Yahoo!と本屋大賞が連携!「ノンフィクション本大賞」ノミネート作発表!

「Yahoo!ニュース | 本屋大賞 ノンフィクション本大賞」ノミネート作決定!

こんにちは、ブクログ通信です。

2018年、「Yahoo!ニュース」と「本屋大賞」が連携し、ノンフィクション作品を対象とした部門賞「ノンフィクション本大賞」が創設されました。「『ほんとうにあったこと』はおもしろい」がテーマです。この初めての試みが読書人の間で話題になっています。

このたび全国の書店員約100人による投票から、ノミネート10作品が決定しました。本屋大賞実行委員会とYahoo!ニュースによる選考を経て、2018年11月初旬に10作の中から大賞が発表される予定です。

ノミネート基準は、「2017年7月1日から2018年6月30日の間に、日本語で出版されているノンフィクション作品全般」となっています。どの作品も実力作。気になる作品があれば、いまから手にとってみてはいかがでしょう?

2018年ノンフィクション本大賞ノミネート作

山田ルイ53世『一発屋芸人列伝』新潮社

山田ルイ53世さん『一発屋芸人列伝
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内容紹介

世の中から「消えていった」芸人たちのその後の人生を、自らも「一発屋」を名乘る著者が追跡取材。これまで誰も書いたことがなかった彼らの現在は、ブレイクした“あの時”より面白かった?!涙あり笑いあり、そしてなぜか生きる勇気が湧いてくる。時代に翻弄されつつも必死に芸に生きる、どうしようもなく不器用な人間たちに捧げるノンフィクション!

著者:山田ルイ53世(やまだ・るい・ごじゅうさんせい)さんについて

本名・山田順三(やまだ・じゅんぞう)。お笑いコンビ・髭男爵のツッコミ担当。兵庫県出身。地元の名門・六甲学院中学に進学するも、中学2年に引きこもりになり中退。大検合格を経て、愛媛大学法文学部に入学も、その後中退し上京、芸人の道へ。「新潮45」で連載した「一発屋芸人列伝」が、「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」作品賞を受賞し話題となる。

山田ルイ53世さんの作品一覧

松本創『軌道 福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い』東洋経済新報社

松本創さん『軌道 福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い
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内容紹介

「責任追及は横に置く。一緒にやらないか」遺族と加害企業の社長。相反する立場の2人は巨大組織を変えるためにどう闘ったのか。あの事故から始まった13年間の「軌道」を描く。

著者:松本創(まつもと・はじむ)さんについて

1970年、大阪府生まれ。神戸新聞記者を経て、現在はフリーランスのライター。関西を拠点に、政治・行政、都市や文化などをテーマに取材し、人物ルポやインタビュー、コラムなどを執筆している。著書に『誰が「橋下徹」をつくったか――大阪都構想とメディアの迷走』(140B、2016年度日本ジャーナリスト会議賞受賞)、『日本人のひたむきな生き方』(講談社)、『ふたつの震災――[1・17]の神戸から[3・11]の東北へ』(西岡研介との共著、講談社)などがある。

松本創さんの作品一覧

角幡唯介『極夜行』文藝春秋

角幡唯介さん『極夜行
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内容紹介

探検家にとっていまや、世界中どこを探しても”未知の空間“を見つけることは難しい。大学時代から、様々な未知の空間を追い求めて旅をしてきた角幡唯介は、この数年冬になると北極に出かけていた。そこには、極夜という暗闇に閉ざされた未知の空間があるからだ。極夜――「それは太陽が地平線の下に沈んで姿を見せない、長い、長い漆黒の夜である。そして、その漆黒の夜は場所によっては3カ月から4カ月、極端な場所では半年も続くところもある」(本文より)。

彼は、そこに行って、太陽を見ない数カ月を過ごした時、自分が何を思い、どのように変化するのかを知りたかった。その行為はまだ誰も成し遂げていない”未知“の探検といってよかった。シオラパルクという世界最北の小さな村に暮らす人々と交流し、力を貸してもらい、氷が張るとひとりで数十キロの橇を引いて探検に出た。相棒となる犬を一匹連れて。

