「誰かに勧めたくなるような本を書くために」―前野ウルド浩太郎さんブクログ大賞受賞記念インタビュー前編

前野ウルド浩太郎さんブクログ大賞エッセイ・ノンフィクション賞受賞インタビュー前編

こんにちは、ブクログ通信です。

「新書大賞2018」「第71回毎日出版文化賞」に続き、『バッタを倒しにアフリカへ』で第6回ブクログ大賞エッセイ・ノンフィクション部門を受賞された前野ウルド浩太郎さん。

前野ウルド浩太郎さん『バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)
ブクログでレビューを見る

今回、「第5回 食の新潟国際賞(21世紀希望賞)」も受賞され、そのタイミングで緊急帰国された前野さんに受賞記念インタビューを行いました。著書の魅力を楽しむためのインタビュー前編をお送りします。この面白おかしい自伝的エッセイがどうやって作り上げられたのか、そしてエッセイ、文化論、学術的内容すべてを含む一冊の舞台裏について、いろいろとお話しいただきました。まずはインタビュー前編を公開しますので、ぜひお楽しみくださいね。

取材・文・撮影/ブクログ通信 編集部 持田泰 大矢靖之 猿橋由佳

『バッタを倒しにアフリカへ』が生まれたいきさつ

―ブクログ大賞の受賞、おめでとうございます。

ありがとうございます。嬉しいです。

前野ウルド浩太郎さん授賞式

―今回は、光文社さんのキャラクターに扮されてTwitterでブクログ大賞について告知されましたね。

―大変に見事な仮装ぶりでした。これは先だって撮影されていたものでしたか。

そうですね、本が出た直後にトークイベント用に撮影していました。自分の本が出て、当然うれしいんですけど……職場の偉い人に、自分の本を献本する際、自分がふざけた格好をしている表紙の本を渡すのは忍びなくて。毎回、及び腰になって渡していたんですよ。そもそも光文社新書はいつもお馴染みの表紙で統一されているんですけれど……自分の本だけ、奇抜な表紙だったので。

自分もお馴染みの表紙がほしいので、どうせだったら手作りにしようということで、ホームセンターに行って、道具を買って、一人で工作して、あの格好になりました。影をちゃんと置いているのがミソです。

―すばらしいプロモーションでした。さて今回、ウルドさんへの投票コメントは熱烈なものが多数届いております。しかも、感想のコメントが千差万別なんです。エッセイとしてのおもしろさに触れた方もいらっしゃれば、ノンフィクションとしてのおもしろさ、あるいは学術書として評価された方も。若い人たちの後押しをするような、ある種の啓発書としての評価もありました。

本当にありがたい評価ですね。

―多種多様な読み方ができる作品だったということでしょうね。一人一人の感想が全く違うというくらいに、皆が違う読み方とコメントをされていて、今回ものすごい量の推薦コメントが集まりました。そして周囲に勧めたくなる本とか、ぜひ読んで欲しいというコメントも多数あったんです。

本当ですか!?(笑)嬉しいです。いいとこどりというか……色んな要素をたくさん入れるように心がけました。欲張りすぎたなとは思うんですけど。そのおかげで色々な媒体で紹介していただいたり、様々な賞にもノミネート、受賞させていただきました。いろんなところで取り上げてもらえて、そのおかげで、より多くの人たちに読んでもらえて。

前野ウルド浩太郎さん近影.1
「ファンの方々に恩返しができたことが、本当に嬉しいです」

―この『バッタを倒しにアフリカへ』は、最初にどんな想いから生まれた本なんでしょうか。

最初は、お世話になった方への感謝のために書いていたんです。ブログなり、自分をフォローしてくださっている方々に、どういう形で研究を続けられているのかをお届けしたいっていう気持ちがありました。

そしてこの『バッタを倒しにアフリカへ』を書くとき、担当編集長から「誰かに勧めたくなるような本を書こう」と言われて。確かに、どうせ本を書くのであれば、いろんな人たちに興味を持ってもらえるような本の方が嬉しいと思いました。特に、親御さんが子供に読ませたい本、友達が友達に勧めたくなる本というように、誰かが誰かに勧めるような形が生まれる本になると嬉しいな、という思いを込めていました。本を勧められた人も「おもしろかったよ」って言ってくれたコメントを見ると、最高の褒め言葉だと思いますね。「してやったり!」って。

―読書感想文として勧めてらっしゃるコメントもあったのが、非常に印象的でした。今おっしゃっていたように、通常の読者だけじゃなく、子供、小学生も読んで楽しい本になっています。やっぱり、老若男女に向けて書く意図もあったんでしょうか。

そうですね。科学に限った話でもないんですが、本を書かれる著者は成熟した大人が多いと思うんですけれど、自分が学生だった時そういった方々の本を読んで、雲の上の存在過ぎて自分がそこに辿りつくまでの過程をイメージできなかったんです。

