第45回泉鏡花文学賞、松浦理英子さん『最愛の子ども』(文芸春秋)に決定!

10月11日、金沢市が主催する第45回泉鏡花文学賞に松浦理英子さんの『最愛の子ども』(文芸春秋 2017年4月)が決まりました。11月19日に金沢市の金沢市民芸術村で授賞式が催されます。

第45回泉鏡花文学賞に松浦理英子さんの『最愛の子ども』

松浦理英子さん『最愛の子ども』文藝春秋 (2017/4/26)

内容紹介

日夏(ひなつ)と真汐(ましお)と空穂(うつほ)。夫婦同然の仲のふたりに、こどものような空穂が加わった。私立玉藻(たまも)学園高等部2年4組の中で、仲睦まじい3人は〈わたしたちのファミリー〉だ。甘い雰囲気で人を受け入れる日夏。意固地でプライドの高い真汐。内気で人見知りな空穂。3人の輪の中で繰り広げられるドラマを、同級生たちがそっと見守る。ロマンスと、その均衡が崩れるとき。巧みな語りで女子高生3人の姿を描き出した傑作長編。

著者:松浦理英子(まつうら・りえこ)さんについて

1958年、愛媛県松山市生まれ。青山学院大学文学部卒業。78年「葬儀の日」で第47回文學界新人賞を受賞しデビュー。94年『親指Pの修業時代』で女流文学賞、2008年『犬身』で読売文学賞を受賞

松浦理英子さんの作品一覧

泉鏡花文学賞とは

泉鏡花文学賞(いずみきょうかぶんがくしょう)は、泉鏡花生誕100年を記念して1973年に制定された今年45回目を迎える金沢市によって主催される文学賞。全国規模の地方自治体主催の文学賞としては、全国に先駆けて制定され、「泉鏡花文学賞」と「泉鏡花記念金沢市民文学賞」の2の賞からなります。受賞は選考委員(2017年現在:五木寛之、村松友視、金井美恵子、嵐山光三郎、山田詠美)の合議によって決定。受賞者には正賞として八稜鏡、副賞として100万円(2017年現在)が授与。対象は小説や戯曲などの単行本で「ロマンの薫り高い作品」。歴代受賞者(敬称略受賞順):半村良、森内俊雄、中井英夫、森茉莉、高橋たか子、色川武大、津島佑子、唐十郎、眉村卓、金井美恵子、清水邦夫、森万紀子、澁澤龍彦、筒井康隆 日野啓三、三枝和子、小檜山博、赤江瀑、宮脇俊三、増田みず子、倉橋由美子、朝稲日出夫、泡坂妻夫、吉本ばなな、石和鷹、北原亞以子、日影丈吉 有爲エンジェル、鷺沢萠、島田雅彦、山本道子、辻章、柳美里、山田詠美、村松友視、京極夏彦、田辺聖子、吉田知子、種村季弘、多和田葉子、久世光彦、笙野頼子、野坂昭如、丸谷才一、桐野夏生、小川洋子、寮美千子、嵐山光三郎、立松和平、南木佳士、横尾忠則、千早茜、篠田正浩、瀬戸内寂聴、夢枕獏、角田光代、磯﨑憲一郎、中島京子、小池昌代、長野まゆみ、篠原勝之、川上弘美。

関連リンク

松浦恵理子-Wikipedia

泉鏡花文学賞オフィシャルサイト