本が破れた時のカンタン修理方法とは?

本を読んでいたら破れちゃった!

子供はもちろんのこと、大人でも決して珍しいことではないですよね。
しかも、その本がずっととっておきたい本だったらショックもひとしお。そんな時、あなたはどうしますか?

今回は図書館などでも行っている、きれいに本を修理する方法をご紹介します。

実はNG!セロハンテープでの本の修理

本を修理する時に絶対に使ってはいけないものが“セロハンテープ”。
透明だし、修理にはピッタリなんじゃないの?と思う方も多いかと思いますが、実はセロハンテープは紙を短時間で劣化させてしまい、直す前よりも悪い状態にしてしまいます。しかも、茶色く変色したテープの痕は消すことができず、本を汚してしまうため修理には向かないのです。

図書館の本のようにキレイに修理をする方法

ではどんなものを使って修理するといいのでしょうか?
図書館など本を保存する場所では、劣化しにくい補修専用のテープなどを使っているようです。初心者でもできる簡単な方法なので、覚えておくと便利ですよ。

◆ちょっと破れてしまった時に

1。 まず破れた部分に合わせてテープを切ります。
はさみよりもカッターのほうが刃の部分がベタつかないのでおすすめです。

2。 切ったテープを破れた部分(両面)に貼っていきます。
コツはテープの裏紙を少しずつはがしながら貼ること。一気にはがしてしまうと、しわになってしまったり、空気が入ってしまうので注意してください。定規で押さえながら貼るのも良いでしょう。

3。 両面に貼ったら、余分なテープを切って完成です。

補修テープは大きな文具店やネット通販などで誰でも購入できます。(ネット通販なら「補修テープ 絵本」と検索するとでてきますよ)様々なメーカーがありますが、絵本や楽譜など書籍に使えるものであればどのメーカーでも問題ありません。

また、「あまりお金をかけたくないなぁ」という人は、同じく書類の修繕に使われるメンディングテープも補修に使えますよ。補修テープと比べると長期保存には向きませんが、劣化しにくく、貼ったあともキレイ。価格もお手軽なのでおすすめです。

◆のりしろがあるものにはボンドを!

1。 破れたページの下にクッキングシートを敷き、のりしろの部分に水で薄めたボンドを塗っていきます。のりしろが狭い場合は、つまようじなどの先がとがったものを使うと塗りやすいです。

2。 のりしろの部分が見えないように破れた部分を重ねます。

3。 上にクッキングシートを載せ、重ねたページがずれないように気を付けながら、本を閉じます。そのまま半日~1日ほど置いておけば完成です。

破れた部分にのりしろとなる部分があるなら、木工用ボンドを使った補修も可能。特に大きな破れの場合は、テープよりもずれにくいこちらの方法のほうがやりやすいでしょう。ボンド+補修テープをすれば、しっかり補修できますよ。

今回は基本的な破れの修理方法についてご紹介しました。破れた本でも、きちんと修理をすれば長く使うことができるので、ぜひこちらの方法を試してみてください。

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……そういえばこの記事を書いている最中、筆者はフランスの製本職人が登場する『ルリユールおじさん』という絵本がずっと頭の中に浮かんでいました。年齢に関係なく、たくさんの人に読んでもらいたい!そんな素敵な絵本なので最後にちょっとご紹介しますね。

第38回講談社出版文化賞 絵本賞受賞

ある日、大切にしていた植物図鑑がバラバラになってしまったソフィー。どうしても本を直したくて、修理をしてくれるお店を探しに出かけます。……けれど、本の修理なんてどのお店に頼めばいいのでしょう?
パリの街をさまよい歩くソフィーに、古本屋のおばさんが“ルリユール”という職人の店を教えくれて――。

本の綴じ直しや装丁を施す製本職人“ルリユール”のおじさんと、大切な本が壊れてしまった少女・ソフィーのお話で、本の仕組みや修理の仕方、ルリユールおじさんとソフィーの心温まる交流が描かれています。ルリユールおじさんが振り返る過去。新たに生まれ変わった本を夢中に読んでいるソフィーの姿。……涙もろい筆者はうるっときてしまいます。
物があふれている今、かけがえのない物があるというのは幸せなことですね。

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この記事のライター

イワモト
ゲームを見るのもするのも好き!でもマリオの1-1すらクリアできないどヘタな20代。現在フリーホラーゲームにはまり中。たまに着物を着てます。

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