女性のための新しい本屋「HMV＆BOOKS HIBIYA COTTAGE」オープン！その店内とは！？

こんにちは、ブクログ通信です。

3月23日（金）、日比谷に新しい本屋さんがオープンしました。その名も、「HMV＆BOOKS HIBIYA COTTAGE」（日比谷コテージ）。コンセプトは「すべての女性たちが、忙しい日々の中でふと立ち止まり、軽やかに歩き出す力を得る『東京の真ん中の小さな別荘』のような女性のための本屋」とのこと。

女性のための本屋。それは一体どういうものなのでしょうか？ブクログで、日比谷の新店舗に潜入してみました。

「HMV＆BOOKS HIBIYA COTTAGE」潜入！

「HMV＆BOOKS HIBIYA COTTAGE」は「日比谷シャンテ」3Fのテナントとしてオープンしました。JR有楽町駅、地下鉄日比谷駅などから歩いて数分の便利な場所にあります。

「日比谷シャンテ」3Fまで移動しましょう。なお、ベビーカーでも乗りやすいエレベーターがありますのでお子様連れでも安心です。

HMV&BOOKS “HIBIYA COTTAGE（日比谷コテージ）”正面 — 「HIBIYA COTTAGE」正面

これが「HMV＆BOOKS HIBIYA COTTAGE」正面です！手前に見える平台と、奥の棚が新刊・注目書の棚です。色々なジャンルの単行本が置かれていました。文芸書・ビジネス書などをチェックし、手に取りながら、グルグルとこの新刊売り場を廻りたくなります。

その新刊棚の裏手には、特集・フェアコーナーが設置されていましたが、中でも目を引いたのがこちら。

「ぎおんご　ぎたいごでえらぶ1冊」フェア！ぎおんご・ぎたいご（擬音語・擬態語）の本が、表紙を一部隠しながら集められているフェアでした！「今日読みたい本は、『擬音語』『擬態語』『フィーリング』で選びましょう」とのこと。

表紙が隠されている本の裏側に、カバーを外した状態で在庫本が置かれています。中身を確かめたい人も安心ですね。かつて紀伊國屋書店で行われていた「ほんのまくら」を思い出すようなフェアでした。

この他にも紹介しきれないほど多くのフェアが行われています。「HIBIYA COTTAGE」公式Twitterや、「HIBIYA COTTAGE」公式Instagramでチェックしてみてくださいね。

ハッピーエンドの本で元気を出したい日、悲しい本でどっぷり浸りたい日……その日の気分に合わせて本を選べる「喜怒哀楽」の文庫フェアが好評です。読んだことのない本に出会うチャンスになればうれしいです！ #hibiyacottage #喜怒哀楽 #文庫フェア #あなたの一冊、探しに来てね

HIBIYA COTTAGEさん(@hibiyacottage)がシェアした投稿 – 3月 25, 2018 at 3:16午前 PDT

「コテージ・セレクト」コーナーで旬のテーマを味わう！

それでは、店内を時計回りに歩きながら注目のコーナーをご紹介します。

HMV&BOOKS “HIBIYA COTTAGE（日比谷コテージ）”書籍売り場1 — 「HIBIYA COTTAGE」書籍売り場1

「コテージ･セレクト」コーナーに入りました。ここは「HIBIYA COTTAGE」店長の花田菜々子さんによるキュレーションコーナー。女性を応援する書店として、様々なテーマから商品を並べています。

HMV&BOOKS “HIBIYA COTTAGE（日比谷コテージ）”書籍売り場2 — 「HIBIYA COTTAGE」書籍売り場2

演劇・映画のコーナーの平台には、先日まで東京宝塚劇場で舞台化されていた『ポーの一族』などが並べられていますね。棚にもミニフェアや意表をつく本など、細かい仕掛けがたくさんありました。

