12月11日オープン、入場料のある書店!?本と出会うための本屋「文喫」

「文喫」12月11日紹介記事

こんにちは、ブクログ通信です。

本と出会うための本屋、「文喫」が2018年12月11日(火)にオープンします。入場料1500円を払えば、店内3万冊の本の世界に浸れるという書店です。書店が入場料を取るという試みは珍しいですね。

12月10日(月)に「文喫」の内覧会が行われ、ブクログも参加してきました。この内覧会の様子を通じて、みなさんに「文喫」の店内をご案内します。

入場料のある本屋「文喫」1F 展示室

入場料のある書店「文喫」
「文喫」看板

「文喫」最寄り駅は地下鉄日比谷線大江戸線六本木駅です。3・1A出口からすぐ見える場所にあります。都営バス(都01・渋88・反96 )六本木駅も利用可能です(詳しくはこちら)。

入口すぐの「展示室」は無料で公開されているスペースです。進んで左側壁面、ずらりと雑誌が並んでいますね。

「文喫」雑誌コーナー
「文喫」雑誌コーナー

雑誌が置かれているそれぞれの箇所のマガジンラックのキャビネットを開けると、中にはそれに関連するテーマの書籍が並んでおり、小さなショールームみたいな空間ですね。

「文喫」キャビネット
「文喫」マガジンキャビネット

入口右側は企画スペースです。企画展において「1冊の本だけを売る」という書店を続けている、森岡書店が今回の企画を担当しているそうです。

「雑誌の力」展
第1回企画展「雑誌の力」展 来年1月31日まで

2階 選書室

1階の雑誌・企画展示コーナーまでは無料スペースで、この先からは有料スペースとなっています。11日以降はカウンターで入場料を払い、バッジを受け取り、中に入ることになります。受付・キャッシャーから店の奥に入り、2Fへの階段を上がると「本の森」ともいいうるような空間が広がっています。

店内全ての本が購入可能です。入り口テーブル(平台)では、企画フェアが行われていました。

「文喫」平台~棚
「文喫」2階の様子
文喫入口平台「都市をハックする」フェア
入口平台「都市をハックする」フェア

テーブルに続くそれぞれの棚は、「ビジネス」「心理」「文化」「哲学」「海外文学」「食」「旅行」などの本が配置されています。普通の書店であれば、店の入口付近には「雑誌」だけでなく「新刊」や「文庫」コーナーが用意されているものですが、このお店では新刊と文庫本は分けることなく各ジャンルの棚のなかに入れられています。

「文喫」哲学の棚
「文喫」哲学の棚
「文喫」食の棚
「文喫」食の棚

奥に進むと「音楽」「自然」「社会」「宗教」「歴史」「日本文学」「ライフスタイル」などのコーナーがありました。奥の壁棚には「アート」「写真」などのコーナーも。洋書の取り扱いもありました。

普通の書店に並びにくい専門書も多数おかれています
普通の書店に並びにくい専門書も多数おかれています
洋書写真集も!
洋書写真集も!

2階 喫茶室

2階には喫茶コーナーがあり、入場料を払えば珈琲と煎茶はお代わり自由です。ほかにも、有料で食事からデザートまで色々なものがそろいます。目玉は「牛ほほ肉のハヤシライス」だそう。

飲食受付と喫茶メニュー
飲食受付と喫茶メニュー

喫茶店の窓から六本木ヒルズが見えます。ロッカーも用意されており、こちらに荷物を入れることもできます。

外の見える喫茶室
外の見える喫茶室

2階 閲覧室・研究室

「ファッション」のコーナーが広がっている「閲覧室」には、じっくり本を選べる机とイスがあり、電源・Wi-Fi完備、飲食も可能だそうです。

「文喫」2階閲覧室
「文喫」2階閲覧室

2階奥には「研究室」が。ここでも電源やWi-Fiが利用できます。仲間内での談話や打ち合わせにも使えるそうです。

「文喫」研究室
「文喫」研究室

「文喫」の背景

ここまでに「文喫」の店内を見てまいりましたが、そもそもなぜこのような書店が誕生したのでしょうか。

内覧会で配布されたメッセージによれば、本を買うことが日常ではなく、非日常になってきており、このような場所で時間を費やすことが価値になってきている、ということが背景にあるそうです。検索とは違った本の出会いかたと、本屋の体験価値を広げる場所を提供するために「文喫」がオープンしました。

たしかに、この店で並んでいる本はちょっと専門的だったり、文庫より単行本がたくさん置かれていたり、日本文学よりも海外文学のコーナーが入り口寄りで目立つようになっていたり、普通の書店とはちょっと違う本の並べ方になっています。まだ見たことのない本と出会えそうですね。

「文喫」によれば、「一目見て忘れられなくなるような本、じっくり読み込むことで新しい魅力に気づく本など、読者と本の多様な関係性が生まれることを願って、鮮烈さと誠実さをモットーに一冊一冊丁寧に選びます」とのこと。これから、どんな書店になっていくのでしょうか?非常に楽しみですね。

ぜひみなさん、「文喫」に足を運んでみてくださいね。

店舗情報

店舗

「文喫」
住所:東京都港区六本木6-1-20 六本木電気ビル 1階【GoogleMAP

アクセス:地下鉄日比谷線大江戸線六本木駅 3・1A出口徒歩1分 / 都営バス(都01・渋88・反96など)六本木駅徒歩1~5分
営業時間:9時~23時、ラストオーダー22時半
定休日:不定休

参考リンク

「文喫」