著者:角幡唯介(かくはた・ゆうすけ)さんについて

1976年、北海道芦別市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、朝日新聞社に入社。同社退社後、ネパール雪男捜索隊隊員。『空白の五マイル』(集英社)で開高健ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞受賞。『雪男は向こうからやって来た』(集英社)で新田次郎文学賞受賞。『アグルーカの行方』(集英社)で講談社ノンフィクション賞受賞。

角幡唯介さんの作品一覧

旗手啓介『告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実』講談社

旗手啓介さん『告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実
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内容紹介

1993年5月4日。タイ国境に近いカンボジア北西部アンピルで、UNTACに文民として初めて参加していた日本人警察官5人が、ポルポト派とみられる武装ゲリラに襲撃された。岡山県警警視、高田晴行さん(当時警部補・33歳)が殺害され、4人が重軽傷を負った。湾岸戦争以来、日本の悲願であった人的な国際貢献の場で起きた惨劇は検証されることなく、23年の月日が流れた。しかし、今、当時の隊員たちが重い口を開き始めている。カンボジアPKOの襲撃事件を様々な角度から描き出す。そこには、戦後日本の安全保障政策が大きく転換しPKOでもさらなる任務が求められることになった今、私たちが目を背けてはならない多くの“真実”がある。

著者:旗手啓介(はたて・けいすけ)さんについて

1979年3月生まれ。神奈川県出身。2002年NHK入局。ディレクターとして福岡局、報道局社会番組部、大型企画開発センターを経て、2015年から大阪局報道部所属。主な作品に、NHKスペシャル「サミュエル・エトー アフリカを背負う男」、「宇宙の渚 46億年の旅人 流星」、「調査報告 日本のインフラが危ない」、「巨龍中国 大気汚染 超大国の苦闘」など。

旗手啓介さんの作品一覧

青山透子『日航123便墜落の新事実 目撃証言から真相に迫る』河出書房新社

青山透子さん『日航123便墜落の新事実 目撃証言から真相に迫る
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内容紹介

日航機123便墜落事故原因に迫る新事実!この事故は「事件」だったのか!?

1985年8月12日。日航ジャンボ機123便は、なぜ御巣鷹の尾根に墜落しなければならなかったのか──。「この出来事を風化させてはならない。」三十三回忌を前に、その情熱が生んだ、真相究明に一石を投じる渾身のノンフィクション!当時、生存者の一人である日航客室乗務員落合由美さんの同僚であった著者は、この「事故」に今なお疑問を抱き、数々の目撃者の証言をもとに真相に迫っていく。前著からさらに探査の精度が深まり、頁をめくるごとに次々と新事実が明らかになっていく迫真の展開力で一気読み必至!

著者:青山透子(あおやま・とうこ)さんについて

元日本航空国際線客室乗務員。国内線時代に事故機のクルーと同じグループで乗務。その後、官公庁、各種企業等の接遇教育に携わり、専門学校、大学講師として活動。東京大学大学院博士課程修了、博士号取得。

青山透子さんの作品一覧

国分拓『ノモレ』新潮社

国分拓さん『ノモレ
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内容紹介

息子たちよ、森で別れた友(ノモレ)を探しておくれ。百年間語り継がれた“再会の約束”は、果たされるのか――。ペルー・アマゾンの村長ロメウは、文明社会と未接触の先住民イゾラドが突如現れたと知らされる。ロメウの曾祖父が言い残した、百年前に生き別れになった仲間の話。ロメウは、イゾラドが、その子孫ではないかと思い始めるが――。大宅ノンフィクション賞受賞作『ヤノマミ』から8年、NHKスペシャル「最後のイゾラド」から生まれた奇跡のノンフィクション!

著者:国分拓(こくぶん・ひろむ)さんについて

1965(昭和40)年宮城県生れ。1988年早稲田大学法学部卒業。NHKディレクター。著書『ヤノマミ』で2010年石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞、2011年大宅壮一ノンフィクション賞受賞。

国分拓さんの作品一覧

伊藤詩織『Black Box ブラックボックス』文藝春秋

伊藤詩織さん『Black Box
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内容紹介

尊敬していた人物からの、思いもよらない行為。しかし、その事実を証明するには――密室、社会の受け入れ態勢、差し止められた逮捕状。あらゆるところに〝ブラックボックス〟があった。司法がこれを裁けないなら、何かを変えなければならない。レイプ被害にあったジャーナリストが、自ら被害者を取り巻く現状に迫る、圧倒的ノンフィクション。「この本を読んで、あなたにも想像してほしい。いつ、どこで、私に起こったことが、あなたに、あるいはあなたの大切な人に降りかかってくるか、だれにも予測はできないのだ。」(「はじめに」より)