だから自分の成長段階……業績も何も上げていない段階で無様に頑張ってる姿ではあるんですけども、その姿を見せることによって、若い人たちが「あ! こういう形で、自分のやりたいことに進んでいくんだ。目標にするんだ」っていう、ありのままの姿を曝すというのが一つ目的としてありました。それが今の自分の役目でもあるな、って。

幸い、自分はウケ狙いに走る傾向があるので……笑われてもおいしいと思えるし、失敗した話であっても曝せていけたので……自虐ネタがおもしろかったって言ってくれた人もいたので、それも良かったなと思います。

―なるほど、そうなのですね。ただ色んな失敗を重ねながらも……たとえば、バッタが出てこなかったけれど、違う虫の研究をしてみたとか。いろんな失敗を、ただの失敗に終わらせずに、次に生かしたエピソードもありましたよね(新書第4章)。

はい。

―転んでもただでは起きない、という姿も示していらっしゃいます。そういう姿勢はウルドさんが海外に行く前からお持ちだったんでしょうか。

はい。何かしら失敗しても、将来活きてくることはあるので……失敗したことが別の形で活きてくるだろうと思っていました。失敗しても、あまりへこまずに「やらかしてしまったなぁ」ぐらいで済ませてしまいます。モーリタニアに行って無収入になった時も、自分に言い聞かせていたのは、「いずれ、将来は本を書いて、絶対に元を取ってやる!」ということでした。そう、ずっとそういう姿勢でいましたね。

―素晴らしいですね。そんなウルドさんから励まされた方は非常に多かったと思います。「私は何を倒したいんだろう?」。あるいはウルドさんに刺激され目標をどう立てよう、という投票コメントもありました。本当に色々な読み方ができる本です。

前野さんがエッセイ的文章を書くまでのこと

前野ウルド浩太郎さん近影.2
「ちょっと表現を変えてただ読み取るだけの文章でも楽しく読んでもらえたらいいなという思いはありました」

―ここから、エッセイ、学術書、文化論、色んな顔を持つ『バッタを倒しにアフリカへ』に対し、それぞれの側面について質問をしていければと思います。まず、エッセイ・ノンフィクション分野の受賞作であることからも、エッセイとしての側面について。こういったエッセイ的な文章は前野さんが幼いころから書かれていたんですか?

いや、全くないです(笑)。

―お聞きしてよければ、国語や読書感想文についての昔の学校の成績はいかがでした?

中くらいですね。本をたくさん読むこともあまりなく、物を書くこともなかったので。ただ、研究者になるための論文に用いるような、正確な文章を書く練習はしていました。科学者の文章は100人読んだら100人が誤解しないような文章を書くもので、常に心がけています。今回の執筆においては、いわば、それを悪用したとでもいいますか。応用して、ちょっと違う表現をしていく。ちょっと表現を変えて、ただ読み取るだけの文章でも、楽しく読んでもらえたらいいなという思いはありました。

―その文章表現の変え方、アレンジについて、念頭においたもの、参考にしたものはおありでしたか?

自分の場合はマンガであったり、インターネット上の文章ですね。ネットでおもしろいテキストを書かれている方がいますから、それを読んで参考にして、自分なりにおもしろいなと思った文章をリミックスしていく……そういった先人たちの影響があるので。本の影響を受けたというよりは、ネットの影響を受けたというべきでしょうね。おもしろい表現は、こういう仕方で徐々に身につけてきたんだろうなとは思うんですけど。

―なるほど、ネットですか。他方で、本を介してどなたかのエッセイなどから受けた影響はありましたか?

植村直己さんの冒険の書が好きです。

―そうなんですね。作中ではブログの執筆や、前野さんが連載を行っていた『プレジデントオンライン』における編集者、石井伸介さん(現・苦楽堂代表取締役)との出会いも執筆経験に役立ったとおっしゃっていましたね。

石井さんからは『プレジデントオンライン』連載のとき、文章がなめらかになるような書き方、話の筋を通す大切さを教わりました。そして読者がこう感じるだろうと、その心を煽りながら書くようにとの指導もしてくださいました。伝授していただいた作文技術も応用して、書くことを心がけています。石井さんの指導がずっと自分の中で生き続けていますね。

―今回の本の執筆において、担当編集者の三宅さんは前野さんの文章についてどう見ましたか。

(三宅さん)ベースとして前野さんの世界が完全に出来上がっていたんですよね。私は文章を整え、少々直したくらいでしたね。

癖が強すぎる文章だったので。その表現を仕上げていただいて……新書のわりに奇異な文を書いていたので(笑)それを三宅さんが直してくれて、かなり助かりました。

―今回はエッセイでもありますが、当然、学術的な内容も含まれていますよね。でもそこもすごく平易な書き方で綴られています。小学生・中学生でも理解できるような形で書かれているので、そういった点でも感銘を受けました。苦心されたところとかはありましたか?

