本年もありがとうございました!ブクログスタッフが2018年に読んで心からおすすめする本20選!

こんにちは、ブクログ通信です。

2018年、大晦日になりました。今年もいろいろありました!年間を通して、アイテムページ・著者ページ・新刊ページのUI変更、ランキングアルゴリズムの変更、スマホサイトの大幅リニューアル、iPhoneアプリで読書記録機能の公開など、様々な機能改修を進めてきました。また、4月にハイブリッド型総合書店「honto」との連携を開始、10月には第6回ブクログ大賞も開催するなど、みなさんには大変お世話になりました。

来年もブクログは「読者」のみなさんへ、価値のあるサービスをお届けし、みなさんの読書生活がいっそう充実するよう、尽力してまいります。
引き続きのご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

2018年最後のブクログ通信では、ブクログスタッフメンバーが、2018年に読んで心からおすすめしたい!と思った、選りすぐりの20タイトルを一挙ご紹介いたします!

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スタッフA:昨年、アタック25予選突破したいと書きましたが、今年見事に予選敗退しました。来年は、アタック25もしくは99人の壁にチャレンジしたいと思います。

ヤマシタトモコさん『違国日記 1 (フィールコミックス FCswing)
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おすすめ理由
ある日、両親が亡くなった女子中学生と、小説家の叔母が同居を始める話です。
急な出来事で、手探りで同居を始める二人の距離感や、まわりとの関係性が面白いです。
人との距離感、付き合い方が苦手だなって人には共感できるかもしれません。

村上世彰さん『生涯投資家
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おすすめ理由
一時世間を騒がせた村上ファンドの代表であった村上世彰さんの、当時のことや「もの言う株主」と言われた当時、どういう考え方で動いていたかわかる一冊です。
報道されていた姿とは180度見え方が変わる本です。

金田一蓮十郎さん『NとS(1) (KC デザート)
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おすすめ理由
高校生の主人公がバイト先のカフェの常連客と恋におちてしまった。でも、実はそれは学校の先生だった。タイトルのNとSからわかるように、はなれても磁石のようにくっついてしまう、そんな2人を描いたラブコメです。
累計160万部の「ライアー×ライアー」でも見せた、訳あり恋愛作品が得意な金田一蓮十郎先生の最新作で、笑いたい人にはお勧めの一冊です。

スタッフG:主な業務はコーヒーを淹れることです。

ビル・キルデイさん『NEVER LOST AGAIN グーグルマップ誕生 (世界を変えた地図)
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おすすめ理由
今ではあたりまえのように使っている Google Map。Google Map がなければ ポケモンGO も誕生しなかっただろうし、ストリートビューで気になる街を見ることもできなかった。そんな Google Map がどのような考え方で作られたかわかる1冊になっている。まあ Google Map 使っても迷いますけどね。

藤井太洋さん『【Amazon.co.jp限定】ハロー・ワールド(特典: オリジナルショートストーリー データ配信)
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おすすめ理由
近未来SFもの。ドローンやブロックチェーン、Twitter、Ad Block などこの10年ぐらいのテクノロジーがばんばん出てきて、事件がたくさん起きる作品。知っているテクノロジーがたくさん登場するため、作品舞台が現代と地続きに感じられ、明日にも作品の事件が起きるのではと思わされる。そんな気持ちで読むのでとても作品に没入でき楽しい読書体験ができます。

もう1名、スタッフNも藤井大洋さん『ハロー・ワールド』を選びました!

