第158回芥川賞・直木賞候補作が決定!候補作10タイトルと著者情報を一挙紹介!

第158回芥川龍之介賞・直木三十五賞(2017年下半期)の候補作が発表されました!受賞作を決める選考会は来年2018年1月16日、東京・築地の「新喜楽」で行われます。さて今回ノミネートされた話題の著者・候補作を一挙ご紹介いたします。

芥川賞候補作

石井遊佳さん「百年泥」(『新潮』11月号掲載)

著者:石井遊佳(いしい・ゆうか)さんについて

1963年大阪生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程満期退学。日本語教師。インド、タミルナードゥ州チェンナイ市在住。同作で第49回新潮新人賞受賞。本作で芥川賞初のノミネート。

参考リンク

立ち読み:新潮 2017年11月号 第49回新潮新人賞受賞作 百年泥/石井遊佳

第49回新潮新人賞 受賞者インタビュー インドから“けったいな”小説を目指して/石井遊佳

木村紅美さん「雪子さんの足音」(『群像』9月号掲載)

著者:木村紅美(きむら・くみ)さんについて

1976年兵庫県生まれ。その後神奈川県、東京都、福岡県、千葉県と転じ小学校6年から宮城県仙台市に。宮城県仙台向山高等学校、明治学院大学文学部芸術学科卒業。大学では四方田犬彦に師事。ヴィレッジヴァンガード下北沢店に勤務。2006年「風化する女」で第102回文學界新人賞受賞。2008年「月食の日」で第139回芥川賞候補。2013年「夜の隅のアトリエ」で第35回野間文芸新人賞候補。本作で芥川賞2回目のノミネート。

木村紅美さんの作品一覧

参考リンク

群像2017年9月号(8月7日発売)[一部、木村紅美「雪子さんの足音」内容紹介]

前田司郎さん『愛が挟み撃ち』(文藝春秋)

著者:前田司郎(まえだ・しろう)さんについて

1977年東京都生まれ。日本大学豊山高等学校、和光大学人文学部文学科卒業。1997年に劇団「五反田団」を旗揚げし、2017年現在も主宰。北海道戯曲賞最終選考委員を務めている。2004年『家が遠い』で京都芸術センター舞台芸術賞受賞。2005年 処女小説『愛でもない青春でもない旅立たない』で第26回野間文芸新人賞候補。2006年 『恋愛の解体と北区の滅亡』で第19回三島由紀夫賞候補。2007年『グレート生活アドベンチャー』第137回芥川賞候補。2008年戯曲『生きてるものはいないのか』で第52回岸田國士戯曲賞受賞。2009年 『夏の水の半魚人』で第22回三島由紀夫賞受賞。NHKドラマ『お買い物』で第46回ギャラクシー賞テレビ部門優秀賞、放送文化基金賞テレビドラマ番組賞受賞。2015年NHKドラマ『徒歩7分』で向田邦子賞受賞。2016年映画『ふきげんな過去』で第8回TAMA映画賞・最優秀新進映画監督賞受賞。本作で芥川賞2回目のノミネート。

前田司郎さんの作品一覧

参考リンク

シュリスペイロフ×前田司郎対談 現実とフィクションの交差点 | CINRA.NET[2015年5月14日]

前田司郎さんインタビュー | BOOK SHORTS[2015年5月27日]

宮内悠介さん「ディレイ・エフェクト」(『文学ムック たべるのがおそい』 vol.4)

著者:宮内悠介(みやうち・ゆうすけ)さんについて

1979年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部英文科卒業。2010年囲碁を題材とした短編『盤上の夜』で第1回創元SF短編賞山田正紀賞を受賞、各種盤上ゲームの連作短編として2012年『盤上の夜』で単行本デビュー。第33回日本SF大賞受賞、第147回直木賞候補。2013年『ヨハネスブルグの天使たち』で第149回直木賞候補、第34回日本SF大賞特別賞受賞。2016年『アメリカ最後の実験』で第29回山本周五郎賞候補。「カブールの園」で第156回芥川賞候補。同作で2018年第30回三島由紀夫賞受賞。『彼女がエスパーだったころ』で第38回吉川英治文学新人賞受賞。『あとは野となれ大和撫子』で第157回直木賞候補。本作で芥川賞2回目のノミネート。

宮内悠介さんの作品一覧

参考リンク

宮内悠介がエミール・クストリッツァを直撃 監督の発想の源は? | CINRA.NET[2017年9月13日]

『あとは野となれ大和撫子』刊行 宮内悠介さん | 読売新聞[2017年5月11日]

若竹千佐子さん『おらおらでひとりいぐも』(河出書房新社)

著者:若竹千佐子(わかたけ・ちさこ)さんについて

1954年岩手県生まれ。岩手大学教育学部卒。現在、専業主婦。「青春小説の対極、玄冬小説の誕生」(※玄冬小説とは歳をとるのも悪くない、と思えるような小説のこと)とも呼ばれる。新たな老いの境地を描いた本作で2017年第54回文藝賞を史上最年長受賞。本作で芥川賞初のノミネート。

参考リンク

63歳新人、老境を苦く明るく 文芸賞・若竹千佐子さん「おらおらでひとりいぐも」 | 朝日新聞[2017年11月8日]

文芸賞 最年長・若竹千佐子さん「天にも昇る気持ち」 | 毎日新聞[2017年10月31日]

直木賞候補作

彩瀬まるさん『くちなし』(文藝春秋)

