第162回芥川賞・直木賞候補作が決定!候補作10タイトルと著者情報を一挙紹介!

第162回芥川龍之介賞・直木三十五賞(2019年下半期)の候補作が発表されました!受賞作を決める選考会は1月15日に東京・築地の「新喜楽」で行われます。今回ノミネートされた話題の著者・候補作を一挙ご紹介いたします。

芥川賞候補作

木村友祐さん「幼な子の聖戦」(『すばる』11月号掲載)

すばる 2019年 11 月号 [雑誌]
ブクログでレビューを見る

『幼な子の聖戦』は1月24日に単行本化される予定です。

著者:木村友祐(きむら・ゆうすけ)さんについて

1970年、青森県八戸市生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業後、2009年、『海猫ツリーハウス』(集英社)で第33回すばる文学賞を受賞しデビュー。2012年に『イサの氾濫』が第25回三島由紀夫賞候補、『聖地Cs』(新潮社)が第36回野間文芸新人賞候補に。2016年に『イサの氾濫』(未来社)が第38回野間文芸新人賞候補にノミネート。ほかに、『野良ビトたちの燃え上がる肖像』(新潮社)、『幸福な水夫』(未来社)などがある。芥川賞は初のノミネート。

木村友祐さんの作品一覧

参考リンク

木村友祐 Twitter

髙尾長良さん「音に聞く」(『文學界』9月号掲載)

文學界 9月号
ブクログでレビューを見る

著者:髙尾長良(たかお・ながら)さんについて

1992年、東京都生まれ。医師・小説家。2012年、『肉骨茶』(新潮社)で第44回新潮新人賞受賞しデビュー、2013年には同作が第148回芥川賞候補作にノミネートし、翌2014年には『影媛』(新潮社)が第152回芥川賞候補に。京都の新たな担い手の育成を目的とした「京都市芸術文化特別奨励制度」の2017年度特別奨励者でもある。芥川賞は3度目のノミネート。

髙尾長良さんの作品一覧

参考リンク

『音に聞く』高尾長良―立ち読み(文藝春秋BOOKS/2019年9月3日)

千葉雅也さん「デッドライン」(『新潮』9月号掲載)

新潮 2019年 09 月号 [雑誌]
ブクログでレビューを見る

本作は11月27日に単行本化されています。

千葉雅也さん『デッドライン
ブクログでレビューを見る

著者:千葉雅也(ちば・まさや)さんについて

1978年、栃木県宇都宮市出身。2013年、『動きすぎてはいけない―ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』(河出書房新社)で紀伊國屋じんぶん大賞を受賞、2014年に第5回表象文化論学会賞を受賞。2017年『勉強の哲学―来たるべきバカのために』(文藝春秋)、2018年『意味がない無意味』(河出書房新社)などを発表。2019年、初の小説作品『デッドライン』(新潮社)で、第41回野間文芸新人賞を受賞。芥川賞は初のノミネート。

千葉雅也さんの作品一覧

参考リンク

千葉雅也 Twitter

千葉雅也 Tumblr

新進気鋭の批評家・千葉雅也さん初の小説「デッドライン」(産経ニュース/2019年11月30日)

乗代雄介さん「最高の任務」(『群像』12月号掲載)

群像 2019年 12 月号 [雑誌]
ブクログでレビューを見る

『最高の任務』は1月13日に単行本化される予定です。

著者:乗代雄介(のりしろ・ゆうすけ)さんについて

1986年、北海道江別市生まれ。2015年、『十七八より』(講談社)で第58回群像新人文学賞を受賞しデビュー。2018年、『本物の読書家』(講談社)で第40回野間文芸新人賞を受賞。芥川賞は初のノミネート。

乗代雄介さんの作品一覧

参考リンク

乗代雄介 Twitter

古川真人さん 「背高泡立草(せいたかあわだちそう)」(『すばる』10月号掲載)

すばる 2019年 10 月号
ブクログでレビューを見る

『背高泡立草』は1月24日に単行本化される予定です。

著者:古川真人(ふるかわ・まこと)さんについて

1988年、福岡県福岡市生まれ。2016年「縫わんばならん」で第48回新潮新人賞を受賞し、デビュー。2017年、同作で第156回芥川賞候補にノミネート。2017年『四時過ぎの船』で第157回芥川賞候補。2018年、第31回三島由紀夫賞候補にノミネート。2019年、「ラッコの家」で第161回芥川龍之介賞に3度目のノミネート。芥川賞は今回で4度目のノミネート。

