第6回ブクログ大賞小説部門ノミネート5作品を一挙ご紹介!『キラキラ共和国』『余命10年』『そして、バトンは渡された』『かがみの孤城』『たゆたえども沈まず』

ブクログ大賞が始まりました!

みなさんの投票で決まるブクログ大賞ですが、「ノミネートされている作品、読んだことないし投票しづらいなあ」と思われている方がいらっしゃるかもしれません。

そもそも、ブクログ大賞のノミネート作品って、どうやって選んでいるの?

2017年5月1日から2018年7月31日の期間に発売された日本語刊行書籍の中から、ブクログでの登録数・評価数をもとに各部門のノミネート作品を選出しています。

まだ読んでいなくても大丈夫!

そんなわけで、今回、ブクログ大賞にノミネートされている作品は、どれもブクログをお使いのみなさんに高く支持された、魅力的なものばかりです。この記事を読んで気になった本を手に取り、投票していただく、というのは、わたしたちにとってとてもうれしいことです。ブクログ大賞が、みなさんと数々のしばらしい作品との新たな出会いの場でありたいと思っているからです。

それぞれの作品には、ブクログのみなさんから寄せられたレビューがたくさんあります。そちらも引用させていただきながら、ノミネート作品を一つ一つご紹介していきたいと思います。みなさんのレビュー、すてきなんですよ。

では、まずは小説部門ノミネート5作品から一挙紹介いたします!

ブクログ大賞小説部門ノミネート作品 小川糸さん『キラキラ共和国』

小川糸さん『キラキラ共和国

★4.01 本棚登録 : 1715人

内容紹介

依頼者が誰かに伝えたい思いと言葉を、筆で代書する鎌倉のツバキ文具店。店主の鳩子は家庭を持ち新たな生活に入り、穏やかに、けれど確かな日々を送ってゆくのだが―。小説『ツバキ文具店』、待望の続編。

おすすめのレビュー!

伝えたい思い、聞きたかった言葉、承ります。『ツバキ文具店』待望の続編。

ポッポちゃんは自分のキラキラ共和国を作ろうと頑張っている。私はポッポちゃんを応援したり、微笑ましく思ったり、ん?っと思ったり。今作もほんわり読めました。

ただ、バーバラ婦人やパンティー好きの私には少し寂しい作品だった気もする。彼女たちとのなんて事のない会話や楽しげな集まりが好きだった。同じ七福神巡りでもなんか違う…そんな気がして。

依頼主、依頼内容、ポッポちゃんが代書した手紙すべてよくて、泣いたり、笑ったり、驚いたりした。特に母の日の話がよかった。お母さんほっぺにチューしたに違いない(笑)

「そっか、無理に好きになる必要はないんだね。でも、感謝することは、できるね」
私にも色々思うことあって、この言葉にとても救われました。感謝できるように頑張ろう。

私が美雪さんだったらと何度も考えた。
旦那さまを幸せにしてあげてほしい、子供を可愛がってくれるのも嬉しいしありがたい。でも、私の中にはまだまだ入ってこないでほしい。そう思う自分が意地悪ばあさんに思えた。

読み終わってすぐ「私が死んだら私の日記は捨ててね」と旦那さまに伝えた。

けいたんさんのレビュー


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ブクログ大賞小説部門ノミネート作品 小坂流加さん『余命10年』

小坂流加さん『余命10年 (文芸社文庫NEO)

★3.99 本棚登録 : 518人

内容紹介

死ぬ前って、もっとワガママできると思ってた。20歳の茉莉は不治の病にかかり、余命10年。未来に対する諦めから死への恐怖はうすれ、淡々とした日々を過ごしていく茉莉。恋はしないと心に決めていたが―。

おすすめのレビュー!

