Yahoo!ニュース|本屋大賞 2019年ノンフィクション本大賞はブレイディみかこさん『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』に決定!

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今年で第2回となる「Yahoo!ニュース|本屋大賞 2019年ノンフィクション本大賞」が11月6日(水)に発表されました。一次選考で、6冊のノミネート作品が決まり、全国の書店員さんがその6作品をすべて読んだ上で、それぞれ3作品に投票され、その結果をもって決定します。

2019年、全国の書店員が選んだ大賞タイトルは、

ブレイディみかこさん『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮社)です!

おめでとうございます!

Yahoo!ニュース|本屋大賞 2019年ノンフィクション本大賞
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2019年ノンフィクション本大賞受賞!
ブレイディみかこさん『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』

ブレイディみかこさん『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
ブクログでレビューを見る

内容紹介

優等生の「ぼく」が通い始めたのは、人種も貧富もごちゃまぜのイカした「元・底辺中学校」だった。世界の縮図のような日常を、思春期真っ只中の息子とパンクな母ちゃんの著者は、ともに考え悩み乗り越えていく。

著者:ブレイディみかこさんについて

保育士・ライター・コラムニスト。1996年から英国ブライトン在住。英国で保育士資格を取得、「最底辺保育所」で働きながらライター活動を開始。2017年に新潮ドキュメント賞を受賞し、大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞候補となった『子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から』など著書多数。

ブレイディみかこさんの作品一覧


ブクログでも2019年11月現在☆4.45の高い評価を集めている本作。レビューでは「フィクションでなく実話であることに衝撃を受けた」「ものすごく面白い、ものすごく考えさせてくれる本」「読んでよかった!」など様々な声も寄せられています。いま最も期待される書き手の一人である、ブレイディみかこさん、あらためまして受賞おめでとうございます!

ブレイディみかこさんの受賞コメントはこちら

特設サイトでは書店員さんの声他、ブクログユーザーのみなさんのレビューも紹介されています。こちらもぜひチェックしてみてください。

全国の書店員さんの1次投票により選出されたノミネート6作品も、今回惜しくも大賞を逃しましたが、こちらも評価の高い名著揃いです。一挙ご紹介いたします!

2019年ノンフィクション本大賞ノミネート6作品

宮下洋一さん『安楽死を遂げた日本人』

日本では安楽死は違法だ。日本人がそれを実現するには、スイスに向かうしかない。それにはお金も時間もかかる。四肢の自由もきかない。ハードルはあまりに高かった。しかし、彼女の強い思いは、海を越え、人々を動かしていった――。患者、家族、そして筆者の葛藤までをありのままに描き、日本人の死生観を揺さぶる渾身ドキュメント。

著者:宮下洋一(みやした・よういち)さんについて

1976年、長野県生まれのジャーナリスト。スペインとフランスを拠点に世界各国で取材し、海外の事件や社会問題から、政治、経済、スポーツ、医療まで幅広く活動する。2018年、第40回講談社ノンフィクション賞を『安楽死を遂げるまで』にて受賞。ウエスト・バージニア州立大学外国語学部を卒業。その後、スペイン・バルセロナ大学大学院で国際論修士、同大学院コロンビア・ジャーナリズム・スクールで、ジャーナリズム修士。6言語を行使。

宮下洋一さんの作品一覧

近藤雄生さん『吃音: 伝えられないもどかしさ』

日本に100万人もいるのに、彼らを孤独に追いやる「どもる」ことの軋轢とは。頭の中に伝えたい言葉ははっきりとあるのに、相手に伝える前に詰まってしまう――それが吃音だ。店での注文や電話の着信に怯え、伝達コミュニケーションがうまくいかないことで、離職、家庭の危機、時に自殺にまで追い込まれることさえある。自らも悩んだ著者が、丹念に当事者たちの現実に迫るノンフィクション!

著者:近藤雄生(こんどう・ゆうき)さんについて

1976年東京都生まれ。東京大学工学部卒業、同大学院修了。2003年、自身の吃音をきっかけの一つとして、結婚直後に妻とともに日本を発つ。オーストラリア、東南アジア、中国、ユーラシア大陸で、約5年半の間、旅・定住を繰り返しながら月刊誌や週刊誌にルポルタージュなどを寄稿。2008年に帰国。大谷大学/京都造形芸術大学非常勤講師、理系ライター集団「チーム・パスカル」メンバー。

近藤雄生さんの作品一覧

三浦英之さん『牙: アフリカゾウの「密猟組織」を追って』

アフリカゾウ虐殺の「真犯人」は誰だ!?アフリカで、年間3万頭以上のゾウが、牙を抉り取られて虐殺されている。野生のゾウは絶滅の危機に瀕し、今後十数年のうちに地球上から姿を消してしまうと言われている。その犯人は、象牙の国際密猟組織。元アフリカ特派員の筆者は、密猟で動くカネが過激派テロリストの資金源になっている実態に迫り、背後に蠢く中国の巨大な影を見つける。そして問題は、象牙の印鑑を重宝する私たち日本人へと繋がっていく。密猟組織のドン、過激派テロリスト、中国大使館員、日本の象牙業者。虐殺の「真犯人」とは、いったい誰なのか――。選考委員満場一致の第25回「小学館ノンフィクション大賞」受賞作。