古川真人さんの作品一覧

直木賞候補作

小川哲さん『噓と正典』

小川哲さん『嘘と正典
ブクログでレビューを見る

著者:小川哲(おがわ・さとし)さんについて

1986年、千葉県千葉市生まれ。2015年、東京大学大学院博士課程2年次に『ユートロニカのこちら側』(早川書房)で第3回ハヤカワSFコンテスト大賞を受賞しデビュー。2017年、『ゲームの王国』(ゲームの王国)で第38回日本SF大賞受賞、第39回吉川英治文学新人賞候補、第31回山本周五郎賞受賞。

小川哲さんの作品一覧

参考リンク

『嘘と正典』収録「魔術師」無料配信版

川越宗一さん『熱源』(文藝春秋)

川越宗一さん『熱源
ブクログでレビューを見る

著者:川越宗一(かわごえ・そういち)さんについて

1978年、大阪府生まれ。2018年『天地に燦たり』(文藝春秋)で第25回松本清張賞を受賞し、デビュー。『熱源』(文藝春秋)は、第10回山田風太郎賞候補、第9回本屋が選ぶ時代小説大賞受賞。

川越宗一さんの作品一覧

参考リンク

川越宗一 Twitter

川越宗一さん「熱源」インタビュー 「文明」の理不尽さにさらされる若者たち、生きる源は(好書好日/2019年9月29日)

【第162回直木賞候補作】「胸がカッと熱くなる」文明という名の侵略に立ち向かった2人の男の物語(文藝春秋BOOKS/2019年12月16日)

呉勝浩さん『スワン』(KADOKAWA)

呉勝浩さん『スワン
ブクログでレビューを見る

著者:呉勝浩(ご・かつひろ)さんについて

1981年、青森県八戸市生まれ。2015年、『道徳の時間』(講談社)で第61回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。2018年、『白い衝動』(講談社)が第20回大藪春彦賞受賞、『マトリョーシカ・ブラッド』が第40回吉川英治文学新人賞候補、『ライオン・ブルー』が第31回山本周五郎賞候補、『雛口依子の最低な落下とやけくそキャノンボール』が第72回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門候補。

呉勝浩さんの作品一覧

参考リンク

残酷な現実と切り結ぶ少女の物語。彼女は何と闘っていたのか?『スワン』呉勝浩インタビュー(ダ・ヴィンチニュース/2019年11月6日)

誉田哲也さん『背中の蜘蛛』(双葉社)

誉田哲也さん『背中の蜘蛛
ブクログでレビューを見る

著者:誉田哲也(ほんだ・てつや)さんについて

1969年、東京都生まれ。2002年、『妖の華』が、第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞を受賞し、翌年同作でデビュー。2003年、『アクセス』が第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。2007年、『ストロベリーナイト』が第9回大藪春彦賞候補。2009年、『武士道セブンティーン』が第24回坪田譲治文学賞候補、『ハング』が第12回大藪春彦賞候補。2012年、『あなたが愛した記憶』が第3回第山田風太郎賞候補。2014年、第5回山田風太郎賞候補。直木賞ノミネートは今回初。

誉田哲也さんの作品一覧

参考リンク

青春小説から推理小説まで多才な活躍!誉田哲也さんおすすめ5選!(ブクログ通信/2019年2月18日)

エンタメ系警察小説の旗手・誉田哲也が描く、先鋭化する操作新技術の闇(BookBang/2019年10月31日)

湊かなえさん『落日』(角川春樹事務所)

湊かなえさん『落日
ブクログでレビューを見る

著者:湊かなえ(みなと・かなえ)さんについて

1973年、広島県因島市生まれ。アパレルメーカー勤務、青年海外協力隊隊員、高校講師などを経て、2007年『聖職者』で第29回小説推理新人賞を受賞し、その翌年、同作を収録した『告白』(双葉社)でデビュー、2009年、同作で第6回本屋大賞受賞。2012年、『望郷』(文藝春秋)で第65回日本推理作家協会賞(短編部門)受賞。2013年、『母性』(新潮社)で第26回山本周五郎賞候補、『望郷』で第28回直木賞候補。2015年、『絶唱』(新潮社)で第28回吉川英治文学新人賞候補。2016年、『ユートピア』(集英社)で第29回山本周五郎賞受賞。2016年、『ポイズンドーター・ホーリーマザー』(光文社)で第155回直木賞候補。2018年、『未来』(双葉社)で第159回直木賞候補など多数。直木賞ノミネートは今回3回目。

湊かなえさんの作品一覧

参考リンク

湊かなえさんの代表作・オススメ本5選!感動作からイヤミスまで!(ブクログ通信/2018年5月14日)

湊かなえさん新刊「落日」インタビュー 節目は「やはりミステリーを」(好書好日/2019年10月2日)

〈湊かなえインタビュー〉フィクションの力で事件の“真実”に迫る(文藝春秋BOOKS/2019年11月6日)

 


発表が楽しみですね!気になる作品は、ぜひ今からチェックしておきましょう!

参考リンク

公益財団法人日本文学振興会 – 文藝春秋