死ぬ前って、もっとワガママできると思ってた。
二十歳の茉莉は、数万人に一人という不治の病にたおれ、余命は10年であることを知る。笑顔でいなければ、周りが追いつめられる。何かをはじめても志半ばで諦めなくてはならない。未来に対する諦めから、死への恐怖は薄れ、淡々とした日々を過ごしていく。そして、何となくはじめた趣味に情熱を注ぎ、恋はしないと心に決める茉莉だったが…。衝撃のタイトル。衝撃の結末。涙よりせつないラブストーリー。

hiroさんのレビュー


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ブクログ大賞小説部門ノミネート作品 瀬尾まいこさん『そして、バトンは渡された』

瀬尾まいこさん『そして、バトンは渡された

★4.21 本棚登録 : 1194人

内容紹介

森宮優子、17歳。彼女には父親が3人、母親が2人いる。継父継母が変わるたびに名字は変わったけれど、いつでも両親を愛し、愛されていた。全然不幸ではないのだ。身近な人が愛おしくなる一冊。

おすすめのレビュー!

やだ、なんなの、凄くいいお話なんだけど~
今年の中で1番良かったと言ってもいいくらいに。
とっても心の中が温かくなったよ。

優子ちゃんみたいないい子は本当にいるかな~
実は私も4回苗字変わったけど(4回目は結婚して)、
突然他人が身内になるって抵抗あったし最後まで心は開けなかったよ。
優子ちゃんの周りの大人たちは、みんないい人で本当に良かったよ。
結婚式にはお父さんも来てくれて感動しました。
本当はちゃんと一緒に暮らして欲しかったけど、梨花さんの愛が大き過ぎたのね。
森宮さんもね。何でだろう?本当の子供じゃないのに。そう考えたら不思議な話なんだけど、素敵なお話にまとまっててとっても良い。

オパールさんのレビュー


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ブクログ大賞小説部門ノミネート作品 辻村深月さん『かがみの孤城』

辻村深月さん『かがみの孤城

★4.37 本棚登録 : 4954人

内容紹介

学校に行きたくない―そんな少女の自室で、突然光り始めた鏡。その鏡をくぐり抜けた先にあった別様の世界。謎の城、狼の面をつけた少女、そして6人の男女が待っていた。傑作ミステリ長編にして、本屋大賞受賞作。

おすすめのレビュー!

この本に出会えてよかったと、本当に思いました。
序盤で、「これは、いじめの話なのか」と
思って読んでいた自分を殴りたいです。
これは、「生きる」ための物語でした。
後半の流れは読んでいてとても鳥肌がたちました。
“オオカミ様”のこともそうだし、城のメンバーのことも
知れば知るほど好きになりました。
生きてれば、きっとなにかに出会えるし
なにかを見つけることが出来るんだ。
誰かに誇るような

グレゴールさんのレビュー


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ブクログ大賞小説部門ノミネート作品 原田マハさん『たゆたえども沈まず』

原田マハさん『たゆたえども沈まず

★4.04 本棚登録 : 2059人

内容紹介

天才画家であり、売れない画家だったフィンセント・ファン・ゴッホ。あるとき彼の前に現れた、商才あふれる日本人画商・林忠正。二人の出会いによって大きく運命が動き出す。誰も知らない、ゴッホの真実がここに。

おすすめのレビュー!

信念と恐怖、矜持と不安。自分が信じる道をただひたすらに前を向いて歩き続けているように見える4人の男たちにとって、その道ははたで見ているよりもはるかに険しく不安定で細く暗い。
なのに、なぜそんな道をまっすぐにブレずに歩き続けられたのか。
この小説を読むまで、ゴッホについての知識はあの強烈な色彩の絵と代表的な絵、浮世絵の影響と彼を支え続けた弟の存在、ゴーギャンとの生活そして耳と狂気と自死、その程度だった。ゴッホのあの絵の後ろに日本人がいたことなど全く知らなかった。
日本が文明開化の波の中で大きく動いていたその時代に、遠く離れたフランスでも大きな波にもまれたゆたいつつも、沈まぬようにもがいていたゴッホと彼を支え続けた3人の男たち。彼らの夢を、葛藤を、そしてその慟哭を、125年の時を超えて原田マハが鮮やかに蘇らせてくれた。

べあべあべあさんのレビュー


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次回はマンガ部門をご紹介します!お楽しみに!