作者も日本での人気に驚く?!アントニオ・G・イトゥルベ『アウシュヴィッツの図書係』訳者小原京子さん担当編集者佐藤香さんブクログ大賞独占インタビュー!

こんにちは、ブクログ通信です。

第5回ブクログ大賞 海外小説部門を受賞した『アウシュヴィッツの図書係』。2016年7月刊行以来、現在10刷!そんなロングセラーとなった『アウシュヴィッツの図書係』ですが、実は、2013年に行われた「スペインで話題になった本をもっと世界で読んでもらおう!」というプロジェクト「ニュー・スパニッシュ・ブックス」の日本向けおすすめ書籍の最終選考では「選外」だったそうです。しかし2017年現在、アメリカではYA(ヤングアダルト)作品として評価され、また日本でも人気に。しかも、日本でこの作品の人気が出るのには理由があるそうなのです。

今回、ブクログ通信では『アウシュヴィッツの図書係』を翻訳された小原京子さんと、集英社担当編集者の佐藤香さんにインタビューさせていただくことができました。お二人だけが知る、『アウシュヴィッツの図書係』の舞台裏に迫ります!

取材・文/ブクログ通信 編集部 持田泰 猿橋由佳

小原京子さんが『アウシュヴィッツの図書係』を翻訳に至った経緯

―よろしくお願いいたします!まず、小原さんの自己紹介をお伺いしたいと思います。また『アウシュヴィッツの図書係』を翻訳に至った経緯なども教えてください。

翻訳者小原京子さん(以下小原さん:はい。まず自己紹介ですが、上智大学でスペイン語学科を出て卒業後は4年間旅行会社に勤めていたんですが、でもやっぱりスペイン語をちゃんと仕事に生かしたくて、スペイン大使館が人材募集をしていたのでそちらに転職して、そこから23年、大使館勤務です。

―一度社会に出た後でスペイン大使館に入ったんですね。東京のスペイン大使館ですよね?

小原さん:そうです。通訳や翻訳、日本とスペインの交流のお手伝い、スペイン文化を日本で紹介するためのコンサートや絵画展など文化全般を担当していました。

―聞くところによると、そういったスペイン文化に関わるお仕事はしていても、過去一度も文学作品の翻訳を手掛けたことはなかったんですよね。

小原さん:はい。今回がはじめてです。

―そこはすごく驚きました。読みやすくて、とてもこなれている翻訳に見えたので。

小原さん:本当、はじめてなんですよ。ただスペイン児童文学や絵本の翻訳をやられている宇野和美さんにかなり助けてもらいました。正しく訳すだけではだめ、小説として読めるものにするために、これはこういう風に書いた方がいいと。たとえばスペイン語だと「ヒラヒラ」「ゴロゴロ」とか擬態語・擬音語はないから、こういった表現も入れた方がいいんじゃない?といったアドバイスをたくさんもらって散々書き直しましたね。真っ赤になるくらい。私の文学翻訳初仕事の師匠です。

宇野和美さんの翻訳された児童文学・絵本一覧

―素晴らしい助っ人ですね。しかしスペイン語のプロパーとしてずっと大使館の方でお仕事をされていた中で、どうしてこの『アウシュヴィッツの図書係』の日本語訳者になることになったんでしょうか。

小原さん:スペイン大使館での仕事は天職だと思えるほど好きだったんですけど、スペイン人の夫がベネズエラに赴任する事になったので、大使館を辞めて一緒に行ったんですね。そうしたら今まで仕事をしていたのが急に暇になってしまって(笑)、何かやらなくちゃ!翻訳なら何か出来るかな?と思って。中南米各国を転々とする中で小さな翻訳をいろいろやっていたんですね。その時の翻訳というのは商業翻訳、契約書とか取り扱い説明書といったものだったんですが、2011年にスペイン大使館で「ニュー・スパニッシュ・ブックス」というスペイン書を紹介するプロジェクトが始まったときに、それに参加してみないかと声かけていただいたんです。それ以来ずっとこのプロジェクトに参加させていただいていますが、2013年に紹介された本の中にイトゥルベさんの『アウシュヴィッツの図書係』が混ざっていて、集英社さんから興味を持っていただき、リーディングをする役が私に回ってきて、そのレポートを書いて提出しました。

集英社 文芸編集部 翻訳書担当 佐藤香さん(以下佐藤さん):はい。そのレジュメを見て、これはぜひ集英社で出したいということになりました。

小原さん:集英社さんが出して頂ける事が決まって、レポート出したのもあったので、このまま訳してみませんか?と依頼されて、私がやることになったんです。

『ニュー・スパニッシュ・ブックス』とは?

「ニュー・スパニッシュ・ブックス」とは2011年からスペイン大使館が実施する、
世界各国にスペインの本を紹介をするプロジェクト

―なるほど。そういう経緯だったんですね。その「ニュー・スパニッシュ・ブックス」についてもう少し詳しく教えていただけますか?

