第7回静岡書店大賞決定!芦沢央さん『火のないところに煙は』などの6作品が受賞!

2018年静岡書店大賞受賞作6作品

こんにちは、ブクログ通信です。

12月4日、静岡県内の書店員・図書館員がみんなで選ぶ「静岡書店大賞」(通称SST)の第7回受賞作が発表されました。活字離れと本離れが叫ばれる昨今、「このままではいけない。なんとかしなければいけない。」との念にかられて生まれた地域文学賞です。静岡県独自のベストセラーを選出し、読書推進活動への貢献を果たしています(詳しくはこちら)。書店員・図書館員双方が選書にかかわっていること、そして選出された作品のラインナップから、出版界内外からの評価が着実に高まってきている、期待の賞です。

ブクログ通信で、第7回静岡書店大賞受賞作をご紹介!「小説部門」「児童書・新作部門」「児童書・名作部門」「映像化したい文庫部門」の4部門、合計6作品です。

第7回静岡書店大賞受賞作

小説部門 芦沢央さん『火のないところに煙は』

芦沢央さん『火のないところに煙は
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内容紹介

「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」。突然の依頼に、かつての凄惨な体験が作家の脳裏に浮かぶ。解けない謎、救えなかった友人、そこから逃げ出した自分。作家は、事件を小説にすることで解決を目論むが――。驚愕の展開とどんでん返しの波状攻撃、そして導かれる最恐の真実。読み始めたら引き返せない、戦慄の暗黒ミステリ!

著者:芦沢央(あしざわ よう)さんについて

千葉大学文学部卒業。出版社勤務を経て、2012年『罪の余白』で第3回野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー。著作に『今だけのあの子』『悪いものが来ませんように』『いつかの人質』『雨利終活写真館』『獏の耳たぶ』、最新作に『バック・ステージ』がある。

芦沢央さんの作品一覧

児童書・新作部門1位 ヨシタケシンスケさん『おしっこちょっぴりもれたろう』

ヨシタケ・シンスケさん『おしっこちょっぴりもれたろう
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内容紹介

ぼくは、パンツにおしっこがちょっぴりもれちゃうから、いつもお母さんに怒られる。でも、いいじゃないか。ちょっぴりなんだから。でも、ぼくみたいにもれたろうでこまっている人、ほかにもいるんじゃないかな?子どもの悩みがちょっぴり軽くなる!? ヨシタケシンスケのユーモア絵本。

著者:ヨシタケシンスケさんについて

1973年、神奈川県生まれ。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。日常のさりげないひとコマを独特の角度で切り取ったスケッチ集や、児童書の挿絵、装画、イラストエッセイなど、多岐にわたり作品を発表している。『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)で、第6回MOE絵本屋さん大賞第1位、第61回産経児童出版文化賞美術賞などを受賞。著書に、『しかもフタが無い』(PARCO出版)、『結局できずじまい』『せまいぞドキドキ』(ともに講談社)、『もう ぬげない』『このあと どうしちゃおう』『こねて のばして』(以上、ブロンズ新社)、『りゆうがあります』『ふまんがあります』(ともにPHP研究所)などがある。2児の父。

ヨシタケシンスケさんの作品一覧

児童書・新作部門2位 鈴木のりたけさん『ねるじかん』

児童書・新作部門3位 工藤ノリコさん『ノラネコぐんだん アイスのくに』

児童書・名作部門大賞 作:なかえよしをさん/絵:上野紀子さん『ねずみくんのチョッキ』

なかえよしをさん『ねずみくんのチョッキ (ねずみくんの小さな絵本)
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内容紹介

ねずみくんのお母さんが編んでくれたチョッキを、さるやライオンやぞうたちが次々に「いいチョッキだね。ちょっと着させて。すこしきついが似合うかな?」 チョッキはだんだん伸びていって…。

作:なかえよしをさんについて

1940年生まれの児童文学作家、絵本作家。日本大学芸術学部卒。妻の上野紀子さん(大学の同級生)の絵とともに、「ねずみくん」シリーズほか多くの絵本を刊行している。1973年、国際青年美術家展外務大臣賞、1974年『ねずみくんのチョッキ』で講談社出版文化賞、1987年『いたずらララちゃん』で絵本にっぽん賞をそれぞれ受賞。2005年には、上野さんとともに巌谷小波文芸賞を受賞。

なかえよしをさんの作品一覧

絵:上野紀子(うえの・のりこ)さんについて

1940年生まれの絵本作家、画家。日本大学藝術学部卒。日本大学藝術学部卒。なかえよしをさんとの共作のほか、あまんきみこ『ちいちゃんのかげおくり』などの代表作がある。

上野紀子さんの作品一覧

映像化したい文庫部門大賞 望月拓海さん『毎年、記憶を失う彼女の救いかた』

望月拓海さん『毎年、記憶を失う彼女の救いかた (講談社タイガ)
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内容紹介

第54回メフィスト賞受賞作!わたしは1年しか生きられない。毎年、わたしの記憶は両親の事故死直後に戻ってしまう。空白の3年を抱えたわたしの前に現われた見知らぬ小説家は、ある賭けを持ちかける。「1ヵ月デートして、ぼくの正体がわかったら君の勝ち。わからなかったらぼくの勝ち」。事故以来、他人に心を閉ざしていたけれど、デートを重ねるうち彼の優しさに惹かれていき――。この恋の秘密に、あなたは必ず涙する。

著者:望月拓海(もちづき・たくみ)さんについて

神奈川県横浜市生まれ。日本脚本家連盟会員。静岡県浜松市と磐田市で育つ。上京後、放送作家として音楽番組を中心に携わった後、2017年『毎年、記憶を失う彼女の救いかた』で第54回メフィスト賞を受賞しデビュー。男女問わず共感を呼ぶ丁寧な心情描写を武器に、サプライズ溢れる恋愛小説を綴る。

望月拓海さんの作品一覧


受賞作の著者のみなさん、出版社のみなさん、おめでとうございます!なお今回、今年お亡くなりになった静岡出身の漫画家、さくらももこさんへ感謝と追悼の意を込めて、感謝状とトロフィーが贈られています。

静岡書店大賞ちびまる子ちゃん
まる子ちゃんも一緒に映っています!

今後、静岡県内の書店、図書館でフェアが開催されるそうです。今年は受賞作品の「読者レビューコンテスト」を行われるそうなので(応募期間=12/5~1/4)、静岡県にお住まいのかたは、ぜひ足を運んでみてくださいね!

静岡県書店カバー展
会場では静岡県の書店カバー展も行われました。
どの書店のカバーか、お分かりになりますか?

参考リンク

「静岡書店大賞」オフィシャルページ
「静岡書店大賞」Facebook