2017年1月12日 (木) 映画監督・園子温 × 国立西洋美術館研究員・新藤淳トークイベント開催!

園子温さんの『アンチポルノ』が、2017年1月28日(土)より全国で順次公開、そして、東京・上野の国立西洋美術館で開催中の「クラーナハ展―500年後の誘惑」を記念して、1月12日(木)に青山ブックセンター本店でトークイベントを開催します。

1月12日 (木) 映画監督・園子温 × 国立西洋美術館研究員・新藤淳トークイベント 「女のちから、イメージのちから」開催

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『アンチポルノ』と「クラーナハ展」。映画と絵画というジャンルのみならず、時代や国、文化的背景も異なる両者。しかし、どちらからも「エロス」、「女のちから」、そして「イメージのちから」が見る者に襲いかかってきます。

今回は、園子温さんに『アンチポルノ』について、新藤淳さんに「クラーナハ」「クラーナハ展」についてじっくりとお話いただき、園さんの作品とクラーナハの作品が放つ「ちから」に迫りながら、映画監督と学芸員の視線で、「女のちからとイメージのちから」について深く掘りさげて考えていくトークイベントになっています。
ジャンルも、時代も国も越えて、作品が持つ「ちから」はどこから来るのかを考える、貴重な機会にもなるかもしれません。

イベント概要

日程
2017年1月12日(木)
時間
19:00 〜 21:00(開場 18:30)
料金
1,944円(税込)
定員
110名様
会場
青山ブックセンター本店 大教室
住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-53-67
コスモス青山ガーデンフロア (B2F)[地図]
お問い合わせ先
青山ブックセンター本店 03-5485-5511(10:00~22:00)

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注意事項

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園子温(その・しおん)

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愛知県豊川市生まれ。園子温、本名である。
17歳で詩人デビュー。 「ユリイカ」「現代詩手帳」に続々と詩が掲載され、”ジーパンをはいた朔太郎”と称される。法政大学入学後、8mm映画を手掛ける。『男の花道』(1987年)でグランプリを受賞。ぴあスカラシップ作品として制作された16mm映画『自転車吐息』(1990年)は、ベルリン映画祭正式招待のほか、30を越える映画祭で上映。 2008年公開の『愛のむきだし』では第9回(2008年)東京フィルメックスにおいて観客の投票によって選出される「アニエスベー・アワード」を受賞。2011年には『冷たい熱帯魚』を公開。第67回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門に正式出品された。そして2012年公開の『ヒミズ』では古谷実の同名漫画を映画化、第68回ヴェネチア国際映画祭コンペティションに出品された。他にも『希望の国』(2012)『新宿スワン』(2015)『ラブ&ピース』(2015)『リアル鬼ごっこ』(2015)など、多数。
さらに2015年7月にはChim↑Pomキュレーションによる初の個展「ひそひそ星」展、さらにワタリウム美術館にて絵本「ラブ&ピース」の原画展を開催。同年9月にはChim↑Pom主催の「Don’t Follow the Wind」展(ワタリウム美術館)にて映像インスタレーションを発表、翌2016年にはワタリウム美術館での個展「ひそひそ星」を開催するとともに、同作は第40回トロント国際映画祭にてNETPAC賞(最優秀アジア映画賞)を受賞し、同年5月より劇場公開された。

 

新藤淳(しんふじ・あつし)

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1982年生まれ。国立西洋美術館研究員。2007年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了(西洋美術史専攻)。同年より現職。 共著に『版画の写像学」(ありな書房)、『ウィーン 総合芸術に宿る夢』(竹林舎)など。展覧会企画(共同キュレーション含む)に「フェルディナント・ホドラー展」(2014-15年)、「No Museum, No Life?-これからの美術館事典」(2015年)、「クラーナハ展--500年後の誘惑」(2016-17年)など。

 

関連情報

ANTIPORNO(アンチポルノ)
2017年1月28日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開
監督:園子温
出演:冨手麻妙・筒井真理子ほか
小説家として時代の寵児となった女・京子。極彩色の部屋に籠もり、マネージャー典子が伝えるスケジュールを分刻みでこなす毎日。私は京子なのか?京子を演じているのか?虚構と現実の狭間で、京子の過去の秘密が暴かれていく―。園子温監督が贈るアナーキーな美しき問題作。

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クラーナハ―500年後の誘惑
【東京】 2016年10月15日(土)~2017年1月15日(日)
国立西洋美術館(東京・上野公園)
【大阪】 2017年1月28日(土)~4月16日(日)
国立国際美術館(大阪・中之島)
ルカス・クラーナハ、この画家の名を何よりも忘れがたいものにしているのは、ユディトやサロメ、ヴィーナスやルクレティアといった物語上のヒロインたちを、特異というほかないエロティシズムで描きだしたイメージの数々でしょう。艶っぽくも醒めた、蠱惑的でありながら軽妙なそれらの女性像は、当時の鑑賞者だけでなく、遠く後世の人々をも強く魅了してきました。