「本の雑誌が選ぶ上半期ベストテン」発表!2018年上半期の実力作はー!?

『本の雑誌』上半期ベスト1『そして、バトンは渡された』

こんにちは、ブクログ通信です。

先に発売された『本の雑誌』2018年8月号にて、「本の雑誌が選ぶ上半期ベストテン」が発表されました!普通の書店ランキングや賞レースでは中々目にすることがない実力作が紹介されることから、本読みの間では人気となっているベストテンです。今回、『本の雑誌』から高い評価を受けた10作品をご紹介いたします。興味を引く本はぜひ調べ、書店で探してみてくださいね。

本の雑誌が選ぶ上半期ベストテン

1位 瀬尾まいこさん『そして、バトンは渡された』

父親が3人、母親が2人いる17歳の少女の物語。「直木賞をとると思っていたのに」、「これは瀬尾まいこの最高傑作でもあるし、今年、これから出てくる家族小説のなかでもベストだと思う」との高い評価を得ています。

瀬尾まいこさん『そして、バトンは渡された
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著者:瀬尾まいこ(せお・まいこ)さんについて

1974年生まれ。2005年に教員採用試験合格、2011年に退職するまで中学校で国語教諭として勤務する傍ら執筆活動を行っていた。
2001年『卵の緒』で第7回坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、これが翌年単行本デビュー作となる。2005年『幸福な食卓』で第26回吉川英治文学新人賞、2008年『戸村飯店 青春100連発』で坪田譲治文学賞をそれぞれ受賞。
これまでの著作で、代表作『幸福な食卓』、そして『天国はまだ遠く』『僕らのごはんは明日で待ってる』が映画化されている。近刊『そして、バトンは渡された』は第31回山本周五郎賞候補となり、2018年「本の雑誌が選ぶ上半期ベストテン」1位に。

瀬尾まいこさんの作品一覧

参考リンク

『ダ・ヴィンチ』2018年5月号「今月のプラチナ本」は、瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』

2位 小野寺史宜さん『ひと』

20歳の主人公が身寄りをなくして一人に。ある日総菜屋で買おうとしていたコロッケを、見知らぬお婆さんに譲ったことから始まる物語。選者の一人が号泣したそうです。地味ながら素敵な小説として賞賛されていました。

小野寺史宜さん『ひと
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著者:小野寺史宜(おのでら・ふみのり)さんについて

1968年千葉県生まれ。2006年「裏へ走り蹴り込め」で第86回オール讀物新人賞を受賞してデビュー。2008年『ROCKER』で第3回ポプラ社小説大賞優秀賞を受賞。2018年、『ひと』で「本の雑誌が選ぶ上半期ベストテン」2位。
著書に「みつばの郵便屋さん」シリーズ、『カニザノビー』『牛丼愛 ビーフボウル・ラヴ』『ホケツ!』『ひりつく夜の音』『太郎とさくら』『本日も教官なり』『リカバリー』などがある。本作は『その愛の程度』『近いはずの人』に続く「夫婦三部作」のラストを飾る作品である。

小野寺史宜さんの作品一覧

3位 桜井鈴茂さん『できそこないの世界でおれたちは』

たとえ中年と呼ばれる歳になっても未熟さと決別できない男性の物語。「行き着く先はだいたいわかってるんだけど、もうちょっと生きられないかなって思ってる人たちの話」で、「めちゃくちゃ面白い」という評でした。

桜井鈴茂さん『できそこないの世界でおれたちは
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著者:桜井鈴茂(さくらい・すずも)さんについて

1968年北海道生まれの小説家。明治学院大学社会学部社会学科卒業。同志社大学大学院商学研究科中退。大学卒業後、バンド活動ののちにバイク便ライダー、大学事務員、祇園のスナックのボーイ、小料理屋店長などの職を転々とする。大学院の修士論文を放棄して執筆した小説「アレルヤ」で第13回朝日新人文学賞受賞し、これがデビュー作となる。ほか代表作に、『終わりまであとどれくらいだろう』。

