『神様』に収録された表題作「神様」は、川上さんが第1回パスカル短篇文学新人賞を受賞された作品です。人間の世界になじんでいるように見える「くま」と、どこかなじめないでいる「わたし」の心の交流が描かれています。
2011年の原発事故のあとに、「神様」を新たに生まれ変わらせた『神様2011』も、あわせて読むのがおすすめです。日常は続いていくけれど、その日常は何かがきっかけとなって大きく変化してしまう可能性を持つのだ、とあらためて感じさせられる作品です。
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イラストレーター 柊 有花 Yuka Hiiragi