小原さん:スペインで話題になった本をもっと世界で読んでもらいましょう、日本だけでなくイギリス、フランス、ドイツ、アメリカなど世界各国に紹介をするプロジェクトなんです。ICEX(スペイン貿易投資庁)がスペインの本を200冊くらい各国に送ってきます。その200冊に各あらすじと各紹介文が簡単にまとめてあって、日本ではそれを数人で手分けしてスペイン語から日本語に訳すんです。その中から日本で紹介したいものを専門家の委員会が20冊くらいに絞って、さらにその20冊の原書を十数人の翻訳者で読んで、それぞれレポートを書くんですね。あらすじとこれを日本で売り出したらどうなるのかを予測したりとか。

―その翻訳業界の言葉がよくわからないものでお聞きすると、その一連の工程が「リーディング」ということですか?

佐藤さん:「リーディング」というのは翻訳業界でよくあるもので、私たちも読める言語が限られているので、翻訳者さんに1冊原書で読んで頂き、その内容をレジュメにまとめていただくということをよくやるんですよ。それが「リーディング」というものになります。

―なるほどなるほど。そういう工程があるんですね。

小原さん:「ニュー・スパニッシュ・ブックス」の場合は、スペインからお薦め候補作として送られてきた200冊以上ある本の中から、日本委員会が選んだ本を翻訳者が「リーディング」し、レポートを書いて。そのレポートを委員会が読んでお薦め本を決めます。

―その委員会は皆さん日本人の方なんですよね?

小原さん:そうですね。日本の野谷文昭(※のや・ふみあき:ラテンアメリカ文学研究者、東京大学名誉教授、名古屋外国語大学教授)先生ですとか、今年は大久保図書館の館長さんですとか、元書店員さんもいますね。

―元書店員さんも混ざっているんですか。おもしろいですね。その中で審査委員が200冊の中から20冊になって。

小原さん:最終的に十数冊くらいまで絞られます。みんなで読んだ中からさらに選ばれていくという感じです。

―なるほど。

佐藤さん:その発表を聴いて、出版関係者は出版するか否かを決めるという流れになります。ただ、実は『アウシュヴィッツの図書係』は最後の十数冊のお勧めには残ってなかったんですよ。

―なんと!そうだったんですか!

小原さん:そうなんです。『ニュー・スパニッシュ・ブックス』のサイトに掲載された紹介文を読んだ集英社さんの目に留まり、出版が決まったんです。

―意外ですね!敗者復活戦で勝ち上がったみたいな展開だったとは!ちなみに「ニュー・スパニッシュ・ブックス」から他に翻訳されたものは何かありますか?

小原さん:私が2015年にリーディングしたやつですが、フランシスコ・ナルラ『ブラックボックス』っていう作品があるんですけど。

―ああハーパーコリンズ・ジャパンさんが2016年12月に翻訳を出していますね。ブクログでも以前献本したので覚えています。2015年フランス旅客機墜落事故を予言したとか言われてますね。

小原さん:そうです。すごいぴったりの予言でびっくりしましたね。

―なるほど、あの本も「ニュー・スパニッシュ・ブックス」から出てきたものでしたか。

小原さん:あと、NHKの海外ドラマとして放映された「情熱のシーラ」のマリーア・ドゥエニャスの原作本も日本で出版されました。毎年数冊、翻訳出版されています。

―なるほど。「ニュー・スパニッシュ・ブックス」からの翻訳はいろいろと進んでいたんですね。

小原さん:ただ『アウシュヴィッツの図書係』は「ニュー・スパニッシュ・ブックス」の中で出た本のなかでも、とてもよい形で紹介されましたね。一番受け入れられた本だと思います。

日本以外での翻訳事情

―インターネット検索で知ったんですけれども、今回のカバー絵の女の子絵は原作と同じなんですね。

佐藤さん:そうです。色んな国の翻訳の中でも同じ絵を使っていたものもあったので、日本もこのままで行きましょうということになりました。ただし少女の胸の「六芒星」バッジはないものがスペインから送られてきてしまいまして。なので実は各国で胸の「ダビデの星」を貼り付けているという。

―そうなんですか。なんででしょう。なんか不思議ですね。他の国のカバー絵を見てみましょうか。これはカタルーニャ語版ですか?えんじ色の服もあったりしますね。わざわざ服の色を変えている理由はなんでしょうね。

佐藤さん:さすがに各国の事情まではわからないですけど、それぞれ販促などで理由があるのかもしれません。

―そういうものなんですね。

小原さん:この女の子の足がすごくいいという人達が多いんです。

佐藤さん:そうなんですよね。カバーがすごくいいって。

『アウシュヴィッツの図書係』カバーの足の指

―ああ足をこうしているのがですね。なんかわかります。

佐藤さん:あとアメリカ翻訳版の ”The Librarian of Auschwitz” は、2017年”Pubisher’s Weekly”誌でベストになりました。

The Librarian of Auschwitz

著者 : Antonio Iturbe

Henry Holt and Co. (BYR)

発売日 : 2017年10月10日

ブクログでレビューを見る

―そうなんですね。カバーデザインがまた全然違いますね。

佐藤さん:「YA」(ヤングアダルト)だなという感じで。
※ヤングアダルト:主に10代後半から20代前半の思春期から成人後間もない読者層

―そうですね。今アメリカで「YA」として読まれているんですかね?