桜井鈴茂さんの作品一覧

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桜井鈴茂さん ホームページ

桜井鈴茂さん Twitter

4位 八重野統摩さん『ペンギンは空を見上げる』

将来NASAのエンジニアになりたいと願う小学6年生のハルくん。彼の夢と努力の物語。主人公が年少の作品が三作あるという指摘のなか、評価された作品の一つ。「最後の五十ページが圧巻」だそうで、楽しみですね。

八重野統摩さん『ペンギンは空を見上げる (ミステリ・フロンティア)
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著者:八重野統摩(やえの・とうま)さんについて

1988年、北海道札幌市生まれの作家。立命館大学経営学部卒業後、書店員をしながら執筆。2011年第18回電撃小説大賞に作品投稿し、編集部の目にとまりデビューに繋がる。代表作に、『還りの会で言ってやる』など。

八重野統摩さんの作品一覧

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八重野統摩さん Twitter @cori_uno

5位 川口晴さん『山猫クー』

猫好きの姉妹と犬好きの男性。楽しい共同生活が突然終わり、悲しむ男女の前に現れた捨て猫は、どんどん大きくなっていき……拾った猫はなんと山猫だった!?今回、少年少女がバンコクで出会う回想シーンの美しさが評価されています。

川口晴さん『山猫クー
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著者:川口晴さん(かわぐち・はれ)さんについて

早稲田大学第一文学部卒。作家・脚本家・映画プロデューサー。相米慎二監督に師事し、脚本家になる。1988年から2018年まで、松竹映画制作部門に所属。プロデューサー作品に、「僕らはみんな生きている」「あ、春」「岸和田少年愚連隊」「血と骨」「クイール」「ゲゲゲの鬼太郎」「花よりもなほ」「タイヨウのうた」「刑務所の中」「壬生義士伝」「駆込み女と駆出し男」「日本の一番長い日」「母と暮せば」など。
著書に『星に願いを。』『月の夜に洪水が』『犬と私の10の約束』などがある。

川口晴さんの作品一覧

6位 津村記久子さん『ディス・イズ・ザ・デイ』

全国各地のサッカー2部リーグのファンたち22人が主人公の連作短編集です。「J2を応援しているサポーター小説で、ディテールが細かくて、サッカーファン感涙」という選者一押しの一冊。

津村記久子さん『ディス・イズ・ザ・デイ
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著者:津村 記久子(つむら きくこ)さんについて

1978年、大阪府大阪市生まれ。大阪府立今宮高等学校、大谷大学文学部国際文化学科卒業。
2005年「マンイーター」(改題『君は永遠にそいつらより若い』)で太宰治賞を受賞し、小説家デビュー。2008年『ミュージック・ブレス・ユー!!』で野間文芸新人賞、2009年『ポトスライムの舟』で芥川龍之介賞、2011年『ワーカーズ・ダイジェスト』で織田作之助賞、2013年「給水塔と亀」で川端康成賞、2016年『この世にたやすい仕事はない』で芸術選奨新人賞、2017年『浮遊霊ブラジル』で紫式部文学賞、同年『アレグリアとは仕事はできない』で第13回酒飲み書店員大賞受賞をそれぞれ受賞。

津村記久子さんの作品一覧

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作家の読書道 第155回:津村記久子さん

7位 花形みつるさん『Go Forward!』

大学卒業まもなく臨任体育講師として任されたラグビー部の立ち上げ。新人だらけで花園に挑む……。この上半期にはスポーツ小説が多かったそうですが、その中で一番という評もありました。

花形みつるさん『Go Forward!: 櫻木学院高校ラグビー部の熱闘
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著者:花形 みつる(はながた みつる)さんについて

1953年、神奈川県生まれの児童文学作家。1998年『ドラゴンといっしょ』(河出書房新社)で野間児童文芸新人賞、2000年『サイテーなあいつ』(講談社)で新美南吉児童文学賞、2001年『ぎりぎりトライアングル』(講談社)で野間児童文芸賞・日本児童文学者協会賞受賞。その他の著書に『遠まわりして、遊びに行こう』『しばしとどめん北斎羽衣』、『荒野のマーくん その受難』(偕成社)などがある。

花形みつるさんの作品一覧

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県立横須賀高校ラグビー部への取材をもとに小説を出版した 花形 みつるさん

8位 奥田亜希子さん『青春のジョーカー』

スクールカースト最底辺のグループにいる中学3年生の主人公が「性」を知り、学園生活における切り札を知る……。「定番だけど、うまいし面白かった」し、「中学生を主人公にした青春小説としては出色」という評価!

