20年ぶりの新紙幣デザイン!肖像に選ばれた渋沢栄一代表作『論語と算盤』に脚光が当たる!

20年ぶりの新紙幣デザイン!肖像に選ばれた渋沢栄一代表作、 『論語と算盤』に脚光が!

こんにちは、ブクログ通信です。

新元号決定で話題になったのもつかの間、4月9日、新紙幣の発表がありました。お札がそれぞれ2024年度前半にリニューアル!1万円札は渋沢栄一、5千円札は津田梅子、1千円札は北里柴三郎が新しい肖像になることが分かりました。デザイン変更は2004年以来、20年ぶりになります。

ニュースをきっかけに、渋沢栄一の業績も紹介され、代表作の『論語と算盤』に注目が集まっています。書店から出版社への注文が相次ぐなか、なんと出版社・KADOKAWAは『論語と算盤』(角川ソフィア文庫)を即座に1万部重版決定しており、大きく注目を集めています。

渋沢栄一さん『論語と算盤 (角川ソフィア文庫)
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なお、出版社・筑摩書房も『現代語訳 論語と算盤』について、2万部の重版を決定しました。

渋沢栄一さん『現代語訳 論語と算盤 (ちくま新書)
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もちろん渋沢栄一だけでなく、他の二人も話題を集めています。今回、ブクログから新肖像となる偉人三人の関連作をご紹介します。

渋沢栄一関連作 『論語と算盤』

広く読まれている代表作『論語と算盤』は、ビジネスマンだけでなく、プロ野球の大谷翔平選手など、広く著名人が読んでいることも明らかになっています。渋沢栄一が残した数々の名言が、読み手を揺さぶることでしょう。すぐに手に入るのはここに挙げた二種類で、読み比べてみましょう。

渋沢栄一関連作 『渋沢百訓 論語・人生・経営』

論語の精神に基いて、ビジネスマンの処世をまとめた談話集『青淵百話』からの精選集です。『論語と算盤』よりわかりやすい、という評価がされています。渋沢栄一を読んだことがない人、あるいは『論語と算盤』を一読して少し難しさを感じる人は、こちらから読むのがオススメです。

渋沢栄一関連作 『雨夜譚―渋沢栄一自伝』

渋沢栄一の自伝にあたる一冊です。尊攘倒幕の志士、徳川家家臣、明治政府官僚、そして実業人としての転変が示されています。渋沢本人を知りたい人は、こちらを併せて読むといいでしょう。

津田梅子関連作 『津田梅子―六歳でアメリカに留学した女子教育のパイオニア』

偉人の足跡と思想を辿る「人と思想」シリーズに収録されています。2016年と比較的新しい本書は、津田の偉人としての業績だけでなく、苦悩する一個人としての側面も照らし出してくれています。

津田梅子関連作 『津田梅子―六歳でアメリカに留学した女子教育のパイオニア』

津田梅子がどんな業績を残したか、子供でも読める難易度の伝記となっています。

北里柴三郎関連作 『北里柴三郎―雷と呼ばれた男 』

北里柴三郎の伝記として、網羅性に富む上下巻です。北里柴三郎の波瀾に満ちた生涯を、医学を志した熊本時代に探ります。熊本時代、学生時代、そして渡欧後、世界的細菌学者コッホの下で破傷風菌の発見・培養と血清療法の確立に成功するまでを描きます。

北里柴三郎関連作 『北里柴三郎 (コミック版世界の伝記)』

こちらも漫画版の伝記で、北里柴三郎の業績をコンパクトにまとめている、易しい一冊です。

新しい年号に向け、様々な変化が起こり始めています。準備や予習をお考えのかたは、ぜひ参考にしてみてくださいね。