第156回芥川賞に山下澄人『しんせかい』(新潮社)、直木賞に恩田陸『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎)が決定しました!

第156回芥川龍之介賞、直木三十五賞(2016年下半期)の選考会が1月19日に行われ、芥川賞に山下澄人さん『しんせかい』(新潮社)、直木賞に恩田陸さん『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎)選ばれました!

第156回芥川賞受賞作

山下澄人『しんせかい』(新潮社)

著者 : 山下澄人
新潮社
発売日 : 2016-10-31

内容紹介

19歳の山下スミトは演劇塾で学ぶため、船に乗って北を目指す。辿り着いたその先は【谷】と呼ばれ、俳優や脚本家を目指す若者たちが自給自足の共同生活を営んでいた。苛酷な肉体労働、【先生】との軋轢、そして地元の女性と同期との間で揺れ動く思い。気鋭作家が自らの原点と初めて向き合い、記憶の痛みに貫かれながら綴った渾身作!

著者:山下澄人(やました・すみと)さんについて

1966年兵庫県生まれ。神戸市立神戸商業高等学校(現神戸市立六甲アイランド高等学校)卒。富良野塾二期生。1996年より劇団FICTIONを主宰。2011年より小説を発表しはじめ、2012年『ギッちょん』で第147回芥川賞候補、同年初の創作集『緑のさる』で第34回野間文芸新人賞を受賞。2013年『砂漠ダンス』で第149回芥川賞候補。同年『コルバトントリ』で第150回芥川賞候補。『新潮』7月号掲載の同作で今回4回目のノミネート。

山下澄人さんの作品一覧

第156回直木賞受賞作

恩田陸『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎)

著者 : 恩田陸
幻冬舎
発売日 : 2016-09-23

内容紹介

俺はまだ、神に愛されているだろうか? ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。
3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」ジンクスがあり近年、覇者である新たな才能の出現は音楽界の事件となっていた。養蜂家の父とともに各地を転々とし自宅にピアノを持たない少年・風間塵15歳。かつて天才少女として国内外のジュニアコンクールを制覇しCDデビューもしながら13歳のときの母の突然の死去以来、長らくピアノが弾けなかった栄伝亜夜20歳。音大出身だが今は楽器店勤務のサラリーマンでコンクール年齢制限ギリギリの高島明石28歳。完璧な演奏技術と音楽性で優勝候補と目される名門ジュリアード音楽院のマサル・C・レヴィ=アナトール19歳。彼ら以外にも数多の天才たちが繰り広げる競争という名の自らとの闘い。第1次から3次予選そして本選を勝ち抜き優勝するのは誰なのか?

著者:恩田陸(おんだ・りく)さんについて

1964年10月25日生まれ。宮城県仙台市出身、早稲田大学教育学部卒。第3回日本ファンタジーノベル大賞候補となった『六番目の小夜子』で1992年デビュー。2005年『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞と第2回本屋大賞、2006年『ユージニア』で日本推理作家協会賞長篇および連作短編部門賞を受賞、第133回直木賞候補(2005年上期)他、『蒲公英草紙―常野物語』2005年下期、『きのうの世界』2008年下期、『夢違』2011年下期、『夜の底は柔らかな幻』2013年上期、直木賞候補にノミネートされ今回6回目。

恩田陸さんの作品一覧

あらためまして、山下澄人さん、恩田陸さん受賞おめでとうございます!

関連リンク

第156回芥川賞・直木賞候補作が決定![2016年12月21日]