムードが高まってきました。
お出かけの際にはぜひ、青山ブックセンター本店へ足を運んでみてくださいね。新しい出会いや、なつかしい再会があるかもしれません。

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クリスマスに贈るのはクリスマスの本だけじゃなくていい!青山ブックセンター本店で聞いた、おすすめの本[2017年12月19日]