【おくやみ】フランスの女優・小説家、アンヌ・ヴィアゼムスキーさん逝去

フランスLe Monde紙の報道によれば、フランスの女優・小説家のアンヌ・ヴィアゼムスキーさんが癌によって10月5日に逝去。70歳でした。

ニュースソース:La romancière et actrice Anne Wiazemsky est morte

アンヌ・ヴィアゼムスキーさん(Anne Wiazemsky、1947年5月14日 – 2017年10月5日)

フランスの女優、小説家、映画監督。1952年にノーベル文学賞を受賞した、フランソワ・モーリアックの孫(母方の祖父)。1947年5月14日、ドイツ・ベルリンで生まれ、1964年に著名な映画監督ロベール・ブレッソンの作品、『バルタザールどこへ行く』で女優デビュー。1967年、ジャン=リュック・ゴダールの『中国女』に主演。ゴダール映画には合計7本出演しました(なおゴダールと1967年に結婚していますが、1979年に離婚)。その他、パゾリーニやフィリップ・ガレルの作品にも出演しています。

日本においてはゴダールのミューズ・ファム・ファタールとして著名なヴィアゼムスキーさんですが、40歳を過ぎて小説家としてのキャリアを積み、人気作家としてフランスでは有名でした。十数冊の著作のうち、入手可能な邦訳が数点ありますのでご紹介します。この中で、『愛の賛歌』はフランスで映画化もされています。『彼女のひたむきな12カ月』は、映画監督ジャン=リュック・ゴダールとの関係や、当時の状況を生き生きと描き出した自伝的小説です。