おすすめ理由
会社の金でWWDCに参加したことがある身としては、冒頭でのWWDCについての言及に心を鷲掴みにされてしまった。作中のWebやモバイルアプリの技術的描写はまさに現実のそれで、生業にしている自分からすると作品の没入具合は尋常ではなかった。是非Web・モバイルアプリ系エンジニアには読んでもらいたいところだ。
個人的に超絶優秀なエンジニアの郭瀬敦が気に入った。ひたすら行間で彼の影を追いかけていたが登場回数がそんなに多くなかったので是非、続編に期待したいところである。

スタッフS:ラジオが好きです。

はるな檸檬さん『ダルちゃん: 1 (1) (コミックス単行本)
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おすすめ理由
24歳のOLに「擬態」して生きる、ダルダル星人のダルちゃん。生まれたときから「普通」ではないせいで白い目を向けられるダルちゃんが、必死で周りを観察して「普通」を身につけていく。けれど、その「普通」というのは、自分の気持ちを無視し、人に合わせることで…。装丁もうつくしく、手元に置いておきたくなる作品です。

若林正恭さん『ナナメの夕暮れ
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おすすめ理由
24時間、自意識と戦う人という鮮烈な印象を残した『完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込』から3年。人って短いあいだにこんなに変わっていくんだな…という驚きを持って読みました。作品を経るごとに変わっていく作者の姿を知れるという喜び。読んだあと自分のことを振り返りたくなる作品です。

スタッフT:最近Switchを買いました。ゲームしながら読書できないか模索中です。

三浦しをんさん『ののはな通信
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おすすめ理由
お互いに運命の恋をして少女から大人になっていく二人の手紙のやり取りのみで書かれた小説です。
小説の最後は、こんな終わり方があるのか。。と放心状態になりました。
別々の人生を歩みながらも相手への想いを持ち続け、さらには自分との対話になっていく過程が読み応えがあります。

Jamさん『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。 (Sanctuary books)
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おすすめ理由
TwitterなどSNSを普段使う人ほど共感しながら読めます。SNSや普段の生活での人間関係の悩みに対する考え方が可愛いイラストで書かれてあります!SNS疲れした時に読みたくなる本です!

スタッフM1:ラン&ジム&銭湯&読書&Prime動画

陳浩基さん『13・67
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おすすめ理由
今年のブクログ大賞海外小説部門受賞の本作ですが、まず、訳者・天野健太郎さんの突然の訃報はブクログ大賞発表当日でもあったので非常に残念です。これからもどんどん素敵な中国語作品を紹介していただきたかった。謹んでお悔やみ申し上げます。『13・67』は本当に傑作なので華文ミステリ食わず嫌いな人は是非読んでみてください!陳さんへの受賞インタビューで「『人』そのものが一つの謎である」という素晴らしい言葉もいただけましたが、非常に骨太な「香港戦後史」小説です。その香港の戦後を紡いだのが香港の人生を送る「人そのもの」であるということです。1、2年先かの続編も心より楽しみにしています。

ソヴェト短篇全集〈第1巻〉革命・国内戦・新経済政策期 (1955年)
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おすすめ理由
ずっと探していた『ソヴェト短編全集』(中村融・清水邦夫・木村宏訳 新潮社1955)を今年ようやくゲットしました。この「第1巻革命・國内戦・新經濟」にロシアフォルマリストの一人と数え上げられるユーリイ・トゥイニャーノフの『キージェ少尉』が収録されています。なおこちら戦前ソ連映画にもなっていますが、映画は「少尉」ではなく『キージェ中尉』です。検索するとその映画音楽セルゲイ・プロコフィエフの楽曲が出てくるはずです。内容は帝政ロシアの時代に皇帝の書記のちょっとした書き損じから「非実在少尉」が生み出され、非実在のまま出世し、結婚し、大葬儀まで出されるという寓話的笑劇ですが、たとえばカフカ作品とは真逆の方向でカリッと美しく結晶化させたような稀有な作品です。ある意味で今年の流行語にもノミネートされた「忖度」たるものを主題としています。個人的にこのタイトル広く読まれたらいいな!と思うのですが、古い本なので入手は困難かと思います。機会あれば図書館で探してみてはいかがでしょうか。

スタッフM2:「おでん」はオヤツと言ったらたたかれました。(社内で)