著者:伊藤詩織(いとう・しおり)さんについて

1989年生まれ。ジャーナリスト。フリーランスで、エコノミスト、アルジャジーラ、ロイターなど主に海外メディアで映像ニュースやドキュメンタリーを発信する。

伊藤詩織さんの作品一覧

内田洋子『モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語』方丈社

内田洋子さん『モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語
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内容紹介

人々にとって、本が遠い存在だった時代、トスカーナの山深き村に、イタリア中に本を届ける人々がいた。イタリアの権威ある書店賞〈露店商賞(Premio Bancarella)〉発祥の地が、なぜ、トスカーナの山奥にあるのか?その謎を追って、15世紀グーテンベルクの時代から、ルネッサンス、そして現代へ。創成期の本を運び、広めた、名もなき人々の歴史が、今、明らかになる。舞台となった、山深きモンテレッジォ村に居を構え取材した、著者渾身の歴史ノン・フィクション!全編フルカラー!

著者:内田洋子(うちだ・ようこ)さんについて

1959年、神戸市生まれのジャーナリスト。東京外国語大学イタリア語学科卒業。通信社ウーノ・アソシエイツ代表。
2011年『ジーノの家 イタリア10景』で日本エッセイスト・クラブ賞、講談社エッセイ賞をダブル受賞。近刊に『対岸のヴェネツィア』(集英社)がある。

内田洋子さんの作品一覧

横田増生『ユニクロ潜入一年』文藝春秋

横田増生さん『ユニクロ潜入一年
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内容紹介

ワンマン経営に疲弊する現場を克明に描く潜入ルポルタージュの傑作!サービス残業、人手不足、パワハラ、無理なシフト、出勤調整で人件費抑制――。「(批判する人は)うちの会社で働いてもらって、どういう企業なのかをぜひ体験してもらいたい」。そんな柳井正社長の言葉に応じ、ジャーナリストはユニクロの店舗への潜入取材を決意。妻と離婚し、再婚して、姓を妻のものに変え、面接に臨んだ――。

「週刊文春」誌上で大反響を呼んだ「ユニクロ潜入ルポ」をもとに、一年にわたる潜入取材の全貌を書き下ろした。読む者をまさにユニクロ店舗のバックヤードへと誘うかのような現場感に溢れたルポルタージュである。気鋭のジャーナリストが強い意志をもち、取材に時間をかけ、原稿に推敲を重ねた読み応えのあるノンフィクション作品が誕生した。

著者:横田増生(よこた・ますお)さんについて

1965年、福岡県生まれ。アイオワ大学ジャーナリズムスクールで修士号。93年に帰国後、物流業界紙『輸送経済』の記者、編集長を務め、99年フリーランスに。

横田増生さんの作品一覧

石井光太『43回の殺意 川崎中1男子生徒殺害事件の深層』双葉社

石井光太さん『43回の殺意 川崎中1男子生徒殺害事件の深層
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内容紹介

2015年2月20日、神奈川県川崎市の多摩川河川敷で13歳の少年の全裸遺体が発見された。事件から1週間、逮捕されたのは17歳と18歳の未成年3人。彼らがたった1時間のうちに、カッターの刃が折れてもなお少年を切り付け負わせた傷は、全身43カ所に及ぶ。そこにあったあまりに理不尽な殺意、そして逡巡。立ち止まることもできずに少年たちは、なぜ地獄へと向かったのだろうか――。著者初の少年事件ルポルタージュ。

著者:石井光太(いしい・こうた)さんについて

1977年、東京生まれ。著書に、アジア諸国の障害者や物乞いを追った『物乞う仏陀』、イスラームの性や売春を描いた『神の棄てた裸体』、世界の貧困層を豊富な写真と図で解説した『絶対貧困』、スラムや路上生活者のむきだしの姿を描いた写真エッセイ集『地を這う祈り』、釜石市の遺体安置所における極限状態に迫ったルポ『遺体』、被災地で刻み込まれた忘れられない光景を綴った『津波の墓標』など多数。

石井光太さんの作品一覧

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参考リンク

本屋大賞オフィシャルページ