くちなし

著者 : 彩瀬まる

文藝春秋

発売日 : 2017年10月26日

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著者:彩瀬まる(あやせ・まる)さんについて

1986年千葉県生まれ。上智大学文学部卒業。小売会社勤務を経て、2010年「花に眩む」で第9回女による女のためのR-18文学賞読者賞を受賞。2016年『やがて海へと届く』で第38回野間文芸新人賞候補。本作で直木賞初のノミネート。

彩瀬まるさんの作品一覧

参考リンク

彩瀬まる「様々な世界観を繊細に紡ぐ短篇集」――第158回直木賞候補者インタビュー | 文春オンライン[2017年12月20日]

【東日本大震災6年】脆いからこそ日常は美しい 作家・彩瀬まる | 産経ニュース[2017年3月8日]

伊吹有喜さん『彼方の友へ』(実業之日本社)

彼方の友へ

著者 : 伊吹有喜

実業之日本社

発売日 : 2017年11月17日

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著者:伊吹有喜(いぶき・ゆき)さんについて

1969年三重県生まれ。三重県立四日市高等学校、中央大学法学部法律学科卒業。四日市市観光大使。1991年に出版社に入社。雑誌主催のイベント関連業務、着物雑誌編集部、ファッション誌編集部を経て、フリーライターになる。2008年に永島順子(ながしま・じゅんこ)名義で応募した『風待ちのひと』(応募時のタイトルは「夏の終わりのトラヴィアータ」)で第3回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞。2009年に筆名とタイトルを改め同作で小説家デビュー。2014年『ミッドナイト・バス』で第27回山本周五郎賞候補、第151回直木賞候補。本作で直木賞2回目のノミネート。

伊吹有喜さんの作品一覧

参考リンク

伊吹有喜「戦時下も消えぬ、雑誌づくりの情熱」――第158回直木賞候補者インタビュー | 文春オンライン[2017年12月20日]

『彼方の友へ』伊吹有喜著 真っ直ぐに美しい小説 | 神戸新聞NEXT[2017年12月14日]

門井慶喜さん『銀河鉄道の父』(講談社)

著者:門井慶喜(かどい・よしのぶ)さんについて

1971年群馬県生まれ。栃木県立宇都宮東高等学校、同志社大学文学部文化学科文化史学専攻(現・文学部文化史学科)卒業。2000年「天才たちの値段」で第39回オール讀物推理小説新人賞候補。2001年「女子校時代ライブラリー」で第40回オール讀物推理小説新人賞候補。2001年「いちばん嫌いな親友」で第41回オール讀物推理小説新人賞候補。2003年「キッドナッパーズ」で第42回オール讀物推理小説新人賞受賞。2008年 『人形の部屋』で第61回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編部門)候補。2009年「パラドックス実践」で第62回日本推理作家協会賞(短編部門)候補。2015年『東京帝大叡古教授』で第153回直木賞候補。2016年『マジカル・ヒストリー・ツアー ミステリと美術で読む近代』で第69回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)受賞。2016年『家康、江戸を建てる』で第155回直木賞候補。咲くやこの花賞(文芸その他部門)受賞。本作で直木賞3回目のノミネート。

門井慶喜さんの作品一覧

参考リンク

門井慶喜「天才の息子とともにあった父」――第158回直木賞候補者インタビュー| 文春オンライン[2017年12月20日]

今週の本棚・本と人『銀河鉄道の父』 著者・門井慶喜さん| 毎日新聞[2017年11月26日]

澤田瞳子さん『火定』(PHP研究所)

火定

著者 : 澤田瞳子

PHP研究所

発売日 : 2017年11月21日

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著者:澤田瞳子(さわだ・とうこ)さんについて

1977年京都府生まれ。同志社大学文学部文化史学専攻卒業、同大学院文学研究科博士課程前期修了。専門は奈良仏教史。母は作家の澤田ふじ子。時代小説のアンソロジー編纂などを行い、2008年、第2回小説宝石新人賞最終候補。2010年『孤鷹の天』で小説家デビュー。2011年同作で第17回中山義秀文学賞を最年少受賞。2012年『満つる月の如し 仏師・定朝』で第2回本屋が選ぶ時代小説大賞、第32回新田次郎文学賞受賞。2015年『若冲』で第153回直木賞候補。2016年同作で第9回親鸞賞受賞。本作で直木賞2回目のノミネート。

澤田瞳子さんの作品一覧

参考リンク

澤田瞳子「疫病の蔓延する都で人間は」――第158回直木賞候補者インタビュー| 文春オンライン[2017年12月20日]

奈良時代のパンデミック描く『火定(かじょう)』澤田瞳子著| 産経ニュース新聞[2017年12月16日]

藤崎彩織さん『ふたご』(文藝春秋)

ふたご

著者 : 藤崎彩織

文藝春秋

発売日 : 2017年10月28日

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著者:藤崎彩織(ふじさき・さおり)さんについて

1986年東京都生まれ。2010年「セカオワ現象」と呼ばれるほどの認知を得た四人組バンド「SEKAI NO OWARI」でピアノ演奏とライブ演出を担当。2017年10月初の小説『ふたご』(文藝春秋)を刊行。『文學界』でエッセイ「読書間奏文」を連載中。本作で直木賞初のノミネート。

参考リンク

藤崎彩織「5年の歳月をかけた瑞々しい初小説」――第158回直木賞候補者インタビュー| 文春オンライン[2017年12月20日]

藤崎彩織、デビュー作で直木賞候補に。セカオワ・Saoriが打ち明けた「5年間の死闘」| ハフィントンポスト[2017年12月20日]