佐藤さん:”Pubisher’s Weekly”誌の「BESTBOOKS 2017」に選ばれて、そのYA部門という形ですね。

“Pubisher’s Weekly”誌「BESTBOOKS 2017」YA部門に

―本国スペインでもこの本は相当ベストセラーだったんですか?

小原さん:スペインでの部数は45,000部で、有名な本ではあったんですけど、ベストセラーという所までではないと思います。だからちょっと日本で読まれていてびっくりしているかもしれない。

佐藤さん:そうですね。スペインの別のエージェントから「日本で売れたスペインの本はあるか?」と聞かれて、「イトゥルベさんのこの本が売れていますよ」と申し上げたら、たまたまその方とイトゥルベさんが知り合いだったらしくて「ちょっと動揺している」と言っていました(笑)。

小原さん:イトゥルベさんもとても喜んでいて。スペインの出版社、プラネタの販売部長からすぐに私にメールが来て「彼の次の本を日本で売り込んでくれ」と言われたりして(笑)。すごくびっくりしました。

―ちなみに日本以外の国では翻訳されているんですか?

佐藤さん: 12カ国で翻訳されています。イタリア、オランダ、ポルトガル、ポーランド、チェコ、トルコ、ブラジル、ルーマニア、セルビア、中国、日本、アメリカで、公式発表では世界での売上120,000部だそうですが、こちらはオランダ、チェコ、ブラジル、ポルトガル、と4か国での2016年度の数字なので、日本やそれ以外の国の部数はまだ計上されていませんからおそらくはもっと売れているはずです。

―なるほどなるほど。もっとも売れた国はどこなんでしょうね?

佐藤さん:オランダで17刷だそうです。アンネ・フランクの国だからかもしれませんね。

―おお。それは興味深いですね。

日本での人気について

―あらためて、日本でよく読まれたきっかけもお伺いできますか?第5回ブクログ大賞海外小説部門受賞もささやかながらお手伝いになれたかもしれないと思うんですけど、ブクログ大賞の仕組みはすでに2016年度の人気のタイトルから「その年の一冊」をユーザー投票で選ぶというものなので、受賞発表前からよく読まれていたんですね。こちら2016年7月刊行から徐々に火がついていったものと思うのですが。

佐藤さん:確かにじわりじわり読まれていきました。まず「タイトルが強い」というのが一つあったと思います。これは直訳タイトルで、こんなにきれいにまとまる邦題というのはなかなかなくて。アウシュヴィッツの話というのはもともと日本の読者の方の関心も高いテーマではないかと思うのですが、さらに「図書係」ということで「本」が出てくるので、そうすると本が好きな方にも刺さったと。その2大テーマが噛み合わさった作品ということで徐々に売れて行ったのかなと。それはもちろん読み終わった時の感銘も深いですからね。

―アウシュヴィッツの本だと2000年代初頭にベルンハルト・シュリンク『朗読者』(新潮クレスト・ブックス)という本がよく読まれた記憶もありますね。『アウシュヴィッツの図書係』でも出てきましたし、同じモデルなのかわからないんですが、『朗読者』も女性看守のお話でした。日本において「アウシュヴィッツもの」はよく読まれる傾向があったりするんでしょうか。

佐藤さん:そうだと思います。『アウシュヴィッツの図書係』と同時期に、アウシュヴィッツの関連書籍はフィクションノンフィクション問わず、写真家とか音楽家とか色々と似た本がいくつか出ていますね。

―『アンネの日記』も、日本でよく読まれていますし、自国の歴史問題の代替として他国の歴史に関して興味が深くなるのでしょうか。V・E・フランクル『夜と霧』も日本でロングセラーですから、日本人はアウシュヴィッツ的なものに対する感度が高いような気がしますね。そういう傾向って世界から眺めると珍しく映るのでしょうか。

小原さん:スペイン人の友人からはどうしてアウシュヴィッツの話が日本で売れるのかわからないと言われました。やっぱりヨーロッパの人からするとドイツと日本が日独伊三国同盟の枢軸国のラベルは明確にあって、ユダヤ人を迫害したドイツ側だったんだよね?それなのにどうしてアウシュヴィッツの本が日本で売れるんだ?と言われて。ああ私はそんな風に考えたことはなかったなぁって。