HMV&BOOKS “HIBIYA COTTAGE（日比谷コテージ）”書籍売り場3 — 「HIBIYA COTTAGE」書籍売り場3

「春に読みたい本」フェアが目立っていました。本の中に、「さくらの甘酒」なども入っていますね。本だけでなく、雑貨など色々なものが一緒に陳列されています。

HMV&BOOKS “HIBIYA COTTAGE（日比谷コテージ）”ピンク文庫 — 「HIBIYA COTTAGE」ピンク文庫フェア

「ピンクが効いたかわいい表紙の文庫」コーナーも。書籍の「ジャケ買い」をしたくなってしまいました。

これらのコーナーを作った店長の花田菜々子さんは、4月18日に『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』という本を発売予定です。既婚書店員、ただし別居中―衝撃の実録私小説……！？このコーナーを作った人が、こんなタイトルの本をー読んでみたくはなりませんか？

利光春華さんのギャラリーコーナーへ！

HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE（日比谷コテージ）ギャラリー — 「HIBIYA COTTAGE」ギャラリー

「ギャラリー」「文具」のコーナーにさしかかりました。『Ribbon』という著作もあるイラストレーター利光春華さんのギャラリーと空間装飾が見られます。

ギフトボックスや文具類を手に取ることができます。また「Photo Spot」とあるとおり、一般のお客様もここでは撮影可能です。インスタ映えしそうな空間……！

利光春華さんは「HMV＆BOOKS HIBIYA COTTAGE」のギャラリーだけでなく、店内装飾全般を担当しているそうです。アパレル･ファッション･美容のジャンルだけでなく『Ribbon』というストーリーブックや書籍装丁などにも活動の幅を広げる利光さんのギャラリーは、単に「女性向け」の店を設計したというより、優美な空間デザインそのものを設計したものであるように見えます。

その他のコーナーも充実しています！

その他のコーナーも、大変充実しています。

HMV&BOOKS “HIBIYA COTTAGE（日比谷コテージ）”DVD売場 — 「HIBIYA COTTAGE」DVD売場

映像コーナーはこちら。廉価版DVDから定評のある作品まで、様々な種類を取り揃えていました。書籍とともに恋愛映画を推していますね。

HMV&BOOKS “HIBIYA COTTAGE（日比谷コテージ）”ステージ — 「HIBIYA COTTAGE」ステージ

CD・DVD売場の奥には、ステージも用意されていました。数々の店内イベントが行われるそうですが、このステージで行われるのでしょう。

HMV&BOOKS “HIBIYA COTTAGE（日比谷コテージ）”雑誌売場 — 「HIBIYA COTTAGE」雑誌売場

雑誌売場はこちらです。ファッション雑誌ほぼ全種が揃っているように見えます。日比谷で働く女性たち、特にアパレルやファッション業界で働く人たちにとっての心強い拠点になりそうでした。

女性向けの店舗となった理由とは？

女性のための本屋というコンセプトは、どうして出来上がったのでしょうか？

それは日比谷がもともと映画や舞台などの文化発信地であり、女性が働き、生活し、楽しむ地域だからだそうです。それを踏まえてHMVが日比谷の街にふさわしい店を考えたときに、「女性のための」という鍵語が生まれたそうです。書店は女性のお客様が多い業態ですが、「女性のため」と宣言し、運営している店がほとんどありませんでした。ゆえに「女性のため」とコンセプトをもって宣言し、品揃えと店作りをしていくことで、新しい価値を持った発信地となるのでは、という思いで作られたそうです。

事実、先ほどまでに言及した花田菜々子さん、利光春華さんをはじめ、他にも多くの女性が店舗に関わっています。店舗ロゴやグッズデザインに「講談社出版文化賞」「ブックデザイン賞」を受賞しブクログでも公式本棚「白い本棚」を作ってくださっている名久井直子さん、空間プロデュースや内装デザインを手がけたのは、建築デザイナーの岩村絵理さん。