それはたくさんありまして……自分が人の本を読んでて、一番苦痛に思うのは表現の難しさなんですよね。単語を知っていなければ読書ができない。ある意味では、教養がなければ読書ができないし、読書を楽しめない。極端な話、ある一定層の人だけの遊戯のように感じる文章もあります。

だからなるべく、普段使い……テレビで使われているような日常の日本語を駆使して、言いたいことを書き、伝えたほうが読者に受け入れられていくんじゃないかなと思いました。また、自分は文学者じゃないので、多少くだけた日本語を使っても怒られないなという小ずるい考え方もありました(笑)。例えば「です」「ます」調と「である」調の二つを、一つの文の中に一緒にしたり。「こいつ、文章書けてねえな!」って指摘する人もいるんですけども、そういう風でもいいじゃん、って割り切りました。

ジブリから学んだ食文化紹介!?モーリタニア文化入門書として

前野ウルド浩太郎さん近影.3
「食べ物のところを詳しく書こうと思ったのは、ジブリがきっかけなんです」

―『バッタを倒しにアフリカへ』はモーリタニア文化についての紹介・入門書でもあるな、と思います。モーリタニアの状況、特に食文化についてかなり詳しく紹介されてますよね。すごく記述が行き届いていて、日常的に普段から入手できる野菜の種類まで紹介していました。このディテールについては意識的に書いていたのでしょうか?

まさにそうですね。密かにこだわっていたので、嬉しいところを聞いてくださいました。今回、なるべく食べ物のところを詳しく書こうと思ったのは、ジブリがきっかけなんです。たとえば、「天空の城ラピュタ」でも何かを食べるシーンが色々と出てくるんですけど。それがすごくうまそうに感じていました。他にも、本を読んでて冒険家の人がものすごくうまそうに食事を食べているように感じてしまうシーンがあります。

全ての人間が、食べ物に関しては共通して興味を持つものだと思います。今回の本でも、最初のほうに食べ物の話を書いていますが、「あ! この本に書いてあるの、美味そうじゃん」」って共感してもらいたいと思いました。出だしに食べ物の話を置き、この本は理解できそうだなと思ってもらい、引っ張って最後まで読んでくれればうれしいな、という気持ちで書いていたんです。まさに釣り餌ですね(笑)。

とにかく食べ物が好きだというのもあると思います。実際に自分で料理もしていますしね。

―食について、本当に細かく書いているのがおもしろいですね。サンドウィッチを紹介する時もフランスパンに切り込みを入れ、具を入れた物という紹介がある。そこで一緒に、モーリタニアが元々フランス領だったからパンがうまい、ということも書いています。モーリタニアでは何がどう食べられているかを風土や歴史と共に紹介しているのが素晴らしいです。

現地の情報を書いてある本がものすごく少ないんですよね。今、モーリタニアの大使館の館員は2、3年ごとに代わるらしいんですが、新しく着任される方が私僕の本を読んでくださってから来たそうですよ。

─ちなみに対談前にウィキペディアでモーリタニアを調べた時、ウルドさんの本で見たことある記述が多いなと思ったら、ウィキペディアの注記でウルドさんの本が挙げられていました。二十か所ほど参考にされていたんですよ(2018年11月6日時点)。日本語版Wikipediaの「モーリタニア」項の文化面の紹介は、ほとんどウルドさんの本で成り立ってました。

本当ですか(笑)それは初めて知りました。現地語もしゃべれない私の情報だと頼りないのでちゃんとした専門家がモーリタニアを紹介してくれることを強く望みます。

―本の中では魚介類、お刺身についての記述は少なかったように思いますね。魚介類をモーリタニアで食べる機会はあるんですか?

魚市場があるんですけど、自分の家から40分ぐらいかかります。だから調査が一区切りして「お腹壊しても大丈夫だ」って時に買いに行きますが、生で食べるのは怖いから酢でしめてから食べるんです。

―海産物輸出が盛んな国なのに、その国内で海産物を食す機会が少なくて不思議に思いました。

街の人々はちょいちょい食べているようですが、私が口にする機会は少ないです。ただ市場には、日本に馴染みのある魚も結構ありますね。アジ、サバ、ニシンもありますし、鰆やカツオも12月近くになると並びます。小さいながらマグロもいて、それを買ってきて食べる時は「贅沢だな」って感じますね。

―モーリタニアはタコの輸出国で、日本のタコ消費の3割がモーリタニアですよね。

現地の人は、タコを気持ち悪がって食べないですよ。

―モーリタニアには魚介を使う料理ってあるんでしょうか。

たとえば、セネガルから魚を使った料理の文化が入って来ていて、現地の人も魚を食べるようになってきています。モーリタニア名物として売り出してる料理が、実はセネガルから来ているっていうことはありますね。

モーリタニアの酒、日本食事情、治安のこと

前野ウルド浩太郎さん近影.4
「日本に帰ったらおいしい物を食べたいなと常々思ってますね」

―食だけでなく、お酒についても書かれていますよね。入国の時に賄賂を渡さなかったせいで、腹いせに酒を奪われた話は失礼ながら苦笑してしまいました。モーリタニアはイスラム文化だからあまり飲めないようですが。いま、向こうでお酒は飲んでらしゃいますか?