―なるほど。興味深い話ですね。

佐藤さん:ただ今回のこの本が特徴的なのは、帯にあるように「実話に基づく」ということだけでなく、当のディタ・クラウスさんが実際に「今も生きていらっしゃる」ということですね。これは凄く大きかったんじゃないかと思っています。戦争の話というのはやっぱりつらい出来事もありますし、敬遠してしまう方もいらっしゃいますので。アンネの悲劇ももちろん重要なんですが、物語の主人公が今も生きていることは、読者としても励みになるかと思います。

―そうなんですよね。本を読み終わって主人公が「享年何歳」ということを知るって話ではないですからね。

佐藤さん:しかもイトゥルベさんからもらった、ブクログ大賞の受賞コメントで、2017年現在もディタさんがご存命で、しかもお元気に暮らしているということを伺えて本当に良かったなと思って。

ブクログ大賞受賞の際にいただけた著者イトゥルベさんからのコメント

小原さん:今もまだ連絡を取り合っているみたいですね。ディタさんはメンタルが強いですよね。やっぱり生きていく力が強い人はメンタルが強いんだなと思いました。

主人公ディタ・クラウスさん (2007年)

―タフですよね。14歳の少女があの時代を生き抜いた。ブクログのレビューでも、みなさん好意的でしたが、象徴的だと思えたレビューが「とにかく1945年に早くなってほしいと思って読み進めた」という方がいて、わかるなあと。大賞ノミネート作の中でも、心がこもったコメントが多かったです。ぜひ読んでほしい、ですとか。皆さんから愛のあるコメントがたくさん集まりました。

小原さん:私もコメント読んで大変励みになりました。

佐藤さん:さまざまな中学・高校からも好感をいただいておりまして、このあいだ書影使用のお願いの電話を頂き中学校の「図書便り」に使用していいですか?とご連絡をいただきました。先生や司書など大人の方ではなく、生徒さんが薦めてくれた本ということでした。一般書として刊行しましたが、中学生の方からも読んでいただいているようで、大変うれしく思います。

―そうですか。いいですね。学校の現場でも、学校の先生方も薦めやすいんじゃないですかね。

佐藤さん:ええ、ですから話としては、悲惨な戦争を扱う苦しくてつらい物語ではあるんですけど、子供が主人公ということで、10代でも読みやすいのかなと思います。

―歴史にもなりますしね。作中の細かい人物まで歴史上の実在人物が取り上げられていて、「あとがき」でこういう人が出ていますとリストアップされていましたけど。そこには書かれていなかった人も実在人物ばかりで、途中でエミル・ウティッツという人が一瞬だけ登場しますけど、この人も実在する人なんです。本当にカフカの級友で、日本でも翻訳されている美学の先生ですね。本当に実話ベースの本なんだということがよく解りました。

佐藤さん:ジャーナリストでもありますからよく調べてらっしゃいますよね。

―もう一人の主人公フレディ・ヒルシュも実在した方でしたが、この方は相当歴史的な「汚名」がある人だったんですか?

もう一人の主人公的フレディ・ヒルシュ

小原さん:そうですね。その「汚名」を晴らしたいという思いがイトゥルベさんにもあったみたいですね。ただ私も詳しくは解らないですけれど、ユダヤ社会の中ではそれを認めたくないという傾向もあるようなので、だからはっきりとは作中でも断言してないけれども本当はこういう事実があったこうだったんだよ、ということを言外に言っているんだと思います。

―言外で示していますよね。他にも色んな歴史的事実が満載で、とにかく読みながらいっぱい検索してしまいました。そうすると「ああ本当に実在するんだ」みたいなことが多くて驚きましたね。でも、訳者あとがきでも書かれていましたが、『兵士シュヴェイクの冒険』の引用の一部は創作だったりとなかなかあざといですよね(笑)。

小原さん:そうなんですよ(笑)。わたし一生懸命『兵士シュヴェイクの冒険』の該当箇所探したんです。だけど1回読んだだけでは出てこなくて。見落としたのかしら?と思ってもう一度読んだけど、やっぱりなくて。イトゥルベさんに聞いたら教えてくれて「なんだ!ないのか!」って(笑)。

―その宝探し的な読書もたのしそうです(笑)。ところあの図書館の「8冊の本」、あれは史実なんですよね?タイトルもあの8冊なんですか?

小原さん:それは…うーん…イトゥルベさんに聞きましょうか。

佐藤さん:そうですね、イトゥルベさんに聞いた方が早いですね。

―承知しました!それではイトゥルベさんに質問させていただきます!


次回、なんとアントニオ・G・イトゥルベさんへの独占メールインタビュー!!!日本の皆さんへのメッセージとともにお届けします!乞うご期待!

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