堀江昭佳さん『血流がすべて解決する
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おすすめ理由
本屋でたまたま見かけてパラパラとみていたのですが、これはなかなか興味深いと思い購入。
日々健康に気を使いたい今日この頃、トレーニングはしているがそれ以外でも生活面で出来ることって何かないかなと。
女性向けに書かれている本というのは購入した後気づきましたが(笑)男性にも役に立ちます。
今年の夏は猛暑だったので、貧血っぽくなられた方もいたのでは。血が足らない状態(血虚)を改善するお話もありますよ。
本に書かれていた内容は私には目新しく納得感を得られるものも多くとても参考になりました。

スタッフO:角打が好きで通い続けていますが、好きな近所の角打ちが3軒もあって、ハシゴするのが大変です。

隠岐さや香さん『文系と理系はなぜ分かれたのか (星海社新書)
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おすすめ理由
進路選択、就職という人生の選択、そして産業や国家のあり方とも密接に関わる「文系」「理系」の区分はどこから始まったのか。私たちが簡単に行ってしまうレッテル貼りになる区分の歴史的源泉を、丁寧に追い求めていく一冊です。
今後さまざまなIT化が進むなか、文理の区分も更新されていくものだという私見を抱いてるんですが、その区分更新がなされる際の参照軸になる本だな、とも感じています。

成毛眞さん『amazon 世界最先端の戦略がわかる
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おすすめ理由
既知のこともかなりあったが、大変明晰にまとめられていて勉強になりました。AWS、プライム、キャッシュ、物流、その他各種戦略について、ここに書かれてる内容の大筋を捉えておかないと、小売業に関わる人々、そして本に関わる人々は相当苦労するのでないかなと感じています。
そして、いまなお更なる自己更新と生成を続けるAmazonに対し、一人一人がその知識を更新し続けなければならないのでしょうね。

こだまさん『ここは、おしまいの地
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おすすめ理由
周囲のこと、故郷のことを面白おかしく書いたエッセイです。が、地方と都心の格差、老親の問題など、様々な現代的テーマと重なる一冊でもあります。だからなのか、こだまさんの身の回りのささやかな、でもおかしい話を、みんな面白がりつつも自分のことのように読んでしまう人がいます。
私もそうです。一読して、郷愁と寂寥の中間にあたるような、名づけ辛い感情のグラデーションが沸き起こりました。地方に住まう様々な人に読まれてほしいと思っています。

スタッフN:最近は鶏肉が好きです。

ヴィクトール・E・フランクルさん『夜と霧 新版
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おすすめ理由
所詮、運命に左右されるしかない人間なのだから生き続けることそれ自体にはあまり意味が無く、不可避の不安や苦難に意味を見い出し、それを甘んじて受け入れることで自身の生を意義深いものにすることができるという後半の考察が、とても身につまされた。

生き延びられるかどうかに「意味」がある生など、その意味は偶然の僥倖に左右されており、そんな生はそもそも生きるに値しない

という作中の一文はあのアウシュビッツやその他の収容所で、多くの仲間達の死を間近で目撃しながら偶然生き延び、まさに運命に弄ばれた著者であるからこそ余計に重みがある。

自身の薄っぺらな内面が外的な運命より強靭だということを、自分は果たして証明できるのだろうか。今年、一番の衝撃を受けた作品。

山谷剛史さん『中国のインターネット史 ワールドワイドウェブからの独立 (星海社新書)
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おすすめ理由
中国のインターネットがWWWから独立を果たすまでの経緯をサクッと読み込めた。
ネットにおける糞青と小資といった属性の成り立ちや、微博がいかにして凋落していったかなど、通史的アプローチの流れの中で微に入り細を穿った解説をもとに理解することができて満足。
躍進めざましい中国の動きが木になる人は是非読むことをおすすめしたい。

スタッフY:家族とおでかけに行くのが好きです。

長新太さん『ごろごろにゃーん (こどものとも傑作集)
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おすすめ理由
「もう一回読んで!」と頼まれても、この本ならなぜか大丈夫です。

エリック・カールさん『パパ、お月さまとって!
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おすすめ理由
本当にこうなるんだ〜、という展開があって楽しいです。

もりひさしさん『くまさぶろう
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おすすめ理由
いい話のような、切ない話のような、不思議なお話です。


それでは来年2019年もよろしくお願いいたします!良いお年を!