奥田亜希子さん『青春のジョーカー
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著者:奥田亜希子(おくだ・あきこ)さんについて

1983年愛知県生まれ。愛知大学文学部哲学科卒業。2013年『左目に映る星』(「アナザープラネット」を改題)で第37回すばる文学賞を受賞しデビュー。他の著書に『透明人間は204号室の夢を見る』、『青春のジョーカー』など。

奥田亜希子さんの作品一覧

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奥田亜希子『青春のジョーカー』集英社公式アカウントTwitter

WEB本の雑誌「作家の読書道」奥田亜希子さんインタビュー

9位 今村翔吾さん『菩薩花 羽州ぼろ鳶組』

「ぼろ鳶」とも揶揄される火消たちを率いる源吾。かつて江戸随一とも称された彼が目にしたものは……?「上半期のエポック」という評。火消の世界の複雑な仕組みを全てネタにしていることが、高い評価に結びつきました。

今村翔吾さん『菩薩花 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)
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著者:今村翔吾(いまむら・しょうご)さんについて

1984年、京都府生まれの時代小説作家。ダンスインストラクター、作曲家、埋蔵文化財調査員を経て専業作家となる。
2016年、『蹴れ、彦五郎』で第十九回伊豆文学賞の小説・随筆・紀行文部門最優秀賞、2016年『狐の城』で第二十三回九州さが大衆文学賞大賞・笹沢左保賞をそれぞれ受賞。2017年『火喰鳥』が単行本デビュー作となり、啓文堂書店時代小説文庫大賞を受賞、「羽州ぼろ鳶組」シリーズとして代表作となる。2018年『童神』で第十回角川春樹小説賞を受賞した。

今村翔吾さんの作品一覧

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今村翔吾さん Twitter

今村翔吾さん「羽州ぼろ鳶組 – 祥伝社」

10位 Q.B.B.『古本屋台』

屋台で古本を売るオヤジの店には、珍本奇本が揃う。「ウチは飲み屋じゃない、本屋だ」―。「あんなにゆるい本はない」「キャラクターはあるけどストーリーはない」と絶賛の嵐でした!

Q.B.B.さん『古本屋台 (書籍扱いコミック)
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著者:Q.B.B.について

作・久住昌之、絵・久住卓也によるユニット。合作ペンネーム。

Q.B.B.名義の作品一覧

著者:久住昌之(くすみ・まさゆき)さんについて

1958年生まれ。81年、泉晴紀(現・和泉晴紀)と組み泉昌之として漫画家デビュー。同コンビでの作品に『かっこいいスキヤキ』、『豪快さんだっ!』、『食の軍師』など多数ある。実弟の久住卓也とのコンビ、Q.B.B.で発表した漫画『中学生日記』で第45回文藝春秋漫画賞受賞。同名で『とうとうロボが来た!』なども発表。
その他代表作として、故・谷口ジローとのコンビによる漫画『孤独のグルメ』があり、テレビドラマも人気を博した。『花のズボラ飯』も原作を務める。

久住昌之さんの作品一覧

著者:久住卓也(くすみ・たくや)さんについて

1963年、東京都生まれ。神田美學校で版画家岡部徳三に師事。絵本、漫画、挿絵など幅広く活躍。手拭い作家でもある。『むしたちのうんどうかい』(文/得田之久 童心社)、『じごくごくらく伊勢参』(文/桂文我 童心社)など著書多数。実兄・久住昌之とのコンビ、Q.B.B.で発表した漫画『中学生日記』(青林工藝舍)で文春漫画賞受賞。

久住卓也さんの作品一覧

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久住昌之さん Twitter

いかがでしたか?興味のある本は、ぜひこの機会に手にとってみてくださいね!

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