第6回ブクログ大賞エッセイ・ノンフィクション部門ノミネート5作品を一挙ご紹介!『風と共にゆとりぬ』『Lily ―日々のカケラ―』『であすす』(略称)『バッタを倒しにアフリカへ』『大家さんと僕』

ブクログ大賞が始まりました!

みなさんの投票で決まるブクログ大賞ですが、「ノミネートされている作品、読んだことないし投票しづらいなあ」と思われている方がいらっしゃるかもしれません。

前回はビジネス書部門ノミネート5作品をレビューいたしました。今回は強豪ひしめくエッセイ・ノンフィクション部門ノミネート5作品をご紹介します!

そもそも、ブクログ大賞のノミネート作品って、どうやって選んでいるの?

2017年5月1日から2018年7月31日の期間に発売された日本語刊行書籍の中から、ブクログでの登録数・評価数をもとに各部門のノミネート作品を選出しています。

ぜひ内容紹介とユーザーレビューなどを見て参考にしてください!

ブクログ大賞エッセイ・ノンフィクション部門ノミネート作品 朝井リョウさん『風と共にゆとりぬ』

朝井リョウさん『風と共にゆとりぬ

★4.25 本棚登録 : 836人

内容紹介 

『時をかけるゆとり』に続く、待望の第二弾エッセイ集。「レンタル彼氏との騙し合い対決」「担当税理士の結婚式にて炸裂させた渾身の余興」など、読んで得るもの特になし!ひたすら楽しいだけの読書体験。

おすすめのレビュー!

読む前から期待大だった朝井リョウさんの最新エッセイ。予約して買った。相変わらずおもしろい!お話を聞いてるみたいに読みやすい文章。なかでもご自身が3年間勤めた会社を退社されるときの話が好き。読んでいたら朝井さんがさくらももこさんの影響を受けてるということがわかって、なるほどそりゃわたしも朝井リョウの本が好きなはずだ、と納得した。
前作も声出して笑ったけど、今作もおもしろかった~!

まゆさんのレビュー


\ みんなのレビューを見る!/

第6回ブクログ大賞エッセイ・ノンフィクション部門に投票!

ブクログ大賞エッセイ・ノンフィクション部門ノミネート作品 石田ゆり子さん『Lily ―日々のカケラ―』

石田ゆり子さん『Lily ――日々のカケラ――

★4.18 本棚登録 : 673人

内容紹介

自らに向き合い続け、もがいてきた中で形成された、石田ゆり子さんの価値観が綴られるフォト&エッセイ集。平易で、素敵で、優しく美しい文章によって、石田さんの魅力が溢れ出してくる一冊。

おすすめのレビュー!

文章のリズムが心地よくて、すーっと染みてきました。
漢字のひらがなのバランスがちょうど良いのと、句読点がたまに意外なところに打たれていて、そこから独特のリズムが生まれているのかなと……。
もっとエッセイパートが読みたい!という気持ちになりました。(でも、インタビューパートも良かったです!)
石田家の動物たちにも癒されました。

careless-eightさんのレビュー


\ みんなのレビューを見る!/

第6回ブクログ大賞エッセイ・ノンフィクション部門に投票!

ブクログ大賞エッセイ・ノンフィクション部門ノミネート作品 花田菜々子さん『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』

花田菜々子さん『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと

★4.03 本棚登録 : 1914人

内容紹介

一書店員が出会い系サイトを知り、そこで出会った人々に本を勧めまくっていく驚愕の実体験を記した一冊。著者は多くの人々と出会うことで本の勧め方も変わってゆき、自分の境遇や価値観そのものと向き合っていく―。

おすすめのレビュー!

これはリアル‘ぼうけんのしょ’だ。
‘本’という‘武器’を手にし、難攻不落に思えた‘他人’とつながり、人として1upも2upもしていく様をヒヤヒヤ、ハラハラ、そしてワクワクドキドキしながら読んだ。

ヒヤヒヤ、ハラハラしたのは著者の花田さんが思い込んだら一途というか、変な方向に生真面目なところがあるから。
『出会い系で人と会ってその人に合う本をおすすめしまくる』…って思考がぶっ飛んでいる。

なんとなく佐藤多佳子さんの『しゃべれどもしゃべれども』を思い出した。口下手で不器用な人々が若き落語家の元に落語を学びに来る、というストーリー。「なんで?落語学んでもおしゃべりは上手くなんないような」という読者と先生になる若き落語家の戸惑い。でも彼らのどこか切羽詰まった真剣さに心打たれていつしか応援するようになっていく。

花田さんも終始危なっかしい。なので目が離せなくなるのです。

5552さんのレビュー


\ みんなのレビューを見る!/

第6回ブクログ大賞エッセイ・ノンフィクション部門に投票!

ブクログ大賞エッセイ・ノンフィクション部門ノミネート作品 前野ウルド浩太郎さん『バッタを倒しにアフリカへ』

前野ウルド浩太郎さん『バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)

★4.29 本棚登録 : 1959人

内容紹介

アフリカで深刻な被害をもたらしているバッタ災害を食い止めるため、単身西アフリカのモーリタニアに渡ることを決意したバッタ博士こと昆虫学者・前野浩太郎。待ち受けていた様々な苦難を軽快に描いたエッセイ作。

おすすめのレビュー!

発売されてからずっと気になっていた本書。
書店で見かけるたび、表紙のバッタ人間はリアルなイラストだと思い込んでいたのですが、ちゃんと手に取ってよくよく見てみたら著者ご本人の写真だったのですね…!
著者のユーモアと並々ならぬバッタへの熱意がみなぎっているカバーです。

大発生すると農業に大きな被害をもたらすサバクトビバッタ。
このバッタの生の姿をフィールドで研究すべく、単身モーリタニアへ飛び込んだ著者の奮闘が、たくさんの笑いを交えながら綴られています。
期待に反してなかなかバッタの群れに恵まれなくても、無収入の憂き目にあっても、くじけずバッタを追い求める著者の姿にパワーをもらいました。

すずめさんのレビュー


\ みんなのレビューを見る!/

第6回ブクログ大賞エッセイ・ノンフィクション部門に投票!

ブクログ大賞エッセイ・ノンフィクション部門ノミネート作品 矢部太郎さん『大家さんと僕』

矢部太郎さん『大家さんと僕

★4.19 本棚登録 : 1309人

内容紹介

1階に大家のおばあさん、2階にトホホな芸人の僕が住む“二人暮らし”。挨拶は「ごきげんよう」。上品でちょっと浮世離れした大家さんとは、一緒に旅行するほどの仲良しに。カラテカ・矢部太郎の漫画家デビュー作。

おすすめのレビュー!

笑えて、ほっこりあたたかくて、なのに泣けてくる。
誰かの人生にそっと寄り添ってみるのも悪くないのかもしれない。

矢部さんも大家さんものちゃーんもえみちゃんも、みんな他人を受け入れる力が素晴らしい。
矢部さんの人生を変えてくれた大家さん。でも矢部さんもまた、ひとりぼっちで暮らしていた大家さんの人生を彩らせたのだろう。
ひとつの小さな出会いが日本中を感動させている。この事実があたたかくて素敵だと思う。そして小さな出会いは日本中、世界中に溢れていて、自分が手を伸ばしてみればこんな風に誰かと繋がることができるのかもしれない。
他人を受け入れることの大切さ、誰かの人生に関わることの素敵さを二人の出会いは教えてくれる。

bloomiさんのレビュー


\ みんなのレビューを見る!/

第6回ブクログ大賞エッセイ・ノンフィクション部門に投票!

次回は人文・自然科学部門をご紹介します!お楽しみに!