著者:三浦英之(みうら・ひでゆき)さんについて

1974年、神奈川県生まれ。朝日新聞記者、ルポライター。南三陸駐在、アフリカ特派員などを経て、現在は福島・南相馬支局員。2015年、『五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後』で第13回開高健ノンフィクション賞を受賞。18年、『日報隠蔽 南スーダンで自衛隊は何を見たのか』(布施祐仁との共著)で第18回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞、『牙―アフリカゾウの「密猟組織」を追って』で第25回小学館ノンフィクション大賞を受賞。

三浦英之さんの作品一覧

内澤旬子さん『ストーカーとの七〇〇日戦争』

ネットで知り合った男性との交際から8カ月。ありふれた別れ話から、恋人は突然ストーカーに豹変した――。執拗なメール、ネットでの誹謗中傷……「週刊文春」連載時に大反響を呼んだ、戦慄のリアルドキュメント。誰にでも起こり得る、SNS時代特有のストーカー犯罪の実体験がここに。

著者:内澤旬子(うちざわ・じゅんこ)さんについて

1967年、神奈川県出身。國學院大學文学部哲学科卒業。海外諸国へ出かけ、製本、印刷、革鞣しなどの現場をたずねている。手作り本の制作販売、本作りワークショップを主宰。著書に『漂うままに島に着き』(朝日新聞出版)、『おやじがき』(にんげん出版)、『世界屠畜紀行』(解放出版社)、『センセイの書斎』(幻戯書房)。共著に『東方見便録』(斉藤政喜、文春文庫)、『アジア路地裏紀行』(下川祐治編、徳間文庫)、『遊牧民の建築術』(INAX出版)、『印刷に恋して』(松田哲夫、晶文社)など。2011年、『身体のいいなり』で講談社エッセイ賞を受賞。

内澤旬子さんの作品一覧

中村淳彦さん『東京貧困女子。: 彼女たちはなぜ躓いたのか』

この本に登場する女性は、あなたの娘や妻かもしれない!東洋経済オンライン2億PV突破の人気連載、待望の書籍化!風俗で学費を稼ぐ女子大生、明日が見えないシングル派遣社員、子供たちの未来を奪うシングルマザー……。貧困に喘ぐ彼女たちの心の叫を「個人の物語」として丹念に聞き集めたノンフィクション。いま日本で拡大しているアンダークラスの現状が克明に伝わってくる。

著者:中村淳彦(なかむら・あつひこ)さんについて

大学時代から20年以上、AV女優や風俗、介護など、貧困という社会問題をフィールドワークに取材・執筆を続けているノンフィクションライター。自分の価値観を持ち込むことなく、彼女たちが直面している現実を可視化するために、親からの虐待、精神疾患、借金、自傷、人身売買など、さまざまな過酷な話に、ひたすら耳を傾け続けている。著書に『AV女優消滅』(幻冬舎)、『崩壊する介護現場』(ベストセラーズ)、『日本の風俗嬢』(新潮社)、『女子大生風俗嬢』(朝日新聞出版)など多数。代表作に『名前のない女たち』シリーズ(宝島社)があり、劇場映画化される。本書のもととなる東洋経済オンラインの連載「貧困に喘ぐ女性の現実」は1億2000万PVを超える人気を博している。

中村淳彦さんの作品一覧


「Yahoo!ニュース|本屋大賞 2019年ノンフィクション本大賞」とは

ヤフー株式会社が運営する日本最大級のインターネットニュース配信サービス「Yahoo!ニュース」と、全国の書店員さんがお客様に勧めたい本を投票して大賞を決定する「本屋大賞」が連携し、2018年に創設されたノンフィクション・アワード。2018年は角幡唯介さん『極夜行』(文藝春秋)が栄えある初代大賞に輝いた。

なぜYahoo!ニュースは、いまノンフィクション「本」を応援するのか

ノンフィクション本を読むことで、わたしたちの視野はひろがります。
世の中で起きたことを伝えるため、実際に足を運び、見聞きして、
調べているからこそのおもしろさがそこにはあります。

しかし、その取材・執筆の過程では時間やお金がかかることが珍しくありません。
著者は知力をふりしぼり、時には体を張るケースもあります。

Yahoo!ニュースに配信される1本1本の記事にも同様に労力がかけられています。
毎日の配信記事と同様、ノンフィクション本の書き手の思いも伝えたい。
また、読者のみなさまにより深く「知る」ことのおもしろさを感じていただきたい。
だからYahoo!ニュースは、日本全国の書店員さんが選ぶ
「Yahoo!ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞」を設けました。
すばらしいノンフィクション本を応援することで、読者のみなさまと出会う機会を
増やすお手伝いができればと考えています。

https://news.yahoo.co.jp/promo/nonfiction/

参考リンク

[2019年4月9日]2019年本屋大賞は、瀬尾まいこさんの『そして、バトンは渡された』に決定!