2018年をふりかえる!本にまつわる10大・重大ニュース 上半期編

2018年をふりかえる

こんにちは、ブクログ通信です。

2018年もまもなく終わり、2019年を迎えます。
新聞、テレビほか、多くのメディアで今年の重大ニュースのふりかえりが行われていますね。ブクログ通信でも、本に関係しているさまざまなニュースや社会現象をふりかえってみたいと思います。まずは上半期から!

2018年ふりかえり

2018年1月7日~12月16日 NHK大河ドラマ第57作「西郷どん」放映

2018年は、明治維新から150年、節目の年。これを受けて、NHK大河ドラマ「西郷どん」が放映されました。原作は林真理子さんの小説『西郷どん!』。西郷隆盛が主人公の幕末ドラマとして、幕末から明治までの歴史が大きく見直されることになりました。

2018年1月16日 第158回芥川・直木賞発表

1月16日、第158回直木賞(2017年度下半期)は門井慶喜さんの『銀河鉄道の父』が受賞。第158回芥川賞(2017年度下半期)は石井遊佳さん「百年泥」と若竹千佐子さん『おらおらでひとりいぐも』がW受賞となりました。とりわけ、『おらおらでひとりいぐも』は受賞24日で発行部数50万部となり、2018年の年間ベストセラー(日販調べ)でも総合15位にランクインしました。

2018年2月16日 羽生結弦さん、フィギュアスケート男子シングル66年ぶり連覇

大きな話題となったのは、2014年ソチ・2018年平昌の五輪2大会連続優勝(男子シングル種目66年ぶりの2連覇)でした。羽生さんは個人史上最年少で国民栄誉賞を受賞。現在は右足の加療中ですが、羽生さんの姿が見られる日を楽しみにしたいですね。

2018年3月26日 角野栄子さん、国際アンデルセン賞作家賞を受賞!

3月26日、角野栄子さんが「児童文学のノーベル賞」とも呼ばれる「国際アンデルセン賞」(Hans Christian Andersen Awards)の作家賞に選ばれた、と報じられました(「2018 HCAA Winners」2018年3月26日)。選考基準の高さから「小さなノーベル賞」「児童文学のノーベル賞」とも言われ、受賞者は決定的かつ世界的な評価を獲得したことを意味しています。

本賞、作家賞部門の受賞者としては1994年のまど・みちおさん、2014年の上橋菜穂子さんに続き、日本人で3人目。日本でもニュースが大きく報じられました。詳細はブクログ通信「『魔女の宅急便』の角野栄子さん、「児童文学のノーベル賞」2018年国際アンデルセン賞作家賞を受賞!」でご覧ください。

2018年4月9日 日本代表監督ハリルホジッチさんの解任

大舞台を前にして、JFAの会見によりハリルホジッチさん解任が発表されました。ワールドカップ出場決定後の監督交代は異例で、日本史上初の出来事です。その後日本代表は2大会ぶりの決勝トーナメント進出(ベスト16)を決めましたが、ベルギーとの戦いで惜敗。ハリル監督が指揮をとっていたらどんな結果になっていたでしょうね。

この影響は書籍にも及びました。5月27日発行予定だった五百蔵容さん『ハリルホジッチ・プラン サッカー後進国日本 逆転の戦術論』は内容を追記・変更、『砕かれたハリルホジッチ・プラン 日本サッカーにビジョンはあるか?』という改題を経て発売されました。日本代表の戦術進化内容と、ハリル監督の成果と解任理由双方をあますことなく紹介した本書は、ブクログでも非常に高い評価を受けました。

2018年4月10日 辻村深月さんが『かがみの孤城』で本屋大賞を受賞

2018年本屋大賞は、辻村深月さん『かがみの孤城』に決定しました。発表式では、辻村さんが非常に感動的なスピーチを行っています。秋にはブクログ大賞小説部門大賞を受賞。さまざまな受賞で話題となった結果、2018年間ベストセラー総合(日販調べ)の13位にランクインしています。

2018年4月21日~6月2日 「おっさんずラブ」放送

社会現象となったドラマ、「おっさんずラブ」。第97回「ザテレビジョンドラマアカデミー賞」では最優秀作品賞・主演男優賞・助演男優賞・脚本賞・監督賞・ザテレビジョン賞の六冠を達成。「東京ドラマアウォード2018」でも作品賞「連続ドラマ部門」グランプリ、主演男優賞、助演俳優賞を受賞。さらには2018年「新語・流行語大賞」トップテンに、「おっさんずラブ」が選出。その他多くの賞を獲得しています。

Instagramの裏アカウント「武蔵の部屋」が表アカウント「おっさんずラブ」のフォロワー超えをしたことも記憶に新しいですね。

8月7日に発刊された写真集は、累計発行部数15万部を超えるヒット作に。2019年夏に映画化も決まりました。来年も楽しみですね!

2018年5月18日 棋士・藤井聡太さんが史上最年少で七段昇段!

この日、藤井さんは第31期竜王戦ランキング戦5組の準決勝で勝利、4組への昇級を決めました。それと同時に、2017年の5組昇級と合わせ「六段昇段後、竜王ランキング戦で連続昇級」とする昇段規定を満たして七段昇段が決まりました。15歳9カ月での七段昇段は史上最年少記録。加藤一二三(ひふみ)さんの17歳3カ月での七段昇段記録を61年ぶりに塗り替えました。

2018年5月19日 是枝裕和監督「万引き家族」カンヌ国際映画祭パルムドール!

第71回カンヌ国際映画祭の授賞式が現地時間5月19日(日本時間20日)にフランスで行われ、コンペティション部門の「万引き家族」が最高賞・パルムドールを受賞する快挙!日本人が受賞するのは1997年の今村昌平監督作「うなぎ」以来21年ぶりということで、日本中が驚きと歓喜に包まれました。6月8日に公開された映画も、45.3億円の興行収入となる大ヒット作に。アジア各国でも上映される人気作となりました。

なお、万引きで生計を立てている一家の祖母・初枝を演じた樹木希林さんは9月15日に逝去。カンヌのレッドカーペットでの元気な姿が偲ばれます。ご冥福をお祈りします。

2018年6月18日 大阪府北部地震発生

6月18日7時58分ごろ、日本の大阪府北部を震源として、大地震が発生。大阪府大阪市北区・高槻市・枚方市・茨木市・箕面市では震度6弱を記録。死者6名、重傷者28名、負傷者415名が確認されており、ブロック塀倒壊による不幸な事故が起こったことも記憶に新しいです。地震保険の支払額は、「阪神・淡路大震災」を上回り、東日本大震災、平成28年熊本地震に次ぐ過去3番目となりました。

2018年は大規模な災害が相次いでおり、全国で大きな被害をもたらしました。8月に『自衛隊防災BOOK』が発行され、テレビでさまざまに紹介されて、20万部を超える売上を記録しています。相次いだ災害が防災意識をもたらし、この本の記録に影響を与えたかもしれません。

自衛隊防災BOOK

マガジンハウス

発売日 : 2018年8月9日

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2018年上半期のふりかえりはここまで。下半期のふりかえりはこちらからどうぞ!

参考リンク

2018年をふりかえる!本にまつわる10大・重大ニュース 下半期編(ブクログ通信)

2017年をふりかえる!本にまつわる10大・重大ニュース 上半期編(ブクログ通信)

2017年をふりかえる!本にまつわる10大・重大ニュース 下半期編(ブクログ通信)