頻繁に飲めるわけじゃありませんね。現地で一番嬉しかったのは、大使館の人たちがホームパーティを開いて自分を招待してくださった時、たくさん飲ませてくださったことです。お土産としてもたくさん持たせてくれたんで、それを大切にちびちび飲んでました。中華料理屋さんが密輸してきたビールもあるんですけど、日本円にすると1本1100円で……祝い事のときに飲みます。

―大使館による公式情報だと、モーリタニアに住む日本人が約20人とありました。その状況では、やっぱり、日本料理が思うように食べられる環境にはない?

そうです。日本料理を食べられる店はゼロですね。ただ、スーパーでキッコーマンの醤油が売られるようになったので、醤油は使い放題になりましたけど。そのあたりは少し改善されてきました。

―前野さんが帰国する時に常に立ち寄る青森料理のお店があるとブログでお見かけしました。やっぱり帰国の際には、モーリタニアで思うように食べられない物を食べたくなりますか?

はい。基本的に向こうにいると、ことごとく美味しい日本料理が食べられないので。自分の研究が忙しくなってくると、缶詰め状態で、ほんとに文字通り缶詰を食べることになるんですよ。どうしようもない食生活をしているので、日本に帰ったらおいしい物を食べたいなと常々思ってますね。

ただ、元々贅沢知らずの身分でモーリタニアに行ったんです。行った当初は食に対する贅沢の度合いが低かったから不平不満を覚えずに生活できてました。でももう贅沢を知ってしまった今は、行った瞬間からわびしくて仕方ないですよ(笑)

―それは大変そうですね。モーリタニアにある飲食店はいかがですか?

それが、通う店がつぶれてしまったりもしてて……レストランはあるにはあるんですけど、そこに行くのも注文するのも時間がかかるので。時間と、食べたい物のバランスが取れていないです。1カ月に一回レストランに行くくらいです。

―難しいものですね……。ところで文化面でいうと、モーリタニアの治安についても度々本書でふれてらっしゃいますよね。外務省の「海外安全ホームページ モーリタニア」治安情報だと、マリとの国境地帯が危険なのは当たり前としても(レベル4「退避してください」)、前野さんが研究を行っている地域もレベル2(「不要・不急の渡航は止めてください」)でした。前野さんの実感として、危機を感じることはありますか?

それは全くないですよ。油断しすぎだとも思うんですけど、かなり治安はいいです。他にバッタが発生している国もありますけど、やっぱり治安が悪いところもあります。たまたまモーリタニアを選んで降り立ったんですけど、「ベスト」な国だったと思います。


この続きはインタビュー後編で!後編では主に、前野さんの研究面についてうかがいました。『バッタを倒しにアフリカへ』と、世界的研究の最前線で発表をつづける前野さんの最新業績をつなぐ話も、ぜひお読みくださいね!

前野ウルド浩太郎(まえの・うるど・こうたろう)さんについて

1980年秋田県生まれ。弘前大学卒、神戸大学大学院自然科学研究科博士課程修了、京都大学白眉センター特定助教を経て、国立研究開発法人国際農林水産業研究センター研究員。モーリタニアでの研究活動と意欲が認められ、現地では最高の敬意が込められているミドルネーム「ウルド」(~の子孫の意)を授かり、通名・研究者名にする。「研究のことを世に知ってもらう宣伝活動と研究活動の2軸を柱にバランスを考え」活動中。主な著書に『孤独なバッタが群れるとき――サバクトビバッタの相変異と大発生』、第6回ブクログ大賞、第71回毎日出版文化賞、新書大賞2018受賞作『バッタを倒しにアフリカへ』。

前野ウルド浩太郎さんのブクログ作品ランキング

関連記事

「やりたいことがいつか見つかれば、驚くほど力が出てくる」―前野ウルド浩太郎さんブクログ大賞受賞インタビュー後編
「「新書大賞2018」ついに発表!大賞から上位10タイトルの内容紹介と著者情報を一挙紹介!」
「第71回毎日出版文化賞決定!古処誠二さん、東浩紀さんら受賞作紹介」

参考リンク

前野ウルド浩太郎 Twitter
砂漠のリアルムシキング
佐野藤三郎記念 食の新潟国際賞

第6回ブクログ大賞発表はこちら